『ぼっち・ざ・ろっく!』(BOCCHI THE ROCK!)は、はまじあきによる同名の漫画を原作とした日本のアニメ作品。2022年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送された。
ぼっち・ざ・ろっく! | |
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ジャンル | ギャグアニメ、ガールズバンド |
アニメ | |
原作 | はまじあき |
監督 | 斎藤圭一郎 |
シリーズ構成 | 吉田恵里香 |
脚本 | 吉田恵里香 |
キャラクターデザイン | けろりら |
音楽 | 菊谷知樹 |
アニメーション制作 | CloverWorks(制作) |
製作 | アニプレックス、芳文社 |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2022年10月9日 - 12月25日 |
話数 | 全12話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
初アルバムである「結束バンド」は、CD初週売上7.3万枚、ダウンロード・アルバム・チャートでは売上1位を記録した他、SpotifyのGlobal Top Debut Albumで邦楽として唯一ランクインするなど大ヒットした。また、Blu-ray/DVD1巻は初週1.4万枚を売り上げオリコン週間Blu-rayランキングにて2位を記録した。
また「ニュータイプアニメアワード2022-2023」において、作品賞(TV・配信作品)、監督賞、主題歌賞で1位を獲得。さらに海外メディア「Anime Trending」が主催する「第9回アニメトレンドアワー」において年間最優秀賞となるアニメオブザイヤーを獲得した他、最優秀脚本賞・最優秀演出/絵コンテ賞・最優秀サウンドトラック賞・最優秀声優賞・コメディアニメ部門年間最優秀作品賞、音楽アニメ部門年間最優秀作品賞、日常アニメ部門年間最優秀作品賞の8冠を達成した。
2024年6月7日より劇場総集編の前編『
(げきじょうそうしゅうへんぼっちざろっく アールイー)』、同年8月9日より後編『 (げきじょうそうしゅうへんぼっちざろっく アールイーアールイー)』が公開予定。原作を膨らませつつもほぼそのままなぞっており、原作単行本2巻途中にある、文化祭ライブとその後のひとりの新ギター購入までを描いている。
主人公の後藤ひとりは、ある時父と一緒に見ていたテレビ番組をきっかけにバンドに憧れ、1日6時間練習するほどにギターに熱中する。しかし、極度の人見知りだった彼女はライブはおろか、バンドを組むこともできず中学を卒業することとなる。その一方で、「ギターヒーロー」の名で動画投稿サイトでカバー動画を投稿する活動しており、徐々に頭角を表すようになる。
「絶対にバンドをやる」と意気込んで高校に入学する。しかし案の定、入学から1ヶ月経っても友達一人もできずにいた。ある日の帰宅途中、とある事情でギタリストを探していた少女、伊地知虹夏に半強制的にライブハウス「STARRY」に連れていかれ、虹夏、そしてバンドのベース担当である山田リョウと共にライブをすることになった。リョウからぼっちというあだ名をつけられ、サポートギターとして念願のライブに出演できることになったひとりだが、実力はあるものの他の人と弾くことに慣れていなかったため、その実力を発揮せずに初ライブを終えることとなる。
初ライブの後、ひとりは虹夏がギタリストを探していたのはギター/ボーカルが直前に辞めたことが理由だと知る。結束バンドは新たなギター/ボーカルを探すこととなった。ある時、ひとりが学校の隅に隠れていると、喜多郁代という少女が過去にバンド活動をしていたと耳にする。ひとりは、郁代を様々な方法でバンドに勧誘する。しかし、実は郁代はギターを弾いた経験がなく、バンドに入ったのも先輩目当てだったという事が判明。さらに、郁代はギター練習に挫折し、バンドを辞めてしまったという事が分かった。そこで、郁代は前のバンドメンバーに謝りたいと打ち明け、ひとりにギターを教えて欲しいと熱望する。その熱意に圧倒されたひとりは放課後、郁代と共にライブハウス「STARRY」に向かっていたが、郁代が急に「そこにはどうしても行けない」と言い始める。そこに、虹夏とリョウが合流する。その後、STARRYに入った4人は、実は郁代は、虹夏がギタリストを探す理由となっていた逃げたギター/ボーカルだったことが分かった。急に逃げた罪滅しとして、郁代はライブハウスの手伝いをすることとなったのだが、圧倒的なコミュニケーション能力にひとりはまたもや圧倒されることとなる。
その後、ギター・後藤ひとり、ドラム・伊地知虹夏、ベース・山田リョウ、ギター/ボーカル・喜多郁代の4人でバンドを組むこととなり、4人で関わり合いながらバンド活動をすることとなる。
キャラクターデザイン・総作画監督のけろりらは元々原作の大ファンであり、アニメ化するなら関わりたいと本作担当が決まる以前より情報を探していた。2019年6月頃、けろりらはCloverWorksプロデューサーの梅原翔太とプライベートで出かけた際、アニメ化企画が来ていないか梅原に相談した。その場で梅原は上司であるCloverWorks執行役員の福島祐一に電話で確認したところ、偶然にも同時期に親会社のアニプレックス所属で本作の大ファンでもある高山幹弘がアニメ化の企画書をCloverWorksへ持ち込んでいたため、梅原の班が制作に立候補する形でアニメ企画が始動した。
本作は企画・宣伝・プロデュース・音楽制作のアニプレックスと原作版権・出版の芳文社による2社体制の製作となる。
TVアニメ作品としては初の監督作品となる斎藤圭一郎が起用された理由は「一緒に作品を作ってみたい」というけろりらの希望によるもの。別作品で縁があり実力も知っていた梅原が声をかける形での参加となった。その他の座組は、梅原が各スタッフとの相性やスケジュールを考えて組んでいる。梅原は以前所属していたスタジオである動画工房にて『三者三葉』などきらら作品に参加していた経験があり、参加スタッフにも『NEW GAME!』『未確認で進行形』監督の藤原佳幸など、動画工房時代に一緒に働いたスタッフが起用されている。また、オープニング原画などには『三者三葉』のキャラクターデザインである山崎淳や、『けいおん!』のキャラクターデザインである堀口悠紀子が参加している。
シリーズ構成・脚本の吉田恵里香の起用はアニプレックス側からの提案で、全話数で脚本を担当。第1話の初稿は2020年12月13日に完成している。A-1 Pictures制作によるアニメ映画『思い、思われ、ふり、ふられ』で梅原との縁で紹介され、斎藤も過去作の脚本を見て起用を望んだための参加となる。
ライブディレクターは梅原のチームが制作を担当した『ワンダーエッグ・プライオリティ』でアクションディレクターを担当し、『その着せ替え人形は恋をする』にて第8話の絵コンテ・演出を務めた川上雄介が担当。サブキャラクターデザイン・私服設定協力には『ワンダーエッグ・プライオリティ』でキャラクターデザインを務めた高橋沙妃が参加。他にも『その着せ替え人形は恋をする』監督の篠原啓輔やキャラクターデザインの石田一将、同作作中アニメのキャラクターデザイン担当の山本ゆうすけなど、各話数の演出家、作画監督、アニメーターなどは上記2作品のスタッフが多く参加しており、斎藤やけろりら、川上らメインスタッフや参加アニメーター陣、各セクションのスタッフなど20代から30代前半の若手スタッフを中心に制作体制が組まれている。通常、1作品が終わると解散となる制作現場が多いアニメ作品の中で3作品を通してスタッフの多くが共通しているため、チームとしての連携が強く取れる現場となった。
一方で、背景美術、色彩設計・仕上げ(彩色)、撮影処理に関してはCloverWorks社内チームが制作を担当。『明日ちゃんのセーラー服』の色彩・美術を担当した横田明日香や守安靖尚が率いる社内チームで、色彩と背景美術を手掛ける。3DCGIはCloverWorksのCG制作をしているBoundaryが担当。背景美術や撮影処理はすべて社内で手掛けるなど、仕上げ・美術・撮影・CGの内製率が高く連携の取りやすい制作現場となっている。
キャスティングは原作者のはまじあきも参加し、スタッフ内で意見が割れた際には、はまじの意見を元に決められた。特に喜多役は歌唱テストも行い、喜多らしさと歌唱力の両方で判断された。
主人公の後藤ひとり役には青山吉能が起用された。青山は自身の学生時代を振り返った際にかつては陰キャラであったことに気づき、オーディションではあまり陰キャラとしての役作りを意識せず、かつての自分をありのままに表現したと述べている。また、自身がこれまでに演じたキャラクターの中でひとりには特に共感する部分が多く、自身の経験が活かされていると感じ、演じていて楽しかったとも話している。
喜多役の長谷川育美は歌唱に関して、キャラクターソングを歌う時のように演じた役を表現するのではなく、結束バンドの楽曲であることを意識して楽曲やバンドの良さを引き立てる歌い方を意識している。そのため、長谷川と喜多が混ざった「女子高生の歌が上手い子」の声質を意識し、喜多らしさ以上に曲調や歌詞を意識した歌唱をしている。これは、プロのアーティストでも普段の話し声と歌唱の声質が違うことが多いということも意識されている。
漫画的デフォルメされた可愛さも意識されるとともに、2話目以降はまんがタイムきらら系統誌に特徴的な日常系路線から大きく乖離していき、作品の個性が垣間見える作りとなっており、原作の4コマ漫画のコマ間をより話と表現で膨らませた。内向的で想像力が豊かすぎるあまり、崩壊するひとりの顔面の多様さなどに漫画的表現が見られる一方、CloverWorksが得意とする、写実的、あるいは動きの面白さの追求も見られる。実写映像も使用されるなど、アニメーションの枠に捉われない表現が希求され、リアルさに重きを置いた表現とデフォルメが同居する演出につながっている。
斎藤は演出に関して、ひとりと他のキャラクターのコミュニケーションが成立しすぎないように心がけており、会話の途中でひとりが自分の世界に入っている間に他のキャラクターの会話がそのまま進行していくなど、脚本段階から吉田と共に内容をコントロールしていた。そこから絵コンテに落とし込む際に、ひとりの会話が視聴者に聞かせるための内容か音として鳴っているだけのものか、精査しながら場面構成を整えていく手法がとられている。また、原作に沿った内容でありながらもギャグの勢いをアニメだからこそできる表現として描くために、原作者などの出版社側と相談しながら4コマの内容を埋めていき、アニメとして成立するように独自で追加している。
構成としては上記の内容のほか、1話単位で物語として成立させるためにオープニングやエンディングの入り方、その話数のオチなどがきっちりまとまるよう構成されている。原作者のはまじはキャラクターデザインや背景美術、楽器などのデザイン設定監修や全話数の構成・脚本会議、アフレコに参加している。デザイン面は細かく監修している一方で構成面に関しては「何かを貶める表現はしない」「悪人は作らない」点を重視して意見を共有している以外にはスタッフを信頼して原作側から構成・シナリオへの要望は特になく、はまじは作品のご意見番として基本的にはスタッフ側の質問に答える形で監修・制作が進められている。一方で音楽・劇中曲関連ははまじと原作音楽監修のInstantなどの原作側とアニプレックスの音楽チームが密に連携をとって制作しており、後述のライブシーンにも深く関わっている。特に楽曲に関しては、はまじ自身が細かくチェックを入れており、デモや仮歌、ボーカル収録にも立ち会い自身の中にある楽曲イメージをInstantとともに制作側とすり合わせる形で密な監修作業が行われた。
アニメーションでは、斎藤自身がアニメーター出身の監督であることから動きには特にこだわり、キャラクター性をレイアウトやポージング、芝居など映像で強く表現していく方針がとられている。斎藤は本作で絵コンテを4本、演出を2本、オープニング監督を担当している。エンディングには斎藤の強い希望でスズキハルカが起用され、スズキの所属しているPie in the skyが制作を務めた。
キャラクターデザインは当初、線が多くディテールの細かいデザインが想定されていたが、斎藤が上記のように動きを重視したデザインを依頼して、線や色分けの少ない大胆に動かすことを前提としたデザインで設定されている。これによってアニメーターの負担軽減にもつながった。デザインに関しては、制作時に連載が進行していた単行本3巻冒頭頃の絵柄を基準にデザインされている。
けろりらはキャラクターデザインや総作画監督作業のほか、全ての話数に原画としても参加している。特に第1話の原画に関しては冒頭などを担当し、画面の基準となるように描かれた。本来なら総作画監督は作画監督が修正した原画をさらに監修して全体の統一感を出すことが一般的である。しかし、本作ではけろりらの原画をアニメーションの演技の基準とし全体で共有を図りつつ無理な統一は行わないことで、各アニメーターに個性を出してもらい作画のバリエーションを豊かにする方針がとられた。そのため修正時もアニメーターの個性は残しており、あえて違う雰囲気のキャラクターが描かれている場面もある。アニメにおいて1話数に必要なカット数は約300カットといわれており、1話数のみの参加ではなく複数の話数で参加しているアニメーターでも多くて100カット未満しか担当しないのが一般的な中、けろりらは全話数あわせて約600カットの原画を1人で担当した。
音楽制作は本作の製作・プロモーションなどを務めるアニプレックスが担当。主題歌・劇中曲は編曲の多くを三井律郎が担当。作詞・作曲はヒグチアイ、音羽-otoha-、KANA-BOONギターボーカルの谷口鮪、tricot・ジェニーハイギターボーカルの中嶋イッキュウ、ZAQ、草野華余子など多くのアーティストが参加しており、制作された楽曲はアニメ未登場楽曲も含め14曲となる。参加している作曲陣や音楽スタッフの多くは、劇中に登場するライブハウス「下北沢STARRY」のモデルとなったライブハウス「下北沢SHELTER」や下北沢に関連のある音楽に関わりのある人物が起用されている。
音楽ディレクターはアニプレックス音楽部門のディレクターでWAVERIDERのレコーディングエンジニアでもある岡村弦が担当。結束バンドの演奏に関しては、ドラムを比田井修、ベースを高間有一、ギターをakkinと三井律郎が担当。このメンバーは岡村の人脈で集まったメンバーであり、特に三井に関してはバンドサウンドへの知識量などから本作の多くの楽曲で編曲を依頼することになった。作中の楽曲に関しては原作者のはまじ及び原作音楽監修のInstantと協議しながら方向性を決めており、楽曲制作は2019年からスタートしている。その際に、初めに出来上がった曲がアルバム収録曲「ラブソングが歌えない」であった。また、「青春コンプレックス」のカップリング曲となる「ひとりぼっち東京」も同時期に制作され、この2曲が作品の音楽性を示すための指標として制作陣で共有された。そのため、劇中では使用されていない楽曲となっている。音楽制作においては原作チームや音楽制作チームの間にある「下北沢ガールズバンド」のイメージの定義を定めるところから始まり、下北沢に由来のある作曲陣に参加を依頼しながら楽曲の方向性を固めた。岡村自身も若いころは、原作より登場するライブハウス「STARRY」のモデルである「下北沢SHELTER」に出入りしていた時期があり、作曲担当の人選に大きく影響している。
結束バンド以外の楽曲に関してはアニプレックスの音楽部門・SSチームで制作しており、SICK HACKの楽曲作成などを行っている。また、SICK HACK「ワタシダケユウレイ」の作詞を担当した西田圭稀は第2話に登場するバンドの作詞・作曲・歌唱を担当。第2話や第11話で使用した楽曲は西田自身の学生時代に結成したバンド、ファジーロジックの楽曲である。第11話の歌唱はWiz_niccが担当。
作中でひとりが演奏して一部歌唱もするギターシーンに関しては、劇伴担当の菊谷知樹が担当している。
オープニングや劇中歌の作詞に関しては音羽-otoha-、樋口愛、ZAQの3人を主体として作詞作業を依頼している。その際に、ひとりが作詞をしている設定やコンセプトの説明なども3人に行われている。3人ともに原作を読んでおり、コンセプトもある程度共有されたうえで詞が提供された。作中に登場する劇中曲のうち、「ギターと孤独と蒼い惑星」と「あのバンド」は実際に原作1巻で登場した楽曲のタイトルとなっている。エンディングテーマについては原作のコンセプトにも影響を与えているASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲をカバーしていく案や、すべてを結束バンドの楽曲にする案など、様々なものがあがっていた。そして実際に楽曲制作が進む中で、結束バンドとしての楽曲を視聴者に届けるために第一線で活躍するアーティストに楽曲を提供してもらい、それを各キャラクターが歌う案と、当初から出ていたASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲をカバーする案の双方を兼ねる形で制作が進められた。カバーに関しては、アニプレックス経由でASIAN KUNG-FU GENERATIONとその所属事務所に伝えられ、原作の詳細やアニメ化などを説明したうえで起用が決定した。
音響面ではサウンドに関して右側のチャンネルからはひとりのリードギター、左側のチャンネルからは喜多のギターの音が聞こえるようにミックスされている。収録では極力重ね録りはせず、サビで音色を加えることはあるも基本はギター2本とベースとドラムのみで構成しており、4人の楽器の音以外は極力使用していない。その分、音数が少なくなるため、アンプを5台使用するなど細かく調整をしている。また、岡村は作中のマイクの立て方やエフェクター、各種配線などの細かい部分に関しての監修にも協力しており、編曲担当の三井と共同で担当している。
第8話の「ギターと孤独と蒼い惑星」では、作中で結束バンドのメンバーが緊張して上手く演奏できない場面を再現するため、演奏のOKテイクを収録した後に緊張した演奏をもう一度収録している。特にドラムに関してはリズムをあえてずらす演奏を発注しており、ドラムの演奏がズレることでひとりのギターと山田のベースの演奏のリズムが崩れたり喜多が弾き損じる過程を再現している。この場面の歌唱に関しては歌を別で収録するのではなく、アフレコの流れでそのまま収録している。2曲目の楽曲である「あのバンド」に関しては別のスタジオで歌を録り直しているが、CD音源とは別に収録しており、1曲目の緊張から徐々に持ち直していく本調子ではない歌声という設定で収録し直している。最終話の劇中歌「星座になれたら」は劇中のボトルネック奏法シーンを再現するため、配信されているシングルとは別に実際に弦が切れたギターで演奏したアフレコ・レコーディング音源を使用しているほか、ひとりが行った奏法で演奏している。この楽曲は演奏中にひとりの1弦が切れてしまうシーンで使用されているため、この展開を踏まえて編曲を行い、ギターソロ後は1弦を使わなくても演奏自体は可能な楽曲となっている。シングル配信やアルバムに収録されている音源に関しては、作中でひとりが弾こうとしていた本来のギターソロも収録されている。同じく、最終話の劇中歌「忘れてやらない」もアルバム収録の音源とは違い、レコーディングではカットするようなノイズを残し、楽器を弾いていないときのアンプから響くノイズをあえて残している。
最終話「君に朝が降る」では、結束バンドのメンバーの名前の由来にもなっているASIAN KUNG-FU GENERATIONの楽曲から「転がる岩、君に朝が降る」がカバー楽曲として披露された。選曲は原作者のはまじが行っている。当初よりはまじはアニメの劇中歌とは関係なく、仮に結束バンドのカバー楽曲企画があったとしたら本楽曲をカバーしてほしいと関係者に話しており、「ぼっちに一番合っている曲」として起用された。本タイトルはアニメの第1話「転がるぼっち」と最終話のサブタイトルにも起用されている。歌唱の際には「ひとりが歌っている」という点を強調しており、よく「あっ」と言葉を発するひとりのブレス音がミックスで再現できるように調整している。カバーに際しては、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが公式SNSにメッセージを寄せている。
劇中音楽はアニメ放映に合わせてYouTubeでミュージックビデオを公開、また楽曲を配信リリースすることで「話題になっている曲がきっかけでアニメを知った」というようにアニメ視聴者以外にも話題を広げることに成功しており、アニメの人気を大きく後押しすることに寄与している。
演奏シーンはアクターが演奏した映像を参考にコンテ作成や作画を行っているが、その際に各アクターごとにキャラクターを意識した芝居を指導している。この芝居の監修は原作チームも参加しており、はまじから出たキャラクターの細かい仕草の指摘も動きに反映されているほか、一部ライブシーンではアニメならではの物語の流れを作るために原作音楽監修のInstantの案で構成を一部変更している部分もある。モーションアクターはソリッド・キューブにて担当。『BanG Dream!』のMVアニメーションや『プロジェクトセカイ』のLeo/needのアクターも担当し、演奏を行えるメンバーを人選している。ライブアニメーション制作としてはアクターによるモーションキャプチャを収録し、その素材を元にバーチャルカメラでCGレイアウトを決めていく作業を行っている。この工程では、ライブディレクター・ライブ絵コンテ・演出の川上雄介とライブCGディレクターの内田博明を中心に画面構成を行っている。これらのモーションキャプチャ・ライブCGワークス(簡易CGモデリング・CGレイアウト)はexsa株式会社が担当。その後、完成した3DCGベースの画面構成をライブアニメーターの伊藤優希を中心とするライブアニメーターチームが受け取り、レイアウトも含め全てのカットを手描きの原画に再構築している。
ライブシーンの原画は第1話を伊藤、第5話を伊藤とMYOUN、第6話を渡部さくら、第8話の1曲目をさくとNogya、2曲目をTOMATO、第12話の1曲目を吉川知希、2曲目を伊藤が中心となり担当している。ライブシーンに関しては打ち合わせだけでも多くの時間を要し、特に弦を押さえる指の動きや手描きによるシンバルやハイハットなどドラム自体の動きに関してはモーションキャプチャーは使用できないため、打ち合わせや参考映像で意思共有を密に行いながら、アニメーターによる手描きで全てを管理している。
宣伝プロデューサーはアニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の宣伝プロデューサーも務めるアニプレックスの田中瑛が担当。
本作の宣伝の特徴としては、放送開始直前まで告知を極力行わず、メディアへの露出を極端に抑えた手法を取り入れた。放送前のプロモーション映像に関しても、2021年12月のキービジュアルを使用した告知プロモーションを公開したのちは放送1か月前までの約1年間プロモーションビデオの公開を一切行わず、第2弾プロモーションビデオ以降に関しても放送開始後の第5話放送後や最終話放送後にあえて初公開するなど、本編のアニメーションや劇中楽曲の事前公開を極端に抑える形式となった。
この宣伝の意図に関して田中は「各話のサプライズを演出したくて、事前に楽曲などの情報を出し過ぎないようにしました。」としており、配信が主流の現代において、それでもリアルタイムで見ないと何が起きるか分からない臨場感を意識したプロモーションを行った。
事前のプロモーションを抑えた代わりに、放送開始後には公式ツイッターにて「ネタ画像」を頻繁に投稿したり、主題歌・劇中歌に関して、初めて披露された話数の放送終了と同時に楽曲配信やアニプレックス公式YouTubeアカウントにてリリックビデオを公開するなど、話題性を高めやすい環境を整えた。
本作の放送時期には話題作も多く、それについてアニプレックス宣伝チームも事前に把握していたが、田中自身は本作のポテンシャルを信じてあえてそれらの作品を意識しないプロモーションを行った。この施策に関しては放送終了後のインタビューにて「結果としてよかったのですが、事前告知を抑えたのはばくちでした」とも語っている。
特記のない限り歌は「結束バンド」、ボーカルは喜多郁代(長谷川育美)、編曲は三井律郎。
2022年秋頃のアニメは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』『チェンソーマン』など数々の話題作が放送された中、『ぼっち・ざ・ろっく!』は放送開始直後あたりまで注目度はそこまで大きくはなかったが、放送が進むにつれ注目度が上昇しSNSを中心に話題になる。その結果原作漫画単行本の売り上げも上昇し、重版を繰り返す品薄の状態が続いた。原作者はまじあきの同人活動にも注目は及び、2022年12月のコミックマーケット101に参加していたはまじのサークルは混雑対応により急遽会場外へと移動したため、ネットでは「コミケでも“ぼっち”」などと言われた(当日のはまじの出展物は『ぼっち・ざ・ろっく!』とは無関係)。アニメ劇中演奏シーンや主題歌、劇中歌、アニメ音楽スタッフによる「公式弾いてみた動画」は、アニメで楽曲が公開された直後にYouTubeのアニプレックス公式チャンネルでも公開され多くの視聴者を集めたほか、ほぼ同時に楽曲が音楽配信サイトで公開されて売り上げを伸ばし、アニメ終了後に発売されたアルバム「結束バンド」はトップセールスとなっただけではなく、ひとりが使用するギターのモデルであるレスポール・カスタム、PACIFICAを中心に『ぼっち・ざ・ろっく!』作中に登場する楽器などの売り上げも上昇した。アニメBlu-ray第1巻は初週のセールスが14,821枚とメーカーの想定以上の販売数となって品薄となり、第1巻の封入特典であるイベントチケット優先販売の受付期間は対応のため延長された。作中の舞台となった下北沢はいわゆる聖地巡礼の対象として現地を訪れる人が増え、作中に登場するライブハウス「STARRY」のモデルである「下北沢SHELTER」にてライブを体験する人も増えたという。一方で、現地のライブハウスや店舗、住人に対して迷惑がかからないよう『ぼっち・ざ・ろっく!』公式Twitterが注意を呼びかける事態も発生したが、「結束バンド」は「下北沢公認アンバサダー」に就任し、下北沢商店連合会が主催する「下北沢カレーフェスティバル2023」および下北沢SHELTERと『ぼっち・ざ・ろっく!』の公式コラボグッズも発売された。Webラジオ『ぼっち・ざ・らじお!』も話題になり、第8回アニラジアワードでは最優秀ラジオ大賞、最優秀女性ラジオ賞、大笑いラジオ賞の3部門を受賞。原作やアニメには一切登場せずラジオでのみ触れられたフレッシュネスバーガーと『ぼっち・ざ・ろっく!』のコラボ企画が急遽実現するなどの影響も生んだ。
これら話題となった要因として、作品の単純な面白さ、映像クオリティだけではなく、リアルな演奏シーンや多くのアーティストが関わった優れた楽曲が話題となり、YouTubeの動画や音楽配信サービスでランキング上位に入った作中曲を知ったことからアニメを見たという人もいたほか、金策や集客に悩むといった若手バンド活動のリアルさなどが音楽関係者・バンド経験者の注目や共感を集めた点がある。本作登場キャラクターの名前などのモチーフとなっているASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文も、本作のギャグや物語の面白さ、演奏シーンなどのリアルさを評価している。
劇中で、ひとりが動画配信サイトでは有名ギタリストであるが対人コミュニケーションを苦手としているという設定は、ネット上で個人でも音楽活動ができる、ネット上で注目を集められても、現実社会では上手くいかないギャップを抱えている人がいるという現代の世情をよく示しているとも、多くの人がコミュニケーション失敗を実際に経験しているため共感できるとも評されている。
2022年7月期から2023年4月期までに公開されたアニメ作品の中からファン投票で選出する「ニュータイプアニメアワード2022-2023」では、作品賞(TV・配信作品)、監督賞、主題歌賞(青春コンプレックス)で1位を獲得したほか、キャラクターデザイン賞、キャラクター賞(女性)、サウンド(劇伴)賞、メカ・プロップデザイン賞、脚本賞でも10位以内に入賞。英語圏での評価も高く、英語アニメニュースサイトのAnime Trendingが一般投票によって選出する第9回(2022年)Anime of the Year(AOTY)で、大賞、脚色賞、エピソード賞(第8話)、サウンドトラック賞、キャスト賞(青山吉能、鈴代紗弓、水野朔、長谷川育美)、コメディアニメ賞、音楽アニメ賞、日常(Slice-of-Life)アニメ賞の8部門に選ばれ、2015年にAOTYが始まって以来の同時受賞最多記録を立てた。この受賞に対して原作者のはまじあき、アニメ版監督の斎藤圭一郎らがTwitterにて触れている。
全国楽器協会が主催し、全国の楽器店員の投票等で決定される「楽器店大賞2023」では本作を作品部門の大賞に、また、後藤ひとりが作中で購入したギターのベースモデルとなったYamaha PACIFICA611VFMをギター部門の大賞に、廣井きくりが使用しているベースのモデルとなったYamaha TRB/TRBXシリーズをベース部門の2位にそれぞれ選出し、2023年10月23日に表彰式が行われた。
クランチロール・アニメアワード2024においては「最優秀日常系作品賞」を受賞、第18回声優アワードでは「結束バンド」が歌唱賞を受賞。
サブタイトルのうち、作品タイトルを冠している第8話以外は「ASIAN KUNG-FU GENERATION」の曲名がモチーフとなっている。
話数 | サブタイトル | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | サブタイトル引用元 | 初放送日 |
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#01 | 転がるぼっち | 斎藤圭一郎 | 斎藤圭一郎 | けろりら | 転がる岩、君に朝が降る | 2022年 10月8日 |
後藤ひとりはテレビ番組をきっかけにバンドに憧れ、父親からギターを借りて没頭し、動画投稿サイトにて「ギターヒーロー」の名で評判になるほどのギタリストとなる。しかし極度の人見知りでコミュ障だったため、憧れのバンドを組むどころか友達すら作れず中学を卒業する。高校に入学して1ヶ月経っても、ひとりは相変わらず友達ができずにいた。だがライブ直前に逃げ出したギタリストの代わりとなるサポートギターを探していたドラマー伊地知虹夏によって半強制的にライブハウス「STARRY」に連れていかれ、ベーシストの山田リョウに“ぼっち”というニックネームを付けられ、2人と共にライブに出ることになった。セッションや人前での演奏に慣れていなかったため実力を発揮できなかったひとりだが、改めて虹夏に誘われ、そのまま彼女たちのバンド「結束バンド」へ加入する。 | ||||||
#02 | また明日 | 斎藤圭一郎 | 藤原佳幸 | 助川裕彦 | それでは、また明日 | 10月15日 |
バンド活動費を捻出するため、ひとりは虹夏の姉である伊地知星歌が経営するSTARRYにて虹夏、リョウとともにアルバイトすることになる。人見知りとコミュ障によりうまく接客ができないひとりだが、虹夏がライブハウスに抱く思いなどを聞き、少しずつSTARRYでのアルバイトをこなしていく。 | ||||||
#03 | 馳せサンズ | 山本ゆうすけ | 中村颯 | 長谷サンズ | 10月22日 | |
ひとりは、同じ学校の同級生である喜多郁代は歌が上手で、以前バンドにいてギターもやっていたと耳にする。虹夏が結束バンドのギターボーカルを探していたため、ひとりはコミュ障を発動させながらも喜多をバンドに誘う。喜多は実際にはギターが弾けないことを明かすが、ギターを教えてほしいと言い出してひとりについてくる。一方で彼女こそ、憧れのリョウに近づきたいがためにギターが弾けないことを隠して結束バンドに加入し、結局初ライブ直前に逃げ出した人物だった。喜多は虹夏達に謝罪して去ろうとするが、喜多が秘かにギターの練習を重ねていたことに気づいたひとりは彼女を引き留める。虹夏も改めて喜多を誘い、喜多は結束バンドに再加入する。喜多はひとりからギターを教わりはじめる。 | ||||||
#04 | ジャンピングガール(ズ) | 刈谷暢秀 |
| ダンシングガール | 10月29日 | |
ひとりは結束バンドオリジナル曲の作詞を引き受けるが、明るく社交的な喜多が歌うのに似合った歌詞を作ろうとして難航する。そんな中でひとりは他のメンバーと共に虹夏に呼び出され、アーティスト写真を撮影するスポットを求めて、下北沢の街中を散策する。撮影が終わって解散したあと、ひとりは作詞のことを思い出してリョウに再度声をかける。ひとりの歌詞を見たリョウは、以前自分がいたバンドが売れ線の歌詞を狙って本来の方向性を見失い、嫌になって脱退したことを打ち明け、余計なことを考えずひとりの好きなように書けばいいとアドバイスする。その結果できたのはひとりの性格を反映した暗い歌詞だったが、バンドメンバーには好評で受け入れられる。 | ||||||
#05 | 飛べない魚 | 川上雄介 | 高橋沙妃 | 飛べない魚 | 11月5日 | |
リョウによる作曲も終わって結束バンドのオリジナル曲が完成した。だが星歌は、STARRYでライブするにはオーディションに合格することを求める。オーディションに向けて練習する中、虹夏が話した「何のためにバンドをやるのか」ということなどを自問しつつオーディション当日を迎えたひとりは「自分だけではなくバンドメンバー4人で有名になりたい」という思いをオーディションの演奏にぶつけ、「ギターヒーロー」としてのギターの腕前の片鱗を見せる。その結果結束バンドは星歌のオーディションに合格し、無事STARRYでのライブに出られるようになる。 | ||||||
#06 | 八景 |
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| 八景 | 11月12日 | |
ライブチケットを売ることを求められたひとりだが、友達がいない彼女にとっては難題だった。一応ライブのビラは作ったものの他人に接するのが怖くて配れずにいたところ、目の前に酔っぱらった女性が倒れこみ、つい助ける。その女性・廣井きくりもバンドマンで、ひとりの事情を知ると自らの経験を重ねて同情する。そして自分と今から路上ライブをやって人を集めて売ればいいと言いだす。見知らぬ人の前で演奏することを恐れていたひとりだったが、観客は“敵”ではないと、きくりはひとりに諭す。そして人々が自分の演奏に興味をもって立ち止まってくれたことに気がつき、演奏をやりぬく。結果、路上ライブの観客2名ときくりがチケットを買ってくれた。 | ||||||
#07 | 君の家まで | アマタジャンチキ | 篠原啓輔 |
| 君の街まで | 11月19日 |
ライブ用のバンドTシャツのデザインを決めることを目的として、虹夏と喜多がひとりの家を訪れる。初めて友人が自宅を訪れることになったひとりは舞い上がって空回りし、さらにひとりの家族のほうが虹夏と喜多にすっかり馴染んだうえ、結局デザインは決まらなかった。だが後日虹夏がデザインを完成させてTシャツが出来上がり、ライブ当日を迎える。ところが予報に反して台風が直撃してしまう。 | ||||||
#08 | ぼっち・ざ・ろっく | 斎藤圭一郎 |
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| - | 11月26日 |
多くの人が台風で来られなくなり、きくりや路上ライブの時にチケットを買ってくれたファンなど、わずかな人たちがSTARRYを訪れただけで、しかもきくりたち以外の客は結束バンドに興味がない。そんなガラガラの客席を見た結束バンドのメンバーは心を乱され、いつもの演奏ができない。だがひとりは「このままじゃ嫌だ!」と非常に高テクニックなギターソロをアドリブで弾き、引っ張られるように他のバンドメンバーも演奏を再開、どんどん調子を上げ、無関心だった客をも惹きつける。ライブ終了後の打ち上げ中でひとりは虹歌から、ひとりと「ギターヒーロー」が同一人物だと気づいたと明かされ、さらに“自分のためにSTARRYを作った星歌のため、結束バンドでSTARRYをもっと有名にする”という彼女の夢を打ち明けられる。その夢もひとりがいれば実現できる、そのために「ぼっちちゃんのロック、“ぼっち・ざ・ろっく”」をもっと聞かせて欲しいと言われる。 | ||||||
#09 | 江ノ島エスカー | 平峯義大 | 伊藤弘樹 | 江ノ島エスカー | 12月3日 | |
夏休み最終日、結束バンドのメンバーはSTARRYでのアルバイトに出ていたが、皆でひとりの様子がおかしいと話していた。さらに星歌の話から、ひとりはバンドメンバーのために夏休みの予定をあけていたものの、バイトとバンド練習をするだけで、夏休み中に誰もひとりと遊んでいなかったということが発覚。そこで虹夏達はひとりを江ノ島に連れて行き、皆で観光する。 | ||||||
#10 | アフターダーク | 川上雄介 |
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| アフターダーク | 12月10日 |
ひとりの学校では、文化祭での個人ステージ出演者を募集していた。結束バンドで出場すれば人気者になれるのではという邪念からひとりは申込書を提出しかけるが、失敗したときのことなどを考えて思いとどまる。この話を聞いた虹夏とリョウは文化祭ステージに乗り気だったが、判断はひとりに任せてくる。結局参加は見合わせようとしたひとりだったが、喜多が勝手に申し込んでしまった。ひとりはショックで茫然自失になるが、きくりのバンドのライブに招待され、またきくりの体験談などを聞いてやる気になる。ひとりに罪悪感を抱いて謝罪する喜多にも、背中を押してもらったことへの感謝を伝える。 | ||||||
#11 | 十二進法の夕景 | 山本ゆうすけ | 助川裕彦 | 十二進法の夕景 | 12月17日 | |
結束バンドのステージを翌日に控えた文化祭1日目、虹夏とリョウはひとりと喜多の高校へ遊びに来る。虹夏たちがひとりのクラスの出し物であるメイド執事喫茶を見に行くと、ひとりはメイド服を着せられた恥ずかしさのあまり逃亡していた。虹夏とリョウは喜多と合流して共にひとりを探し出しクラスへと連れ戻る。その道中で皆は文化祭を満喫する。さらに喜多たちはメイド執事喫茶にも店員として飛び入り参加して皆の人気を集め、ひとりのクラスメイト達もライブを見に行くと約束してくれる。そして翌日の文化祭2日目、結束バンドのステージの幕が上がる。 | ||||||
#12 | 君に朝が降る | 斎藤圭一郎 | けろりら | 転がる岩、君に朝が降る | 12月24日 | |
文化祭ステージでの演奏が始まるが、ひとりは自分のギターに異常を感じる。やがてギターの弦が切れ、さらに故障してチューニングも調整できなくなってしまう。だが喜多たちはアドリブ演奏で時間を稼ぎ、その間にひとりは、きくりが持ち込んだ酒のカップを使ってボトルネック奏法を行い切り抜ける。大いに盛り上がる観客に応えさせようとして喜多がひとりにマイクを向けると、ひとりは観客に受け止めてもらおうとステージからダイブした。だが誰にも受け止められずひとりは床に激突し、演奏よりもダイブのほうが観客の印象に残ってしまった。自宅で、ひとりは借りていたギターを壊したことを父に謝罪するが、父はひとりが「ギターヒーロー」として公開していた動画に広告をつけていたことを明かして収益をひとりに渡す。ひとりはバンドメンバーと共に御茶ノ水に行って、父の勧めに従い新しいギターを購入する。 |
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 | 備考 |
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2022年10月9日 - 12月25日 | 日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) | TOKYO MX | 東京都 | 本作の舞台地 |
とちぎテレビ | 栃木県 | |||
群馬テレビ | 群馬県 | |||
BS11 | 日本全域 | BS放送 / 『ANIME+』枠 | ||
日曜 1:28 - 1:58(土曜深夜) | 宮崎放送 | 宮崎県 | 作者の出身地 | |
日曜 3:08 - 3:38(土曜深夜) | 毎日放送 | 近畿広域圏 | 『アニメシャワー』第3部 | |
2022年10月10日 - 12月26日 | 月曜 22:30 - 23:00 | AT-X | 日本全域 | CS放送 / 字幕放送 リピート放送あり |
2022年10月14日 - 12月30日 | 金曜 3:00 - 3:30(木曜深夜) | RKB毎日放送 | 福岡県 | |
AT-X以外の放送局では、本放送前週に特別番組『放送直前特番「ぼっち・ざ・ろっく!#宇宙#日本#下北沢」』が放送された。この特別番組はアニメDVD/Blu-ray第1巻の映像特典としても収録。 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
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2022年10月9日 | 日曜 0:00 - 0:30(土曜深夜) | ABEMA |
2022年10月11日 | 火曜 12:00 更新 | |
火曜 22:30 - 23:00 | ニコニコ生放送 | |
2022年10月12日 | 水曜 0:00(火曜深夜) 更新 |
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ABEMAでは、本放送前週に前述の放送直前特番が最速放送局と同時配信された。 |
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
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BD限定版 | DVD限定版 | |||
1 | 2022年12月28日 | 第1話 - 第2話 | ANZX-16341/2 | ANZB-16341/2 |
2 | 2023年1月25日 | 第3話 - 第4話 | ANZX-16343/4 | ANZB-16343/4 |
3 | 2023年2月22日 | 第5話 - 第6話 | ANZX-16345/6 | ANZB-16345/6 |
4 | 2023年3月22日 | 第7話 - 第8話 | ANZX-16347/8 | ANZB-16347/8 |
5 | 2023年4月26日 | 第9話 - 第10話 | ANZX-16349/50 | ANZB-16349/50 |
6 | 2023年5月24日 | 第11話 - 第12話 | ANZX-16351/2 | ANZB-16351/2 |
発売日 | タイトル | 規格品番 媒体 | 備考 |
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2022年10月12日 | 青春コンプレックス | SVWC-70594 | オープニングテーマ「青春コンプレックス」と、カップリング曲「ひとりぼっち東京」、およびそれぞれのInstrumental版の計4曲を収録。 「青春コンプレックス」のみ先行して10月9日から配信。 |
2022年10月9日 | Distortion!! | 配信限定シングル | 第1話から第3話までのエンディングテーマ。配信限定シングル |
2022年10月30日 | カラカラ | 第4話から第7話までのエンディングテーマ | |
2022年11月6日 | ギターと孤独と蒼い惑星 | 第5話劇中曲 | |
2022年11月27日 | あのバンド | 第8話劇中曲 | |
なにが悪い | 第8話から第11話までのエンディングテーマ | ||
2022年12月25日 | 転がる岩、君に朝が降る | 第12話エンディングテーマ | |
忘れてやらない | 第12話劇中曲 | ||
星座になれたら | |||
2023年5月24日 | 光の中へ | SVWC-70620 | 完全新曲となる「光の中へ」「青い春と西の空」、およびそれぞれのInstrumental版の計4曲を収録。 先行して5月22日から配信。 |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 |
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2022年12月28日 | 結束バンド | SVWC-70613 | 2023年12月27日までの期間生産限定盤でCD 1枚とBlu-ray 1枚から構成。CDには14曲を、BDにはノンクレジットのOPとED映像を収録。2022年12月25日に先行配信開始。CDよりハイスペックなハイレゾ音源(48kHz/24bit)での配信も行われている。 |
2023年12月27日 | SVWJ-70613 | アルバム発売1周年記念のアナログレコード盤。重量盤のLPレコード2枚組。 | |
SVWC-70640 | 1年間の期間生産限定盤の販売に続いて発売される通常盤。CD 1枚のみで構成され、Blu-rayは付属しない。 |
発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
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BD限定版 | DVD限定版 | |||
2023年11月22日 | 結束バンドLIVE-恒星- | ANZX-10294/6 | ANZB-10294/6 | 2023年5月21日に行われた「結束バンドLIVE-恒星-」のライブBD/DVD。映像特典として「ギターヒーローへの道 番外編」及び、2023年4月23日に行われたアニメのイベント「ぼっち・ざ・ろっく!です。」の映像も収録。 |
2022年9月7日より音泉およびアニプレックスのYouTubeチャンネルにて『ぼっち・ざ・らじお!』が配信中。メインパーソナリティはひとり役の青山。ここに虹夏役の鈴代、リョウ役の水野、喜多役の長谷川の3名が交代制パーソナリティを務める。番組の特徴として、青山がスタッフを介さず1人で進行や他のパーソナリティの呼び込みをする。第8回アニラジアワードにて最優秀ラジオ大賞、最優秀女性ラジオ賞、大笑いラジオ賞の3部門を受賞。2023年8月1日には、YouTubeにて公開している第1回配信が累計100万再生を突破したことが報告された。
回 | 配信日 | パーソナリティ | 備考 |
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1 | 2022年9月7日 | 青山吉能 | |
2 | 2022年9月21日 | 青山吉能、水野朔、長谷川育美 | 京まふ2022ステージでの公開録音 |
3 | 2022年10月5日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | テレビアニメ放送開始に伴い以降毎週更新 |
4 | 2022年10月12日 | 青山吉能、水野朔 | |
5 | 2022年10月19日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
6 | 2022年10月26日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
7 | 2022年11月2日 | 青山吉能、水野朔 | |
8 | 2022年11月9日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
9 | 2022年11月16日 | 青山吉能 | |
10 | 2022年11月23日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
11 | 2022年11月30日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
12 | 2022年12月7日 | 青山吉能、水野朔 | |
13 | 2022年12月14日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
14 | 2022年12月21日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
15 | 2022年12月28日 | 青山吉能、水野朔 | |
16 | 2023年1月4日 | 青山吉能 | 番組の継続が決定 テレビアニメ放送終了に伴い以降再び隔週更新 |
17 | 2023年1月18日 | 青山吉能、鈴代紗弓、水野朔、長谷川育美 | |
18 | 2023年2月1日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
19 | 2023年2月15日 | 青山吉能、水野朔 | |
20 | 2023年3月1日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
21 | 2023年3月15日 | 青山吉能 | |
22 | 2023年3月29日 | 青山吉能、鈴代紗弓、水野朔、長谷川育美 | 2023年3月19日開催の公開録音イベント |
23 | 2023年4月12日 | 青山吉能 | 再び番組の継続が決定 |
24 | 2023年4月26日 | 青山吉能 | コーナーリニューアル |
25 | 2023年5月10日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
26 | 2023年5月24日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
27 | 2023年6月7日 | 青山吉能、水野朔 | |
28 | 2023年6月21日 | 青山吉能 | |
29 | 2023年7月5日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
30 | 2023年7月19日 | 青山吉能、水野朔 | |
31 | 2023年8月2日 | 青山吉能 | |
32 | 2023年8月16日 | 青山吉能 | ゲスト:内田真礼(伊地知星歌役) |
33 | 2023年8月30日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
34 | 2023年9月13日 | 青山吉能 | ゲスト:千本木彩花(廣井きくり役) |
35 | 2023年9月27日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
36 | 2023年10月11日 | 青山吉能 | ゲスト:和多田美咲(後藤ふたり役) |
37 | 2023年10月25日 | 青山吉能、水野朔 | |
38 | 2023年11月8日 | 青山吉能 | ゲスト:小岩井ことり(PAさん/ジミヘン役) |
39 | 2023年11月22日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
40 | 2023年12月6日 | 青山吉能 | |
41 | 2023年12月20日 | 青山吉能、鈴代紗弓、水野朔、長谷川育美 | クリスマススペシャルとして映像付配信 |
42 | 2024年1月3日 | 青山吉能、水野朔 | |
43 | 2024年1月17日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
44 | 2024年1月31日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
45 | 2024年2月14日 | 青山吉能 | |
46 | 2024年2月28日 | 青山吉能、長谷川育美 | |
47 | 2024年3月13日 | 青山吉能、鈴代紗弓 | |
48 | 2024年3月27日 | 青山吉能、水野朔 | |
49 | 2024年4月10日 | 青山吉能 | |
50 | 2024年4月24日 | 青山吉能、鈴代紗弓 |
いずれもYouTubeの「アニプレックス チャンネル」にて公開されている。それぞれアニメおよびライブDVD/Blu-rayの映像特典としても収録。
話数 | サブタイトル | 配信日 |
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#01 | 週末だけ働きたい! | 2024年 3月4日 |
#02 | バイトは1日3時間まで | 3月5日 |
#03 | 学校生活も大事にしたい! | 3月6日 |
#04 | はじめてのバイト先は不安 | 3月7日 |
#05 | みんなと一緒なら | 3月8日 |
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