三美神(さんびしん、The Three Graces)とは、ギリシア神話とローマ神話に登場する美と優雅を象徴する三人の女神。ラファエロ・サンティの作品やサンドロ・ボッティチェッリの「春」にも描かれている。
ギリシア神話に登場する三美神で、それぞれ魅力(charm)、美貌(beauty)、創造力(creativity)を司っている。一般的には、ヘーシオドスの挙げるカリスのアグライアー、エウプロシュネー、タレイアとされている。一部にはパーシテアー、カレー、エウプロシュネーの3柱を三美神とする説もある。また、パリスの審判に登場する美しさを競うヘーラー、アテーナー、アプロディーテーも指すことがあり、分別に権勢、知恵、美貌を象徴する。
ローマ神話に登場する三美神で、それぞれ愛(amor)、慎み(castitas)、美(pulchritude)を司っている。ギリシア神話の美しさを競う三美神と対応させて、主にユーノー、ミネルウァ、ウェヌスが有名。
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