融米造り(ゆうまいづくり)は、日本酒の現代の製法の一つで、高温糖化法、高熱液化仕込みの一種。大手酒造メーカーの月桂冠によって開発された方法。焙炒造りと同様に、伝統的な工芸品というよりも、時代に即した近代的工業製品として日本酒をとらえているところが大きな特徴である。その点に関して今もって賛否両論がある。
まず、米を精米し、洗米・浸漬して米に吸水させたあと、仕込み水とともにミキサーのような機械で乳白色の液体にする。そこへデンプンを分解する耐熱性の酵素剤を加えて100℃ほど蒸気で蒸す。こうすると、約10分で米のデンプン質が融解してオリゴ糖になり、液化する。液体を冷却したものを、麹や酵母とともにタンクへ送り発酵を待つ。そうすると、従来の伝統的方法よりもはるかに容易に、また、原材料・人件費などのコストも無駄なく安価に日本酒を製造することができる。
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