廿日市女子高生殺害事件(はつかいち じょしこうせいさつがいじけん)とは、2004年(平成16年)10月5日に広島県廿日市市に住む女子高生が自宅で刺殺され、その祖母が重傷を負わされた事件。
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廿日市女子高生殺害事件 | |
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場所 | 日本・広島県廿日市市上平良135番地1 |
座標 | 北緯34度21分20.304秒 東経132度19分8.994秒 / 北緯34.35564000度 東経132.31916500度 東経132度19分8.994秒 / 北緯34.35564000度 東経132.31916500度 |
日付 | 2004年(平成16年)10月5日 15時 (UTC+9) |
概要 | 男が被害者宅に侵入し刃物で殺傷した |
攻撃手段 | 刺殺 |
武器 | 刃物 |
死亡者 | 1人 |
負傷者 | 1人 |
犯人 | 男(逮捕時35歳:山口県宇部市在住) |
対処 | 2018年4月13日に被疑者を逮捕 |
管轄 |
事件発生から14年間にわたり犯人が逮捕されず、父親はブログで事件の風化せぬよう、非常に熱心に呼びかけを続けていた。2008年3月には、犯人逮捕につながる有力情報の提供者に最高300万円の懸賞金を支払う捜査特別報奨金制度対象事件ともなったこともあり、報道や難事件を扱うテレビ番組などで未解決事件として取り上げられるようになった。
2010年には、殺人事件における公訴時効(15年)が廃止されたものの、まったく捜査の進展が見られなかった。
2018年4月13日、別の暴行事件で任意捜査対象であった山口県宇部市の35歳の会社員の男(事件当時21歳)のDNA型・指紋が、当時現場で採取されたDNA型・指紋などと一致したため、本件の殺人容疑で逮捕された。
この被疑者は、宇部市内にある土木建築会社に、13年前から勤務していた。社長は「無断欠勤などなく、仕事態度は真面目であった」と評価しており、口数は少なくて大人しかったという。被疑者の父親も、「気は弱いし、引っ込み思案の性格」と評している。
しかし、2018年4月上旬にイラついたという理由で、後ろを向いていた部下の左足上部大腿部を走り寄って蹴り上げ、警察に通報された。その際に山口県警察が男の指紋を採取し、このデータを本件遺留物の指紋と照合したところ一致を見たことから、被疑者のDNAを採取して鑑識によるDNA鑑定を経て、本事件における殺人罪での逮捕につながった[リンク切れ]。
供述によると事件当日は、山口県宇部市から広島県廿日市市の犯行現場までバイクで向かったという。事件発生前後には、バイクに乗った不審な男性の目撃情報が複数寄せられていた。また、犯行現場の廿日市市に居住歴はなく、「以前務めていた会社を解雇され、自棄自暴になった」「通りすがりに犯行に及んだ」などと供述した。
同年5月3日に被疑者は、重傷を負わされた祖母に対する殺人未遂罪で再逮捕され、5月24日に殺人罪と殺人未遂罪で広島地検に起訴された。
2020年3月3日、広島地方裁判所で開かれた裁判員裁判において、被告人は起訴事実を認めた。
同年3月10日に論告求刑公判が開かれ、検察官は身勝手な動機、長期間逃亡していることから再犯が懸念されることなどを挙げ、被告人に無期懲役を求刑した一方、被告人の弁護人は最終弁論で「殺害は突飛的な行動だった」として量刑の減軽を求め、結審した。
3月18日、広島地裁(杉本正則裁判長)は検察官の求刑通り被告人を無期懲役とする判決を言い渡した。検察側・被告人側の双方とも控訴しなかったため、同年4月2日付で無期懲役が確定した。
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