ソン・ガンホ(朝: 송 강호、1967年1月17日 - )は、大韓民国出身の俳優。
ソン・ガンホ 송 강호 | |||||||||||||||||||
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生年月日 | 1967年1月17日(57歳) | ||||||||||||||||||
出生地 | 韓国・慶尚南道金海市 | ||||||||||||||||||
身長 | 180 cm | ||||||||||||||||||
職業 | 俳優 | ||||||||||||||||||
活動期間 | 1991年 - | ||||||||||||||||||
配偶者 | ファン・ジャンスク(1995年 - ) | ||||||||||||||||||
事務所 | SUBLIME ARTIST | ||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||
映画 『シュリ』 『JSA』 『復讐者に憐れみを』 『殺人の追憶』 『グエムル-漢江の怪物-』 『シークレット・サンシャイン』 『グッド・バッド・ウィアード』 『渇き』 『義兄弟 SECRET REUNION』 『スノーピアサー』 『観相師 -かんそうし-』 『弁護人』 『王の運命 -歴史を変えた八日間-』 『密偵』 『タクシー運転手 約束は海を越えて』 『パラサイト 半地下の家族』 『ベイビー・ブローカー』 | |||||||||||||||||||
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ソン・ガンホ | |
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各種表記 | |
ハングル: | 송 강호 |
漢字: | 宋 康昊 |
発音: | ソン ガンホ |
ローマ字: | Song Gang-ho |
1967年、慶尚南道金海市生まれ。中学校2年生の時から俳優を志し、1985年に金海高等学校を卒業。当時の韓国では全国に演劇映画科が5つしかなく、入試に一度失敗した後に釜山の慶尚大学校放送芸能科に入学するが、まもなく入隊することになり中退。除隊後も復学はせず、24歳の時に釜山の地方劇団で演技活動を始めた。劇団で民族劇に参加し、1990年12月に全国教職員労働組合の問題を扱った劇団演友舞台の地方公演『チェ先生』に端役で出演。ソン・ガンホは「演友30年」という本の中で、「演友舞台は私が志向した点を的確に追求していた。そして、その公演は私が進まなければならない方向を正確に捉えた機会であり、新たな勇気と目標を持つきっかけとなった」と語っている。1991年、無計画に演友小劇場に通っては人手不足の作業を手伝っていた中で、演出家のイ・サンウに出会い、団員として受け入れられた。以後、演友舞台で『同乗』、『パク・チョムジ』、『スープがあります』、『女性反乱』、『ピオンソ』など10作余りの演劇作品に助演として出演した。
1996年に、俳優キム・ウィソンの推薦で映画『豚が井戸に落ちた日』にキムの同級生役で出演し、長編映画初出演を果たす。イ・チャンドン監督は舞台『ピオンソ』を観てソンを見出し、1997年公開の映画『グリーン・フィッシュ』のパンス役に抜擢。後に、ソン・ガンホは「この非常に重要な作品のお蔭で今の私がある。この映画を通して初めて「映画演技」というものを感じることができた」と語っている。同年、ソン・ヌンハン監督の『ナンバー・スリー』にジョピョル役で出演。この作品で大鐘賞新人男優賞、青龍映画賞助演男優賞などを受賞し、一躍脚光を浴びる。翌1998年には、ムン・ソリと共演した短編映画『愛の力』が公開。同年、キム・ジウン監督のコメディ映画『クワイエット・ファミリー』にヨンミン役で出演し、コミカルな演技で第18回韓国映画評論家協会賞の男性演技者賞を獲得した。
1999年にはカン・ジェギュ監督の映画『シュリ』にイ・ジャンギル役で出演。観客動員数582万人を記録し、当時の国内最多観客動員数を更新。2000年にはコメディ映画『反則王』で初主演を果たす。この映画でソンは銀行員兼レスラーのイム・デホ役を演じ、映画のために実際にレスリングの特訓を行った。後にソン・ガンホはこの映画を最も印象深い作品に挙げ、「物理的に最も極限の状況まで行った作品だったような気がする。もし今レスリングをまたやれと言われたら死んでしまうだろう」と話している。同年、パク・チャヌク監督の映画『JSA』にオ・ギョンピル中士役で出演。南北分断というテーマを人間愛にまで拡張したこの作品は観客動員数583万人を記録し、当時の歴代興行収入1位を記録した。ソン自身も、第1回釜山映画評論家協会賞 、第38回大鐘賞、第3回ドゥーヴィル・アジア映画祭で主演男優賞を受賞し、百想芸術大賞で人気賞を獲得するなど、多数の授賞式でその演技力とスター性を認められた。2019年のインタビューで、ソンはこの作品が俳優人生の転機になったと語り、「『反則王』と『JSA』という二つの映画が封切りした2000年は、俳優人生初期の分岐点になった」とも話している。
ソン・ガンホは前作に続き、パク・チャヌク監督の映画『復讐者に憐れみを』に出演。韓国初のハードボイルド映画でパク・ドンジン役を演じ、2002年3月29日に封切りを迎えた。
以後ソンが出演した映画は、『殺人の追憶』(2003年)、『グエムル-漢江の怪物-』(2007年)、『グッド・バッド・ウィアード』(2008年)、『義兄弟 SECRET REUNION』(2010年)、『スノーピアサー』(2013年)、『観相師 -かんそうし-』(2013年)、『弁護人』(2013年)などほとんどが興行的に成功し、2014年1月時点で出演映画の通算観客動員数は8,200万人余りに達した。
2015年9月16日に、主演映画『王の運命 -歴史を変えた八日間-』が公開。この作品でソンは王位継承正統性議論に苦しむ英祖を演じ、620万人の観客を動員。同年9月にキム・ジウン監督との4作目となる『密偵』は、観客動員数750万人を突破した。2017年、映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』で、『義兄弟 SECRET REUNION』でも協働した映画監督チャン・フンと再会。1980年5月の光州民主化運動を背景に、ソウルでタクシー運転手として働く主人公マンソプを演じた。観客動員数は1,200万人を超え、作品は第90回アカデミー賞外国語映画賞韓国代表作に選出された。翌2018年、ウ・ミンホ監督作『麻薬王』にイ・ドゥサム役で主演。翌年の2019年にはポン・ジュノ監督映画『パラサイト 半地下の家族』でポン監督作品に6年ぶりに出演した。作品自体は米アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞ならびにカンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得するなど国際的に高い評価を受け、ソン自身もロサンゼルス映画批評家協会賞助演男優賞ならびに全米映画俳優組合賞キャスト賞を受賞。また、2019年に開催された第72回ロカルノ国際映画祭にて、映画界に貢献した俳優に贈られるエクセレンスアワードを受賞した。2020年、ニューヨークタイムズが選ぶ「21世紀の偉大な俳優25人」の6位に選出された。
2022年、是枝裕和監督作品の『ベイビー・ブローカー』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、韓国人俳優として初の快挙を成し遂げた。
※太字は主演
『シュリ』のイ・ジャンギルの吹き替えを担当して以降、山路和弘がほぼ専属(フィックス)で20年近く吹き替えている。山路はガンホに関して、『大統領の理髪師』で吹き替えた際に「加速度的に素晴らしい役者になっていた。“腐った魚の眼”ができる役者になっていた」と絶賛している。
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