『疾走』(しっそう)は、重松清による小説、またそれを原作とする2005年12月に公開された日本映画。
西日本のとある町は、干拓地にある集落「沖」と干拓以前からの集落「浜」に分かれていた。「浜」と「沖」の交流はほとんどなく、「浜」の人間は「沖」を侮蔑していた。一家4人で「浜」に暮らしているシュウジは、4つ上の物知りな兄・シュウイチが好きだった。
シュウジが小学校に入るか入らないかの頃、「沖」のはずれに鬼ケンと呼ばれるチンピラとその女・アカネが住み着いた。小学3年生の夏、シュウジは初めて2人と言葉をかわす。しかし数ヶ月後、鬼ケンは死体となって山中で発見され、アカネは町を去った。
3年後。「沖」に教会が出来て、「浜」の人々から殺人犯だと噂される神父がやって来た。シュウジはそこで行われたクリスマス会で「沖」の小学生・エリと出会うが、途中で教会から逃げ出してしまう。しばらくして「浜」「沖」両小学校の生徒が一緒になる中学校に入学すると、シュウジとエリは同じクラスになり、同じ陸上部に入部した。やがてシュウジは、エリの通うあの教会に足を運ぶようになる。その一方で、高校2年生になったシュウイチの精神は少しずつ壊れていった。
ある時、「沖」をリゾート地に開発することが決まった。「沖」の住人たちは立ち退き金を受け取って場所を明け渡すが、神父は頑として教会の立ち退きを認めない。そんな中、「沖」で立て続けに放火事件が起こるようになった。
疾走 | |
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監督 | SABU |
脚本 | SABU |
原作 | 重松清 |
出演者 | 手越祐也 韓英恵 中谷美紀 豊川悦司 |
音楽 | S.E.N.S. (BMG JAPAN) |
撮影 | 中堀正夫 |
編集 | 大島ともよ |
製作会社 | IMJフィルムパートナーズ 角川映画 ジェイ・ストーム スターダストピクチャーズ IMJエンタテインメント |
配給 | 角川映画/エンジェル・シネマ |
公開 | 2005年12月17日 |
上映時間 | 125分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
監督はSABU。第1回ニュー・モントリオール国際映画祭コンペティション部門とベルリン国際映画祭パノラマ部門の招待作品。日本では当初3館のみの公開だったが、好評につき2006年1月14日から全国43館に拡大公開された。
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