沿革
1956年 (昭和 31年)2月16日:四国自動車航送株式会社として設立。5月、高松 - 宇野間の貨物定期航路開始。 1958年 (昭和33年):高松 - 土庄航路開設。 1964年 (昭和39年) 3月23日:小豆島急行フェリー株式会社 を設立。高松 - 土庄 - 宇野航路開設。 社名を、四国自動車航送株式会社から四国フェリー株式会社 に変更。岡山 - 土庄航路開設。 1966年 (昭和41年)12月:高松 - 宇野航路での旅客扱いを開始。 1968年 (昭和43年)11月:小豆島急行フェリー、姫路 - 福田航路開設。 1970年 (昭和45年)10月:高松 - 神戸航路開設。 1971年 (昭和46年)7月4日:姫路 - 福田航路に就航していた姫路丸が砂利取船と衝突。乗客12人負傷。 1975年 (昭和50年) 3月:高松 - 土庄航路に高速船就航。 4月:小豆島急行フェリー、下津井 - 本島 - 丸亀航路を船舶とも関西汽船 から買収。 1976年 (昭和51年) 6月:小豆島急行フェリーから関西急行フェリー株式会社 に商号変更。 9月1日 : 関西急行フェリー、土庄 - 宇野航路を小豆島フェリー(初代・現小豆島豊島フェリー )に譲渡。 1999年 (平成 11年): 関西急行フェリー、下津井 - 本島 - 丸亀航路から撤退。航路は本島汽船 が継承。 2001年 (平成13年)8月:四国フェリー、子会社の小豆島高速を合併。関西急行フェリーは小豆島急行フェリー株式会社 (2代)に商号を戻す。 2004年 (平成16年)3月:高松 - 宇野航路が津国汽船 (本四フェリー)との共同運航となる。 2008年 (平成20年) 9月1日:燃料の高騰により、高松 - 宇野航路50往復を平日44往復・休日40往復に、姫路 - 福田航路8往復を7往復に、高松 - 土庄航路(高速船)17往復(夜間便1往復含む)を9往復(夜間便1往復含む)にそれぞれ減便。 12月16日:高松 - 土庄航路に小型高速船「ひかり」が就航。これにより15便+1便(夜間便)の運航となる。 2009年 (平成21年) 4月1日:高松 - 宇野航路を平日44往復から40往復に減便。これにより「第八十玉高丸」が引退したほか、5年間共同運航していた津国汽船(本四フェリー)が宇高航路から撤退。 12月20日:高松 - 宇野航路を22往復に減便。同じ航路を運航する宇高国道フェリー との運航時刻の調整を開始。これに伴い発行回数券(往復乗船券)の両社における相互共利用を可能とした。 2010年 (平成22年) 2月12日:高松 - 宇野航路を同年3月26日で廃止する旨の事業廃止届を、宇高国道フェリーとともに、国土交通省 四国運輸局 に申請する 3月11日:高松 - 宇野航路の事業廃止届を取り下げる旨を、同運輸局に申し出る。これにより同航路は、現行の2社体制で当面存続することとなった。 7月19日 - 10月31日:瀬戸内国際芸術祭 に合わせ、小豆島 - 直島 の臨時航路を運航(マリン観光汽船)。 2012年 (平成24年)10月1日:宇高航路の運賃を値上げ。 2013年 (平成25年) 3月20日 - 11月4日:瀬戸内国際芸術祭に合わせ、小豆島 - 直島、犬島 の臨時航路を運航(マリン観光汽船)。 4月1日:宇高航路の運航を子会社の四国急行フェリーに移管。 2014年 (平成26年) 6月1日 : 小豆島豊島フェリー (当時、小豆島フェリー)をグループ傘下とする。 6月19日 : 高松 - 宇野航路を同年7月16日より早朝・深夜便を廃止して22往復から14往復に減便する運輸計画変更届を国土交通省 四国運輸局 に申請。 7月16日:高松 - 宇野航路の運航時間を7 - 20時までとする減便を実施し、50年間続いた24時間運航を取りやめ。 10月1日:小豆島急行フェリー(2代)から小豆島フェリー株式会社 、マリン観光汽船から株式会社小豆島急行フェリー (3代)、小豆島フェリーから小豆島豊島フェリー株式会社 にそれぞれ社名変更する。 2015年 (平成27年)3月1日:高松 - 宇野航路を1日14往復を10往復に減便し、3隻運航から2隻運航へ減船する。 2017年 (平成29年)4月1日:高松 - 宇野航路を1日5往復に減便し、配船も2隻から1隻に削減。同時に高松港のターミナルをサンポート高松に移転。 2019年 (令和 元年)12月16日:高松 - 宇野航路(宇高航路 )の運航を休止。 2022年 (令和 4年)12月16日:第二しょうどしま丸の代替船として四国ドックへ1360総トン型フェリー1隻を発注。2024年秋頃就航予定。四国ドックへの発注は第七十五玉高丸以来となる。 航路
高松・小豆島 航路 運航区間:高松港(香川県高松市) - 土庄港 (香川県土庄町 ) 運航便数:フェリー15往復(6 - 20時台)、(危険物搭載車輛航送指定便1往復含む)、高速船16往復(夜間便1往復含む)。現在は新型コロナウイルス により夜間便は運休。 所要時間:フェリーは約60分、高速船は約35分。 距離:22km 就航船舶:フェリー - しょうどしま丸 ・第二しょうどしま丸・第一しょうどしま丸、高速船 - スーパーマリン ・オリーブマリン 姫路・小豆島航路 小豆島フェリーが運航。国道436号の海上区間を成す。 運賃の支払いにクレジットカード が使えるのは当航路のみである。 岡山・小豆島航路 運航区間:新岡山港 (岡山県岡山市 中区 ) - 土庄港(香川県土庄町) 運航便数:フェリー12往復(6 - 19時台) 所要時間:約70分。 距離:23.5km 就航船舶:フェリー - 第七しょうどしま丸 臨時航路 小豆島・直島航路 運航区間:土庄港(香川県土庄町) - 宮浦港(香川県直島町 ) 運航便数:高速艇3往復(2010年)、2往復(2013年、2016年) 所要時間:45分 距離:22km 就航船舶:高速船 - オリーブマリン(2010年、2013年)、マーレてしま(2016年、2019年、2022年) 子会社の小豆島急行フェリーが運航。2010年7月19日から10月31日まで運航。また、2013年3月20日 - 4月21日、7月20日 - 9月1日、10月5日 - 11月4日、2016年3月20日 - 4月17日、7月18日 - 9月4日、10月8日 - 11月6日に運航。 小豆島・犬島航路 運航区間:土庄港(香川県土庄町) - 犬島 港(岡山県岡山市東区 ) 運航便数:高速艇3往復 所要時間:25分 距離:15km 就航船舶:高速船 - オリーブマリン(2010年、2013年)、マーレてしま(2016年、2019年、2022年) 子会社の小豆島急行フェリーが運航。2013年3月20日 - 4月21日、7月20日 - 9月1日、10月5日 - 11月4日、2016年3月20日 - 4月17日、7月18日 - 9月4日、10月8日 - 11月6日に運航。 休止・廃止された主な航路 この節は検証可能 な参考文献や出典 が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加 して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方 ) 出典検索? : "四国フェリー" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2010年4月 )
ニュージャンボフェリー (高松 - 神戸航路) 四国フェリーおよび日本海運 による共同運航。日本海運による運航便は「ニュージャンボ神高フェリー」と呼ばれたほか、運航開始から数年間は親会社の日本通運 が運航していた。 航路は並航していたジャンボフェリー と同一であるほか、運賃も同額であったが、回数券などの共用はなされていなかった。また、ジャンボフェリーを運航していた関西汽船 および加藤汽船 との協定により、就航から1986年12月26日までは旅客のみの扱いができず、徒歩客の乗船はできなかった。なお、徒歩客の扱いを開始した後も、歩行者専用の連絡通路ではなく、車両甲板から乗下船していた。一方、車両については高松東港での乗用車の積み下ろしは船尾に備え付けられていたランプウェイを使用していた。 旅客施設は、東神戸フェリーセンターについては各社とも同じ施設を利用、高松東港については当社のみ別の場所に自社施設を設けていた(共同運航相手の日本海運は、関西汽船・加藤汽船が管理していたターミナルビルの一部を間借りしていた)。 明石海峡大橋 開通の影響により廃止された。 宇野港の乗り場。奥に宇高国道フェリーの乗り場が見える。 高松港の乗り場(宇高国道フェリー休止前)。奥に宇高国道フェリーの乗り場が見える。 高松・宇野航路 (宇高航路 ) かつては深夜帯を含めた終日にわたり運航していた同社の中心航路。国道30号 の海上区間 を成す。2013年から休止となる2019年まで、四国急行フェリーにより運航。 長らく、並行航路を結ぶ宇高国道フェリー とは競合関係にあり、高松港ではネオンサインを競っていたが、2009年12月の減便以降は運航時刻を調整するなどの協調もおこなった。しかし、国道フェリーは2012年10月17日限りで運航を休止し、10月18日以降は当航路が宇野と高松を結ぶ唯一の定期航路となっている。2004年3月からは同じ航路を運航する津国汽船(本四フェリー)との共同運航 を行っていたが、同社は2009年4月1日で同航路から撤退した。 2013年4月1日より、四国フェリー本体から子会社の四国急行フェリーに移管された。これは本州四国連絡高速道路 の通行料金引き下げおよび宇高航路の存続に関し、宇野高松間地域交通連絡協議会にも状況を説明しやすくなること、収支の明確化や一層の経費削減策を講じるためである。上記の通り、2014年7月15日をもって早朝・深夜便を廃止し、終夜運航ではなくなった。 JR瀬戸大橋線 が強風などで運休となった場合は本航路で振替輸送 が行われていた。2014年7月16日以降は『マリンライナー』の運行時間帯よりもフェリーの就航時間が短くなり、時間帯によっては振替が不可能となった。2017年4月1日からは1日10往復から5往復に大幅減便となり、高松港の発着場はサンポート高松に変更した。 しかし、収益の改善に至らず、航路の維持は困難だとして、2019年(令和元年)11月11日、同年12月16日より航路を休止する旨を国土交通省 四国運輸局 に届け出た、船舶の修繕費を補助してきた岡山県・香川県・玉野市・高松市の各自治体は追加支援はしないと決定、同12月15日の運航をもって休止となった。なお、四国運輸局は休止に先立ち、直島 経由(四国汽船 利用)や小豆島経由(小豆島豊島フェリー ・小豆島フェリー利用)などの代替ルート案を発表している。 四国フェリーの船上から撮影した宇高航路全域のGoogle ストリートビュー が2015年1月22日から公開されている。 下津井・本島・丸亀航路 運航区間:下津井港 (岡山県 倉敷市 ) - 本島 ・泊港(香川県 丸亀市 ) - 丸亀港 (香川県丸亀市) 就航期間:1975年4月 - 1999年 運航便数:フェリー9往復 所要時間:65分 距離:19km 就航船舶:まるがめ、しもつい 関西急行フェリーによる運航。 第二次世界大戦後、長く関西汽船が運航していた航路で、瀬戸大橋 観光航路として一時期は高速船も運航された。2022年現在は児島観光港 - 本島を六口丸海運の旅客船、本島 - 丸亀を本島汽船のフェリー・旅客船が運航している。 船舶
乗場への交通
高松港 - 四国旅客鉄道 (JR四国)高松駅 から北東へ、ことでん 高松築港駅 から北へ徒歩5分。かつて宇野航路と小豆島航路では乗場が離れていたが、2016年4月1日からは同じ場所になっている。 宇野港 - 西日本旅客鉄道 (JR西日本)宇野駅 から徒歩5分。または、岡山駅 東口バスターミナル(2番乗り場)や天満屋バスステーション (9番乗り場)などから両備バス 「玉野渋川特急 」に乗車し、「宇野港 (直島)」バス停下車。各停の場合、上山坂・宇野駅行、上山坂・玉野市民病院入口行、宇野駅・渋川行(荘内・渋川行は宇野駅を通らないため注意)、玉野市役所行などに乗車し、「宇野駅」バス停 下車徒歩約4分。 土庄港 (小豆島) - 土庄町市街から約1km。同港前は小豆島オリーブバス のバスセンターとなっており、ここから島内各方面へ連絡する。なお、フェリーは土庄港フェリーターミナル終点、高速船は一つ手前の平和の群像 前で下車。 姫路港 (飾磨港区・姫路港旅客船ターミナル) - 姫路駅 北口から神姫バス 姫路・姫路港線(94系統)姫路港行き(所要20分程度、20 - 30分毎)に乗車し終点下車。 福田港 (小豆島) - 国道436号もしくは香川県道26号土庄福田線 で土庄から50分。土庄港から小豆島オリーブバス福田港(終点)下車。バスは北回り(大部経由)と南回り(池田港・草壁港経由)があるが、北回りのほうが所要時間は短い(運賃は同じ)。 新岡山港 - 岡山駅バスターミナルから岡電バス 9A,91,92系統 新岡山港行きに乗車し終点下車。 高速道路割引施策に伴う影響
高松・宇野航路については、2010年2月12日 、同航路を運航する四国フェリーと国道フェリーの両社がそろって、高速道路の大幅割引のため経営が成り立たない事を理由に、同年3月26日 最終便をもって航路の運航を終了することを発表した。この決定に先立ち、両社での事業統合も模索したが交渉が決裂していた。
同航路に従事する従業員は船員65人を含めた97名で、同社によると、航路撤退による人員削減は避けられずグループ内で雇用できるのは一部にとどまるとした。
しかし、同年3月4日 、国道フェリーが国土交通省 四国運輸局 に申請していた航路廃止届を取り下げたのに引き続き、その後を追うようにして、四国フェリーもまた廃止届を取り下げたことから、宇高航路は2社体制のままで当面の間運航されることとなった。
その後、2012年8月24日 に国道フェリーが同年10月18日 から休止することを四国運輸局に届け出をおこない(既に同社は同年6月から終夜運航を廃止し減便していた)、届け出通りに運航を休止した。これにより宇高航路については当面現状のまま運航を継続することを表明している四国フェリー1社のみとなった。なお、これに先立ち10月1日から運賃を改定した。一般旅客は390円から670円と71%の値上げ、自転車・二輪車・軽自動車・乗用車も数百円の値上げとなる。
2014年6月19日、同年4月から実施された高速道路料金の改定でトラックの利用が大幅に減ったことなどを理由に、同年7月16日から深夜・早朝便を廃止して22往復から14往復に減便すると発表し、国土交通省 四国運輸局 に運輸計画の変更を申請した。新ダイヤでは高松・宇野発ともに7:00始発、最終便が20:00となり、これにより、高松・宇野航路で行われていた24時間運航は約50年で取りやめとなった。
2015年1月29日に開催された第9回「宇野高松間地域交通連絡協議会」で、四国フェリーは、高速道路料金改定の影響が「想定以上」で前年7月の減便後も月2千万円程度の経常赤字が続いているとした。協議会終了後、四国フェリー社長は、このままではさらなる減便も検討せざるを得なくなるとの見解を示すとともに、2月1日から普通車と軽自動車限定で船内の駐車スペースを事前予約可能とするサービスを開始すると表明した。 2015年3月1日からは14往復から10往復に減便し、2016年12月には、2017年4月1日から5往復に減便することが明らかとなった。これを受けて香川県・岡山県・高松市・玉野市は2015年から実施している航路への財政支援を2017年度以降年3000万円から1500万円に減額することを決めた。
2019年5月の報道では、1隻体制への減便後も2017年度は年間5000万円の赤字を計上し、燃料費が高騰した2018年度は約1億円程度の赤字が見込まれるとしている。また、「宇野高松間地域交通連絡協議会」は2016年12月以降開催されていないとも報じられた。
社歌「われら四国フェリー」
入出港時の案内放送前後に、混声合唱の社歌が挿入される。この社歌は4番まであり、歌われている航路は1番が廃止されたニュージャンボフェリー(神戸丸 )、2番が小豆島航路(しょうどしま丸 )、3番が廃止された宇高航路(玉高丸 )である(4番は会社そのもの)。作詞・作曲は当時の玉高丸の船長だった尾坂金吾。関西急行フェリーが運航していた福田航路は、歌詞に出てこず、以前はメロディーだけ流れていたが、現在はこの航路で入出港時に社歌はかからない。 テレビCM 脚注 参考文献 日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで- (世界の艦船 別冊) - 海人社(2009年3月) JANコード 4910056040393 日本の旅客船 Passenger Ships of Japan- 日本内航客船資料編纂会(1976年10月) 創立五十周年 四国フェリーグループ 船舶半世紀 - 創立五十周年を記念して自社制作された書籍。《非売品》(2006年発行) 外部リンク ウィキメディア・コモンズには、
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