花尾山から見た黒崎駅周辺 概要・地理
北九州市の行政区のうちで最も人口が多く、市の全人口の4分の1以上を占める。八幡東区 とともに概ね旧八幡市 に相当する。黒崎駅 の南側周辺は北九州市西部の中心市街地 、洞海湾 沿岸部は北九州工業地帯 の一部をなすが、市域西部から南部には郊外住宅地が広がる。
北九州市の副都心 である黒崎 には、大型商店、商店街などの商業施設、区役所、公的機関、図書館などの公的・公共施設が集積しているが、郊外 に大型商業施設が進出したことなどの影響を受け百貨店 は閉店するなど、商業地としての機能は低下している。また、交通の結節点としてJR九州 と筑豊電気鉄道 の黒崎駅 や、西鉄黒崎バスセンター が集積している。
西部の折尾 地区には大学 、短期大学 、高等学校 等が多数存在しており、この地域は県内でも「学生の街」として有名である。また北九州学術研究都市 は区境を接する若松区 ひびきの にあるが、折尾駅 からのアクセスが容易である。
永犬丸・沖田、上津役地区では、瀬板の森公園や金山川などの身近な自然とともに、住宅地の整備が進んでいる。八幡南地区は、藤の名所・吉祥寺 やほたるの見所・黒川、畑貯水池など豊かな自然に恵まれている。木屋瀬 地区は、宿場町として栄えた古い町並みが残され、歴史を活かしたまちづくりが進んでいる。
人口規模や面積などから、かつて分区について行政レベルでも検討されたことがあった。
歴史
ここでは、現在の八幡西区の領域に関係する地域の歴史のみ記載する。その他については北九州市 、八幡市 (福岡県) の項も参照。
行政区画の変遷 1889年 (明治22年)4月1日 - 市町村制施行に伴う明治の大合併 により以下の各村が誕生。なおこの時、現在の浅川地区は、浅川・払川・蜑住・有毛・乙丸・大鳥居・高須・小敷・塩屋の9村合併で遠賀郡江川村 の一部となり、1908年 (明治41年)には江川村が島郷村 に併合された。 村名 当時の人口 合併対象 現在の行政区域 遠賀郡 黒崎村(くろさきむら) 3,886人 鳴水村(なるみずむら) ・熊手村(くまでむら) ・ 藤田村(ふじたむら) ・前田村(まえだむら) 区役所本庁 遠賀郡洞南村(くきなみむら) 3,386人 折尾村 (おりおむら) ・本城村(ほんじょうむら) ・陣原村(じんのはるむら) ・ 則松村(のりまつむら) ・永犬丸村(えいのまるむら) 本庁、折尾出張所 遠賀郡上津役村(こうじゃくむら) 2,631人 小嶺村(こみねむら) ・上上津役村(かみこうじゃくむら) ・下上津役村(しもこうじゃくむら) ・ 引野村(ひきのむら) ・市瀬村(いちのせむら) ・穴生村(あのうむら) 本庁、上津役出張所 遠賀郡香月村(かつきむら) 3,875人 楠橋村(くすばしむら) ・香月村・馬場山村(ばばやまむら) ・畑村(はたむら) 八幡南出張所 鞍手郡 木屋瀬村(こやのせむら) 3,239人 木屋瀬村・野面村(のぶむら) ・笹田村(ささだむら) ・金剛村(こんごうむら)
産業・交通 学術・官公庁 人口の変遷 1975年 227,872 1980年 248,069 1985年 251,985 1990年 253,018 1995年 256,176 2000年 260,452 2005年 260,070 2010年 257,097 2015年 256,117 区役所・出張所・町名
2013年5月7日移転前の八幡西区役所 出張所は旧八幡市が併合した町村の役場を引き継いだものであるが、市政改革により再編されている。
出張所名 〒 所在地 (本庁) 806-8510 (専用番号) 黒崎三丁目15番3号コムシティ 4階〜6階 (専用番号を書けば記入不要) 折尾出張所 807-0824 光明一丁目9番22号 上津役出張所 806-0075 下上津役四丁目8番1号 八幡南出張所 807-1134 茶屋の原一丁目6番1号
過去に行われた出張所の再編 黒崎出張所(旧黒崎町役場)→本庁へ統合 香月出張所(旧香月町役場)・木屋瀬出張所(旧木屋瀬町役場)→両者を廃止・統合して「八幡南出張所」設置 町名(五十音順)
区役所管轄(黒崎 地区)、上津役出張所管轄
折尾出張所管轄(折尾 地区)
浅川 浅川学園台 浅川台 浅川日の峯 浅川町 泉ケ浦 医生ヶ丘 永犬丸(大字の一部および1丁目) 大浦 御開 折尾
八幡南出張所管轄
石坂 岩崎 香月 香月中央 香月西 上香月 吉祥寺町 楠北 楠橋 楠橋上方 楠橋下方 楠橋西 楠橋東 楠橋南 木屋瀬 金剛 笹田 下畑町 白岩町 高江 茶屋の原 千代 野面 畑 馬場山 馬場山西 馬場山原 馬場山東 馬場山緑 東石坂町 船越 星ヶ丘 真名子 椋枝
名所・観光スポット・祭り
史跡・寺社 黒崎地区 曲里の松並木 ︰市指定史跡。長崎街道 沿いに植えられた松並木の名残り。 岡田宮 ︰黒崎祇園山笠が奉納される神社。江戸時代に現在地に移り黒崎の産土神に。 春日神社 ︰黒崎祇園山笠が奉納される神社。絹本著色黒田二十四騎画像 (市指定有形文化財)が奉納されている。 折尾地区 ひらた船 ︰県指定有形民俗文化財。江戸時代末から大正にかけて活躍した川船。県立折尾高等学校内。 香月・楠橋・小嶺地区 吉祥寺 ︰鎌倉時代に建立。本尊の阿弥陀如来像は市文化財に指定。樹齢約160年の野田藤は市の保存樹に指定。 寿命の唐戸 ︰市指定有形文化財。江戸時代の治水施設。 立場茶屋銀杏屋 ︰県有形文化財及び市指定史跡。 旧長崎街道の黒崎宿と木屋瀬宿の間の休憩所。 木屋瀬地区(長崎街道 木屋瀬宿 ) 自然・公園 城山緑地(黒崎城址) ︰3月下旬から4月上旬にかけて桜が見頃を迎える。 金山川の桜とチューリップ -︰4月上旬から中旬にかけて桜とチューリップが見頃を迎える。 瀬板の森公園 ︰約4.4kmの遊歩道が整備され、散策や森林浴、四季折々の草花や野鳥観察を楽しめる。 香月市民の森 ︰遊歩道や桜広場などが整備されている。 畑貯水池 ︰ジョギングコースが整備され、散歩や森林浴を楽しめる。 本城温泉 おとぎの杜︰アルカリ性単純温泉の天然温泉施設。 主な祭り 城山さくら祭り:4月初旬頃に開催。 吉祥寺 藤まつり ︰例年4月下旬に開催。樹齢約160年の野田藤は市の保存樹に指定。 黒崎祇園山笠 ︰県指定無形民俗文化財。7月第3~4週目の中で4日間開催される。 木屋瀬盆踊り ︰県指定無形民俗文化財。8月13~15日、木屋瀬地区にて開催される。 野面の盆踊り ︰市指定無形民俗文化財)。8月13日、14日に野面(のぶ)地区にて開催される。 ※正確な開催時期や場所、またその他の祭りやイベントについては、下記ページ(北九州市役所)や公式サイトなどを参照されたい。
交通
バス 北九州市交通局 国道3号 より北側である本城・折尾・浅川地区が営業エリアである。北九州市内では若松区 の次に路線が多い。かつては折尾駅 北口に市営バス最大のターミナルがあったが、現在は折尾地区整備事業に伴い折尾駅高架下に移設され、西口バス停も統合された。区内に向田営業所 を持つ。 西鉄バス北九州 西鉄バス筑豊 黒崎駅 と直方市 を結ぶ直方急行線のみを運行している。区内に営業所はない。 おでかけ交通 地元住民による運営委員会が運営。区南部(木屋瀬・楠橋・星ヶ丘地区)の西鉄バス路線が廃止された区域で運行。 鉄道 道路 健康・医療
平均年齢 少子高齢化 の進む北九州市の平均に比べ、年少者人口比は高く、高齢者人口比および平均年齢は低い。市内7区の中では、年少者人口比の高さ、および高齢者人口比と平均年齢の低さはいずれも2位である(1位は小倉南区 )。国の平均と比べても同様だが、福岡県の平均と比べると年少者人口比以外はやや高い水準にある。
平均年齢:45.0歳(市46.1歳 県44.5歳 国45.0歳) 年少者人口比:14.0%(市12.9% 県13.6% 国13.2%) 高齢者人口比:23.8%(市25.1% 県22.3% 国23.0%) 主な医療機関 教育機関 大学・短期大学 高等学校 中学校
北九州市立折尾中学校 北九州市立香月中学校 北九州市立熊西中学校 北九州市立黒崎中学校
北九州市立引野中学校 北九州市立本城中学校 北九州市立八児中学校 折尾愛真中学校 ※中高併設
小学校
北九州市立折尾西小学校 北九州市立折尾東小学校 北九州市立香月小学校 北九州市立楠橋小学校 北九州市立熊西小学校 北九州市立黒畑小学校 北九州市立黒崎小学校 北九州市立上津役小学校 北九州市立木屋瀬小学校
北九州市立陣山小学校 北九州市立竹末小学校 北九州市立千代小学校 北九州市立筒井小学校 北九州市立塔野小学校 北九州市立中尾小学校 北九州市立鳴水小学校 北九州市立則松小学校 北九州市立萩原小学校
北九州市立引野小学校 北九州市立星ケ丘小学校 北九州市立本城小学校 北九州市立光貞小学校 北九州市立八児小学校 北九州市立八枝小学校
各種学校 特別支援学校 幼稚園
愛眞幼稚園 青山幼稚園 あかね幼稚園 浅川幼稚園 穴生幼稚園 九州女子大学付属折尾幼稚園
九州女子大学付属自由ヶ丘幼稚園 銀星幼稚園 楠橋幼稚園 上津役幼稚園 こじか幼稚園 こみね幼稚園
こみね星ケ丘幼稚園 済世第二幼稚園 下上津役幼稚園 聖ヨゼフ幼稚園 第二文化幼稚園 成松幼稚園
本城西幼稚園 本城東幼稚園 光貞幼稚園 緑ヶ丘幼稚園 緑ヶ丘第二幼稚園 八幡みなみ幼稚園
公共施設 文化施設・図書館 黒崎ひびしんホール 八幡西図書館 八幡西生涯学習センター 八幡西生涯学習センター折尾分館・折尾こどもと母のとしょかん 八幡南こどもと母のとしょかん 市民センター(旧市民福祉センター・公民館)
青山市民センター 赤坂市民センター 浅川市民センター 穴生市民センター 池田市民センター 医生丘市民センター 永犬丸市民センター 永犬丸西市民センター 大原市民センター 折尾西市民センター 折尾東市民センター 香月市民センター 楠橋市民センター 熊西市民センター
黒畑市民センター 黒崎市民センター 上津役市民センター 木屋瀬市民センター 陣原市民センター 陣山市民センター 竹末市民センター
千代市民センター 筒井市民センター 塔野市民センター 中尾市民センター 鳴水市民センター 則松市民センター 引野市民センター
星ケ丘市民センター 本城市民センター 光貞市民センター 八児市民センター 八枝市民センター
子育て支援施設 スポーツ施設 本城でラグビー試合 本城陸上競技場 ・野球場・運動場 的場池野球場 ・体育館・弓道場 城山野球場・体育館・庭球場 折尾スポーツセンター・屋内プール 大池ソフトボール場・市民プール 香月スポーツセンター・柔剣道場 北九州穴生ドーム 黒崎体育館 城山緑地庭球場 香月中央庭球場 岡田球場(ソフトボール場) 八幡西柔剣道場 折尾市民プール 沖田市民プール 木屋瀬市民プール 上津役市民プール 畑キャンプセンター 福祉施設 児童福祉施設
穴生保育所 折尾保育所 黒崎保育所 萩原保育所 折尾丸山保育所 陣山乳児保育所 陣原保育所
永犬丸保育所 東筑保育所 楠橋保育所 うさぎ保育所 旭ケ丘保育所 マリア保育園 幸神保育園
さかえ保育園 熊西保育園 塔野保育園 藤田保育園 光保育園 済美保育園 別所保育園
則松保育園 本城西保育園 浅川保育園 若竹保育園 池田保育園 杉の子保育園 木屋瀬保育園
岩崎保育園 聖愛保育園 引野保育園 鳴水保育園 栄美保育園 いちご保育園
児童養護施設 高齢者福祉施設 第二善興園 倫尚園・在宅介護支援センター 松信園 サングリーンホーム・在宅介護支援センター サンライズ北九州 もみじ苑 聖ヨゼフの園 出会い茶屋原 サンフラワーズ北九州 ナーシングセンター八幡 翡翠苑 サングレース しんわ苑 ひまわり 宗寿苑 障害者福祉施設
西部障害者福祉会館 点字図書館 ビデオライブラリー おもちゃライブラリー 八幡西障害者地域活動センター 重度身体障害者授産施設 重度身体障害者授産施設
知的障害者福祉工場 知的障害者通園施設 知的障害者授産施設
霊園・斎場 北九州市立西部斎場 西部地域を担当する火葬場 。入口に城山霊園(墓場)がある東部斎場とは異なり、洞海湾の埋立地上にあり、周囲を木々に囲まれている。 十三塚霊園・納骨堂 浅川霊園 本城霊園 経済 区内に本社を置く主な企業 区内に事業所を置く主な企業 工業 商業 ホテル 通信・メディア 郵便 郵便局
八幡紅梅一郵便局 八幡紅梅四郵便局 八幡熊西郵便局 八幡熊手郵便局 八幡相生郵便局 八幡穴生郵便局 八幡鳴水郵便局 八幡幸神郵便局 八幡萩原郵便局 八幡上津役郵便局 八幡大原郵便局 八幡沖田郵便局 折尾中央団地郵便局 折尾西本城郵便局 折尾本城郵便局 折尾丸尾町郵便局 八幡則松郵便局 八幡三ヶ森郵便局 八幡永犬丸郵便局 折尾日吉台郵便局 折尾浅川郵便局 香月郵便局 八幡小嶺郵便局 馬場山郵便局 八幡茶屋の原団地郵便局 木屋瀬郵便局
簡易郵便局
電話 以下に示す市外・市内局番は総務省 の 公開情報 による。近年、通信自由化で従来のパターンが通用しなくなっている。
西日本電信電話 八幡黒崎…(093)621、622、631、632、64x (x=1-7) 折尾3号…(093)60x (x=1-3)、69x (x=1-5) 八幡上津役…(093)61x (x=1-9) 以下、エリア分類不明。八幡西区内にも、以下のパターンに該当する電話番号の一部が存在する。
なお参考までに、西日本電信電話における一般的な割り当てルールは以下の通り。
2xy…中間市・遠賀郡 3xy…門司区 5xy…小倉北区 7xy…若松区 8xy…戸畑区 携帯電話については、NTTドコモ 、au by KDDI 、SoftBank とも区内ほとんどの地域で利用可能となっているが、市境に接する山間部などで繋がらない地域がある。世代交代が進められていることもあり、3G(第三世代)以降のサービスのみについてエリア拡大のため基地局整備等が進められている。
新聞 八幡西区内には、地元の西日本新聞社 が熊西地区に「北九州西支局」を、千代ケ崎に「折尾支局」を、それぞれ設けている。他の新聞社は、小倉北区の拠点が直接取材。
放送 テレビの電波直接受信については、皿倉山 の八幡テレビ・FM放送所 から出される電波を受けることを基本とするが、山陰に入り電波が届かない地域をカバーするために、鳴水中継局が設けられている。が、地上デジタルテレビジョン放送 に於いては、八幡放送所からの電波で十分カバーできるとされたため、鳴水中継局はアナログ放送終了とともに廃止。
黒崎地区など区中心部は、小倉北区よりも皿倉山に近いため、ビル陰とならない限りは電波が強力な状態にある。 ラジオについてはFMは八幡送信所からの放送を、AMについては響放送所 からの電波を、それぞれ受信する。但し、AMについては、他市町と接する周辺地域では送信所からの距離がやや離れていることもあり、高周波の2局が、季節や時間帯によっては他局からの混信障害を受ける。
出身有名人 脚注 関連項目 外部リンク ウィキメディア・コモンズには、
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