PTクルーザー (英語: PT Cruiser)はアメリカの自動車メーカーであるクライスラー(現・ステランティス・ノースアメリカ)が製造・販売していたトールワゴン型の乗用車である。
クライスラー・PTクルーザー | |
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概要 | |
製造国 | |
販売期間 | 2000年 - 2010年7月(生産終了) |
デザイン | ブライアン・ネスビット |
ボディ | |
乗車定員 | 4/5名 |
ボディタイプ | |
駆動方式 | 前輪駆動 |
プラットフォーム | クライスラー・PTプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | |
変速機 | |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,600 mm |
全長 |
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全幅 | 1,700 mm |
全高 |
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車両重量 | 1,417 kg |
その他 | |
最小回転半径 | 6.2 m |
総生産台数 | 約135万台 |
かつて1930年代に同社が生産していたセダン型乗用車であるクライスラー・エアフローをモチーフとし、近代的にアレンジし直した曲線を多用した意匠が特徴。担当デザイナーはブライアン・ネスビット。
クライスラー・ネオンなどに用いられていたクライスラー・PLプラットフォームをベースに開発されたが、最終的には専用のプラットフォームを採用。
元々はプリムスブランドより発売される計画だったが、諸般の事情によりクライスラーブランドでの発表・発売となった。
日本国内に投入されるモデルのハンドル位置は全て右ハンドルのみで、過去に左ハンドルのみのGTとカブリオがあったが、GTは2007年モデルで廃止され、カブリオも2007年モデルで右ハンドル化されたが、2008年モデルにて廃止された。なお、米国においては後部が暗窓仕様の3ドアバン「パネルクルーザー」(「PTパネルクルーザー」は誤記)もラインナップされていた。
その奇抜なデザインとは裏腹に、室内空間は緻密に設計されている。コスト削減のためにインパネ中央部に集約されたパワーウインドウスイッチも慣れれば意外と使いやすい。初期型で不評だったステアリング上のハザードスイッチも、2006年のインパネ全面改良でインパネ中央に変更された。ヘッドランプのバルブはエンジンルームからではなく、フロントのインナーフェンダーにあるカバーを外して交換する。また、前輪の切れ角が少なく、最小回転半径は6.2mもあり、Cセグメント相当の大きさの車としては小回りが利かない部類に入り、更に5ドアは全高が1,600mm(≒1.6m)以上に達しているため、特に日本国内では立体駐車場への駐車が不可能となっている。
2002年に千葉県浦安市にある京成電鉄グループのタクシー会社である舞浜リゾートキャブが看板車両として10台導入、主に東京ディズニーリゾート周辺で活躍し、そのファニーなデザインゆえ利用客からも評判がよかったが、耐久性不足により故障が頻発する(もともとタクシーとしての使用用途を想定していなかったため)などして2007年までに全て退役し、現在はクラウンコンフォートかクラウンセダン、JPN TAXIに集約されている。首都圏の個人タクシーや岡山県の平和タクシーでも僅少だが導入されていた。
公式には"PT"は"Personal Transportation"の略であるが、クライスラー・PTプラットフォームもしくは"Platform Tall"の略でもある。また、"PT"は開発時のコードネームでもあった。
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