林智勝

林 智勝(リン・ズーシェン、1982年1月1日 - )は、台湾(中華民国)の台東県出身のプロ野球選手(内野手)。右投右打。現在は、味全ドラゴンズに所属している。

林 智勝(林 智盛)
味全ドラゴンズ #31
林智勝
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国台湾
出身地 台東県台東市
生年月日 (1982-01-01) 1982年1月1日(42歳)
身長
体重
183 cm
108 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手
プロ入り 2004年 ドラフト1位
初出場 2004年6月3日
年俸 月給52万台湾元(2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
五輪 2008年
WBC 2006年2013年2017年
プレミア12 2015年
林 智勝
各種表記
繁体字 林 智勝
簡体字 林 智胜
拼音 Lín Zhìshèng
注音符号 ㄌㄧㄣˊㄓˋㄕㄥˋ
和名表記: りん ちしょう
発音転記: リン・ズーシェン
英語名 Lin Chih-sheng
各種表記(本名)
繁体字 林 智盛
(乃耀 阿給)
拼音 Lín Zhìshèng
Năiyào Āgě
注音符号 ㄌㄧㄣˊㄓˋㄕㄥˋ
発音転記: リン・ズーシェン
ナイヤゥ・アケ
英語名 Lin Chih-sheng
Ngayaw Ake'
テンプレートを表示
獲得メダル
男子 野球
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
アジア競技大会
2006
2010

本名は、林 智盛(読み方は同じ)とナイヤゥ・アケ(Ngayaw Ake'、台湾アミ族での本名)。

経歴

La New・Lamigo時代

善化高中から合作金庫銀行を経て、2004年台湾中華職業棒球大聯盟La Newベアーズに入団。

2006年はシーズン開幕前の3月に開催された第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のチャイニーズタイペイ代表に選出された。11月から12月にかけて開催されたドーハアジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。同大会では決勝の日本代表戦9回裏に高崎健太郎からサヨナラ2塁打を記録し、チャイニーズタイペイ代表史上初のアジア競技大会優勝に貢献した。

2008年4月4日、兄弟エレファンツ戦の9回裏、一塁審判の判定を不服とし、ベンチから飛び出し塁審にタックルし、退場処分を受けた。後日、中華職業棒球大聯盟より、15試合出場停止処分と罰金18万台湾元を言い渡された。8月には北京オリンピックの野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2010年11月に開催された広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。同大会では準優勝を果たした。

2011年8月21日の統一ライオンズ戦でCPBL記録となる9打数連続安打(8月19日 - 8月21日)を放った。

2012年6月25日の兄弟エレファンツ戦で入団から9年連続となる2桁ホームランを放った。9月21日に第3回WBC予選のチャイニーズタイペイ代表に選出された。オフの11月には第3回WBC予選前にキューバ代表との国際親善試合である「サンダーシリーズ」のチャイニーズタイペイ代表に選出された。

2013年1月14日に第3回WBC本戦のチャイニーズタイペイ代表に選出された。3月6日の第1ラウンドB組韓国との試合後の式典中にマウンドに小さな台湾国旗を立て、数十秒で抜いた。

シーズンでは7月17日の対義大ライノズ戦後に、車を運転中にタクシーと衝突、左ひざじん帯断裂でシーズン中の復帰は絶望となった。

2014年シーズンオフに自身の申し出もあり、交流の一環として千葉ロッテマリーンズの秋季キャンプに参加した。

2015年6月20日から最終戦まで60試合連続で出塁する。9月30日に第1回WBSCプレミア12チャイニーズタイペイ代表に選出された。同年、CPBL初のトリプルスリー(打率.380、31本塁打、30盗塁)を達成した。11月に開催されたプレミア12ではチャイニーズタイペイ代表チームの主将として出場し、大会出場選手中最多の4本塁打を記録したが、チャイニーズタイペイ代表はグループリーグで敗退した。大会期間中は日本代表にタピオカミルクティー50杯を差し入れるなども行った。

このオフには、日本の球団に入団するため売り込んでいたが、契約に至らなかったことが報じられた。

中信兄弟時代

2016年1月にFAで中信兄弟に移籍。開幕前の1月29日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」のチャイニーズタイペイ代表27名に選出された。

シーズンでは4月4日に前年からの連続出塁記録を70まで伸ばし、シーズン跨ぎながらイチローの持っていた69試合連続出塁のアジア記録を更新する。5月にはテッド・ウイリアムスのMLB最長記録である84試合連続出塁を更新した。この連続記録は6月16日の義大ライノズ戦で途切れるまで、実に109試合に及んだ。

2017年1月23日に第4回WBCチャイニーズタイペイ代表に選出され、2大会連続3度目の選出を果たした。7月13日の富邦ガーディアンズ戦で1塁から2塁へ向かった際に、蔣智賢の折れたバットが直撃する場面があった。

オフに球団内部のトラブルやスキャンダルに巻き込まれ、福岡市博多区に兄弟エレファンツに在籍した経験を持つ元プロ野球選手小林亮寛が開業したスポーツジム・コビーズでの自主トレーニング期間中に「野球に対して申し訳ないような真似は絶対にしていない」など原稿用紙3枚にも及ぶ声明を出した。11月14日にオーストラリアン・ベースボールリーグ(ABL)に参加し、ブリスベン・バンディッツに所属することになった。

2018年には2月のアメリカへの海外トレーニングメンバーから除外された。しかも球団直営店には林選手の商品が並んでいなかったという。今シーズンは二軍でプレーすることになるだろうと台湾当地のマスコミに報道された。結局、出場試合数は昨年と変わらず58試合に留まった。8月7日には通算1500安打を達成した。

2019年は108試合に出場し打率.291、26本塁打、78打点と復活を果たした。シーズンオフには背番号を32から3へと変更した。

2020年は4月15日にCPBL史上5人目となる通算300二塁打を放った。 しかし4月26日の富邦ガーディアンズ戦でホームに突入しクロスプレイになった際、左手の人差し指と中指を骨折した。6月30日の統一ライオンズ二軍戦で実戦復帰し、7月7日に一軍昇格を果たした。同日の楽天モンキーズ戦に4番・指名打者で出場し、第1打席目でヒットを放った。しかしその後は不振に陥り9月4日に登録抹消となった。この登録抹消期間にPRP-FD注射を行い、同月27日に再び一軍昇格を果たした。10月2日の富邦ガーディアンズ戦で9回表に代打で出場し、林羿豪からホームランを放ち張泰山彭政閔に続くCPBL史上3人目となる通算1000得点をマークした。しかし翌日の試合で1塁へ駆け抜けた際、左足を負傷し登録抹消となった。その後は昇格することは無く、自身最少となる40試合の出場に留まった。オフには背番号を3から25に変更した。

2021年は昨年に負った左足の怪我が完治せず、開幕を二軍で迎えた。その後は二軍で好成績を残し、7月に一軍昇格を果たした。しかし、オフに自由契約となった。

味全時代

2022年1月25日に味全ドラゴンズと契約した。

4月3日の統一ライオンズ戦で5回表に王鏡銘からCPBL歴代最多となる通算290本塁打を記録した。

選手としての特徴・人物

  • 広角に打ち分ける事ができ、ライトスタンドに放り込む技術とパワーを兼ね備えた強打者。
  • 守備が課題とされており、全盛期は遊撃手として活躍したが、捕球・スローイング共に不安定であり、日本の球団と契約に至らなかった理由として、守備力が問題視された。現在は一塁手をメインで守っている。
  • 血気盛んな選手で、上記以外にも審判を突き飛ばし無期限の出場停止処分を受けた経験もある。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2004 La New
Lamigo
57 245 220 37 70 11 1 11 116 56 13 5 0 2 21 2 2 47 2 .318 .374 .527 .901
2005 81 343 309 46 88 8 2 16 148 45 8 2 1 2 25 1 6 76 10 .285 .346 .479 .825
2006 98 426 371 63 108 20 1 12 166 64 14 3 3 6 35 2 11 64 6 .291 .361 .447 .808
2007 80 331 289 58 90 17 2 16 159 59 5 7 1 1 36 4 4 49 14 .311 .387 .550 .937
2008 79 344 289 52 92 12 3 11 143 65 11 2 0 11 37 2 7 67 7 .318 .392 .495 .887
2009 108 475 431 87 143 29 4 31 273 111 11 1 0 4 34 1 6 89 13 .332 .384 .633 1.017
2010 117 497 443 71 138 23 2 21 228 79 12 5 0 3 43 4 8 105 8 .312 .375 .515 .890
2011 92 410 375 72 126 27 1 18 209 68 8 4 0 4 26 2 5 72 9 .336 .380 .557 .937
2012 99 429 363 87 115 21 1 24 210 82 10 4 0 4 54 3 8 83 10 .317 .408 .579 .987
2013 48 193 164 31 56 13 2 5 88 29 10 2 0 2 23 2 2 25 6 .341 .424 .537 .961
2014 109 441 391 53 109 27 2 11 173 73 14 2 1 5 40 2 2 87 9 .279 .345 .442 .787
2015 110 495 411 106 156 30 2 31 283 124 30 10 0 8 65 2 9 91 10 .380 .467 .689 1.156
2016 中信 104 474 401 100 135 21 1 34 260 107 8 3 0 9 53 2 9 77 11 .337 .417 .648 1.065
2017 56 244 205 34 59 12 0 12 107 40 4 1 0 3 30 0 6 59 4 .288 .389 .522 .911
2018 58 177 158 22 42 15 0 4 69 24 0 1 0 2 11 4 2 32 4 .266 .318 .437 .755
2019 108 431 378 67 110 13 1 26 203 78 2 2 5 3 31 3 11 107 6 .291 .359 .537 .896
2020 40 141 115 14 30 7 0 3 46 18 0 2 0 0 24 0 2 29 2 .261 .397 .400 .797
2021 33 76 65 10 12 3 0 3 24 13 0 0 0 1 7 0 3 19 3 .185 .289 .369 .658
通算:18年 1477 6172 5378 1010 1679 309 25 289 2905 1178 160 56 11 70 610 36 103 1178 134 .312 .388 .540 .928
  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

年度別守備成績



一塁 二塁 三塁 遊撃
















































2004 La New
Lamigo
- - - 57 74 189 13 29 .953
2005 - 44 107 133 6 22 .976 - 16 22 48 6 10 .921
2006 - - - 97 166 268 20 57 .956
2007 - 5 8 10 0 0 1.000 - 75 121 249 16 66 .959
2008 - - - 79 129 243 25 48 .937
2009 - 26 60 84 4 17 .973 4 1 6 0 2 1.000 85 121 269 27 52 .935
2010 70 517 38 2 56 .996 2 1 0 0 0 1.000 64 22 115 11 9 .926 -
2011 43 381 12 1 29 .997 1 0 0 0 0 1.000 45 31 81 9 13 .926 -
2012 12 69 4 1 9 .986 1 2 1 0 0 1.000 - 91 134 246 18 59 .955
2013 15 116 11 0 15 1.000 - - 34 49 88 9 19 .938
2014 96 824 70 11 93 .988 - - -
2015 6 29 1 0 2 1.000 26 39 56 4 11 .960 - 80 125 182 18 39 .945
2016 中信 16 101 11 3 14 .974 88 175 228 22 56 .948 - -
2017 4 39 3 0 4 1.000 11 15 31 4 2 .920 28 21 38 7 3 .894 -
2018 29 167 18 1 24 .995 - 10 8 16 2 1 .923 -
2019 89 690 52 6 78 .992 - - -
2020 7 40 3 2 1 .956 - - -
通算 387 2973 223 27 325 .992 204 407 543 40 108 .960 151 83 256 29 28 .921 614 941 1782 152 379 .947

タイトル

表彰

記録

背番号

  • 31(2004年 - 2015年、2022年 - )
  • 32(2016年 - 2019年)
  • 3 (2020年)
  • 25(2021年)

代表歴

脚注

関連項目

外部リンク

Tags:

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