ウィキペディア日本語版のヘルプページです。
お使いのパソコン環境のオペレーティングシステム (OS) や閲覧ソフト(ウェブブラウザ)にて、「複雑なテキスト配置」を有効にする方法を説明しています。2006年のWindows Vistaやその次のWindows 7以降では標準状態で表示できますこの説明は不要です。Windows XPでは一部の文字で設定が必要です。編集に関しても最近のOSであれば、おそらく問題ないでしょう。
ウィキペディアの記事には、ブラーフミー系文字(インド系文字) で単語、文章などを原語で表記をしている場合もあります。ウィキペディアは文字コードのUnicodeを採用しており、様々なインド系文字を使った文章の保存と出力に対応しています。しかし、こうした文字を使った記事を閲覧したり編集するには、まず使っているオペレーティングシステムによっては複雑なテキスト配置への対応を有効にしなければいけません。また、これに対応していない古いOSではインド系文字の入っている記事を編集することはできません。
ここで紹介する方法は、アラビア文字のように、インド系ではないが複雑なテキスト配置を必要とする用字系 (文字体系) に役立つものもあります。
下表にて、正しく表示されたコンピュータでの画像と、お使いのコンピュータでの表示が比較できます。お使いのコンピュータでの表示が、左の画像と一致していれば複雑なテキスト配置は対応済みです。
しかし、これだけではその文字体系のテキストを編集できるわけではありません。このようなテキストを編集するには、OSに適切な入力ソフトウェアも入っている必要があります。
文字体系 | 正しい描画 | お使いのコンピュータでは |
---|---|---|
オリヤー文字 | କ + େ → କେ | |
カンナダ文字 | ಕ + ಿ → ಕಿ | |
グジャラーティー文字 | ક + િ → કિ | |
クメール文字 | ម + ្ + ស + ៅ → ម្សៅ | |
グルムキー文字 | ਕ + ਿ → ਕਿ | |
シンハラ文字 | ඵ + ේ → ඵේ | |
タイ文字 | ฐ + ู → ฐู | |
タミル文字 | க + ே → கே | |
チベット文字 | ར + ྐ + ྱ → རྐྱ | |
デーヴァナーガリー | क + ि → कि | |
テルグ文字 | య + ీ → యీ | |
ビルマ文字 | ဃ + ြ → ဃြ | |
ベンガル文字 | ক + ি → কি | |
マラヤーラム文字 | ക + െ → കെ | |
ラオ文字 | ກ + ົ + ້ → ກົ້ |
過去の版を参照してください。
対応: ベンガル文字*、デーヴァナーガリー、グジャラーティー文字、グルムキー文字、カンナダ文字、マラヤーラム文字*、タミル文字、テルグ文字 (*は Windows XP サービスパック2 : SP2 で対応)
複雑なテキスト配置への対応を手動で有効にする必要があります。
まず、すぐ上の手順をすませてください。その後、以下の手順を実施します。
[Alt]+[Shift]でキーボード レイアウトを切り替えられます (たとえば日本語IMEとマラーティー語キーボードを交互に切り替えられます)。言語バーでは、どのキーボード レイアウトを使うかを画面上で選択できます。
対応: ベンガル文字、デーヴァナーガリー、グジャラーティー文字、グルムキー文字、カンナダ文字、マラヤーラム文字、オリヤー文字、シンハラ文字、タミル文字、テルグ文字、チベット文字
ビルマ文字のフォントが必要。
複雑なテキスト配置への対応は自動的に有効になります。
インド系文字は標準状態で表示できます。
この節の加筆が望まれています。 |
SafariやたいていのCocoaアプリケーションの使用では、インド系文字のテキストの表示のためになにかする必要はありません。これらはAAT準拠のフォントでのグリフ再配置・置換に完全に対応しています。Firefoxの2.0かそれ以前では、ATSUIを使っていないので、インド系文字の表示にまったく対応していません (Firefox では、文字のかわりに小さな長方形〔俗に言う「豆腐」〕を表示します)。Operaも、ある程度対応していますが、9.2までのバージョンにはかなり深刻なバグがあります (一応、個々のグリフは表示してくれます)。[要検証 ]
Microsoft Word、Adobe Photoshopやその姉妹ソフトウェアのようなCarbonソフトウェアでは、ATSUIの実装が壊れているかまったく実装されていないため、基本的にインド系文字に対応していません。
この項目「Help:多言語対応 (インド系文字)」は途中まで翻訳されたものです。(原文:en:Help:Multilingual support (Indic)#Inputting Indic text 4 15:50, 16 July 2007 (145018660)) 翻訳作業に協力して下さる方を求めています。ノートページや履歴、翻訳のガイドラインも参照してください。要約欄への翻訳情報の記入をお忘れなく。(2007年7月) |
Specific keyboard layouts can be enabled in System Preferences, in the International pane. Switching among enabled keyboard layouts is done through the input menu in the upper right corner of the screen. The input menu appears as an icon indicating the current input method or keyboard layout — often a flag identified with the country, language, or script. Specific instructions are available from the "Help" menu (search for "Writing text in other languages").
Mac OS 10.4 system software comes with two installable Keyboard input options: Murasu Anjal and Tamilnet 99. One needs to do the following steps to activate them:
i) Open "international" located within System Preferences and select "language". Select the "edit list", select "Tamil" from the list of languages shown and click OK.
ii) Select "input menu" to see a list of keyboard options available. Select "Anjal" and "Tamilnet99" keyboards under Murasu Anjal Tamil and Click OK.
iii) Restart the Mac to see Anjal and Tamilnet99 keyboard icons appear in the list of keyboards to select under the country flag in the top menu bar.
SIL distributes a freeware Ukelele that allows anyone to design their own input keyboard for Mac OS X.
対応: ベンガル文字, デーヴァナーガリー, グジャラーティー文字, グルムキー文字, カンナダ文字, マラヤーラム文字, オリヤー文字, タミル文字, テルグ文字, チベット文字
GNOME 2.8 以降なら、インド系文字のテキストの表示のためになにかする必要はありません。それより前のバージョンでは一部のインド系文字に対応しているようですが、全てではありません。表示や編集をしたい文字体系それぞれに適切なUnicodeフォントを用意しなければいけません。
一部のウェブブラウザでは、Pangoによる表示を有効にしなければインド系文字のテキストを正しく表示できません。
gconf-editor
と入力して「実行」をクリックします。「実行エディタ」ウィンドウが開きます。左側のペインで apps
→ epiphany
と開いていき、web
をクリックします。右側のペインで enable_pango
の横のボックスにチェックを入れ、Web を再起動します。MOZ_ENABLE_PANGO=1 mozilla
あるいは MOZ_ENABLE_PANGO=1 firefox
と打てば、Pangoによる表示が有効になります。その後は、MozillaやFirefoxのセッションでは必ずインド系言語に対応するようになります。 MOZ_DISABLE_PANGO=0 firefox
と打たなければなりません。その後のセッションではこの設定は記憶されないので、毎回やらなければいけません。MOZ_ENABLE_PANGO=1
と書き加えておけば、効果が永続します。 export MOZ_ENABLE_PANGO=1
about:buildconfig
と打ち込んで、表示された中にその文字列 (「--enable-pango」) があるかどうかを確認することです。ここで説明している方法は、GNOMEを使用しているすべての環境でできますが、日本語入力メソッドとの併用にはあまり向いていません。下のほうの節で自分のつかっているオペレーティングシステムについての説明があれば、そちらの方法で設定をしてください。
対応: ベンガル文字, デーヴァナーガリー, グジャラーティー文字, グルムキー文字, カンナダ文字, マラヤーラム文字, オリヤー文字, タミル文字, テルグ文字.
インド系文字のテキストの表示のためになにかする必要はありません。表示や編集をしたい文字体系それぞれに適切なUnicodeフォントを用意しなければいけません。
ここで説明している方法は、KDEを使用しているすべての環境でできますが、日本語入力メソッドとの併用にはあまり向いていません。下のほうの節で自分のつかっているオペレーティングシステムについての説明があれば、そちらの方法で設定をしてください。
対応: ベンガル文字, デーヴァナーガリー, グジャラーティー文字, グルムキー文字, カンナダ文字, マラヤーラム文字, オリヤー文字, タミル文字, テルグ文字, チベット文字, パンジャブ語の表記(en)。
rootになって次のように入力:
apt-get install ttf-indic-fonts
そして、インストールが完了したらXサーバを再起動します。
チベット文字については:
apt-get install ttf-tmuni
MozillaとFirefoxについては、上の「GNOME」についての節の注意をお読みください。Debian 4.0 (etch) 以降では、「インストールしただけ」で正しく表示ができるはずです。
対応: ベンガル文字、デーヴァナーガリー、グジャラーティー文字、グルムキー文字、カンナダ文字、マラヤーラム文字、オリヤー文字、タミル文字、テルグ文字、パンジャブ語の表記(en)、その他。
インド系文字フォントをインストールするには、コンソールでrootになって、次のコマンドを打ち込みます:
yum install fonts-言語名
言語名は次のものから選べます:
bengali
(ベンガル語)、gujarati
(グジャラーティー語)、hindi
(ヒンディ語)、kannada
(カンナダ語)、malayalam
(マラヤーラム語)、oriya
(オリヤー語)、punjabi
(パンジャーブ語)、sinhala
(シンハラ語)、tamil
(タミル語)、telugu
(テルグ語)。なお、パンジャーブ語とウルドゥ語はインド系文字ではなくアラビア文字を使用します。ウルドゥ語には fonts-arabic
をインストールします。
チベット文字については:
yum install tibetan-machine-uni-fonts
Fedora Core 6 と Fedora 7 では、標準の入力メソッドとしてSCIMがインストールされます。これは、インド系言語を始めとしたさまざまな言語の種々のキーボード配列に対応しており、日本語入力と切り替えながら入力することもできます。ここでは、SCIMを使って入力する方法を説明します。
SCIMをインストールしていないか、ほかの入力メソッドを使っているときは、まず、rootになって、SCIMとim-chooserをインストールします。XTermやGNOMEターミナルを開き、rootになって、下記のコマンドを打ち込みます (下で、scim-anthyは日本語用のSCIM入力メソッドエンジンです。ほかのエンジンを使いたければ変えてください)。
yum install scim-m17n scim-qtimm scim-bridge-gtk scim-anthy im-chooser
そして、システム > 設定 > 他の個人設定 > 入力メソッドを選択してim-chooserを起動します。「カスタム入力メソッドを使う」を選択し、その横のドロップダウンボックスで「SCIM」を選択して、「閉じる」をクリックします。
必要なキーボードをインストールするには、rootになって、以下を実行します。
yum install m17n-db-言語名
言語名 は、つぎのものから選べます:
assamese
(アッサム語)、bengali
(ベンガル語)、gujarati
(グジャラーティー語)、hindi
(ヒンディ語)、kannada
(カンナダ語)、malayalam
(マラヤーラム語)、marathi
(マラーティー語)、oriya
(オリヤー語)、punjabi
(パンジャーブ語)、sinhala
(シンハラ語)、tamil
(タミル語)、telegu
(テルグ語)、thai
(タイ語)。また、つぎのものも選べます:
khmer
(クメール語)、lao
(ラオ語)、myanmar
(ビルマ語)、nepali
(ネパール語)、tibetan
(チベット語)、urdu
(ウルドゥ語)。インストールしたら、ログインし直します。
言語ごとに、一般に使用されているいくつかの配列のキーボードから選択できます。たとえばタミル語では、inscript (字母をそれぞれのキーに割り当てた配列)、phonetic (ローマ字入力)、Tamilnet 99 などから選択できます。
入力メソッドのホットキー (デフォルトでは[Ctrl]+[Space]) を押して入力メソッドを有効にすると、デスクトップのパネルに現在選択されている言語のアイコンが表示されます。キーボードの切り替えは、このアイコンをクリックすると表示される一覧から選択すればできます (SCIMで切り替えのホットキーを設定し、アイコンから選択しなくてよいようにもできます。詳細はSCIMのヘルプを見てください)。
対応: アッサム語, ベンガル語, グジャラーティー文字, ヒンディー語, カンナダ文字, マラヤーラム文字, マラーティー語, オリヤー文字, パンジャブ語, タミル文字, テルグ文字。
emerge fonts-indic
(Gentooのmozilla-*-bin 製品はMozillaのFTPサーバから取ってきたものをそのまま出荷しているので、Pango対応でビルドされていません。 特に問題がなければ、USE-"-moznopango" で自分用のバージョンをコンパイルしましょう。 Firefox 3 はデフォルトでPangoを有効にして出荷されるでしょう。)
emerge -av scim-tables scim-m17n
USE フラグと LINGUAS フラグについて調べて、自分のデスクトップ環境と言語サポートにあうように設定します。 以下の設定は、ログインの際に常に有効になるように設定する必要があります (自分の .xinitrc か .xsession に追加する)。
export XMODIFIERS=@im=SCIM # この変数では大文字小文字が区別される export GTK_IM_MODULE=scim export QT_IM_MODULE=scim
Mozilla アプリケーションや、Acroreadのようなコンパイルずみソフトウェアは、SCIM (C++) といっしょだとうまく動作しないかもしれません。こういうときは、scim-bridge (C++ ABI と C の間で起こる問題を回避する)[1] を使うようにします。
emerge scim-bridge
そして、Firefoxを起動するときは次のようにします:
% GTK_IM_MODULE=scim-bridge firefox
scimデーモンを手動で起動しなければならないかもしれません (自分のセッションスタートアップに追加する)。
scim -d
SCIM は、現行の入力メソッドライブラリに統合されたフロントエンドです。
閲覧する利用者のウェブブラウザが適切に設定されていないと、インド系文字が正しく表示できないことがあります。インド系文字を使っている記事では、利用者に注意をうながすために、記事の冒頭にお知らせテンプレートを貼りつけておくのもよいでしょう(これは必須というわけではありません)。以下のテンプレートがあります。
テンプレート | 表示例 |
---|---|
{{インド系文字}}
|
上の節の説明を見て自分のコンピュータの設定をしたのにインド系文字のテキストをうまく表示できないのであれば、以下のUnicodeフォント(en)のインストールが必要だとおもわれます。
インド情報技術省はインドの多くの言語のためにUnicodeインド系文字フォントを供給しています。
WAZU JAPAN の Gallery of Unicode Fonts は、インド系文字についてのすばらしい情報源です。
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article Help:多言語対応 (インド系文字), which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.