『GetsuFumaDen: Undying Moon』(ゲツフウマデン アンダイング ムーン)は、コナミデジタルエンタテインメントと株式会社ぐるぐるが開発しコナミデジタルエンタテインメントより発売されたサイドビューのローグライクアクションゲーム。
ジャンル | アクションゲーム ローグライクゲーム |
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対応機種 | Nintendo Switch Steam(Microsoft Windows) |
開発元 | コナミデジタルエンタテインメント ぐるぐる |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
プロデューサー | 有働賢二 |
ディレクター | 山下裕大 板倉高比古 |
音楽 | 中野香梨 宝野聡史 西原鶴真(琵琶歌、ノイズミュージック) |
人数 | 1人 |
発売日 | Switch 2022年2月9日 2022年2月10日 Steam 2022年2月17日 |
対象年齢 | CERO:D(17才以上対象) GRAC:18+ ESRB:M(17歳以上) PEGI:16 USK:16(16歳未満提供禁止) ACB:MA15+ |
コンテンツ アイコン | CERO:暴力 GRAC:暴力 ESRB:Blood and Gore, Violence PEGI:Violence ACB:Strong violence |
エンジン | Unreal Engine 4 |
1987年7月7日発売のファミリーコンピュータ用ソフト『月風魔伝』から34年7か月ぶりの新作として発売された。これまでのコナミの作品で『月風魔伝』の要素が用いられることは度々あったが(「月風魔伝#関連項目」を参照)続編の制作は本作が初めてで、また、前作は日本のみの発売だったが本作は海外向けにもリリースされている。
物語は前作から千年後が舞台で、前作の主人公・月風魔を初代とする月氏(げつし)一族の二七代目当主である同名の月風魔が本作の主人公となる。前作で地獄の魔王・龍骨鬼が封じられて以降、月氏は地獄を代々監視し続けてきたが、千年ぶりに龍骨鬼が復活し地獄から魑魅魍魎が押し寄せたことで此岸(現世)が終焉の危機を迎えたため、元凶を断つべく当代の月風魔が地獄へ下る。なお、これ以降の記述では、本作主人公を「月風魔」、前作主人公を「初代月風魔」と区別する。
前作のゲームジャンルはアクションRPGだったが、本作は、プレイごとに構造が変わる広大なステージを探索するローグヴァニア要素に、強力なアイテムの収集を目指すハックアンドスラッシュ要素を組み合わせ、敵との戦いでは剣戟のように間合いや拍子を意識したアクションが展開される。また、本作のグラフィックは浮世絵風のタッチで描かれており、コナミはこれらを総合して「浮世絵風ローグライク剣戟アクション」と称している。
本作の発売前には、Steamでの早期アクセスを2021年5月14日より実施しており、これはコナミにとって初の試みとなる。早期アクセス版の購入者には、設定画像を収録した「デジタルアートブック」、作品内の一部楽曲を収録した「オリジナルminiサウンドトラック」、『月風魔伝』の移植版が特典として提供された。これらの特典は、通常の製品版と同時発売された「デジタルデラックスエディション」向けにも提供されている。
前述のように各ステージの構造はプレイごとに変化し、敵を倒したり宝箱を開けたりして手に入る装備品の種類や強さもランダムとなっている。ゴール地点の鳥居の先にいるボスを撃破すればステージクリアとなり、クリア直後に訪れる「月氏の野営」で、次のステージに進むか、または手持ちのアイテム(装備品以外)を持って拠点の「月氏の館」に戻るかを選択する。第2、3、4ステージでは2つのステージのいずれかを選択して進むことになるが、最初の時点では片方しか選べず、道中の宝箱から鍵を入手することでもう片方が解禁される。一方、道中で体力が尽きて死亡すると、手持ちのアイテムを失い月氏の館で転生してゲームが再開される。
基本アクションとして、装備品での攻撃、2段ジャンプ、前転での回避がある。ダメージを受けずに敵への攻撃を当て続けると「鬼人化」状態となり、攻撃力や移動速度などが最大3段階まで上昇する。鬼人化状態でダメージを受けると元の状態に戻る。このほか、特殊アクションとして、攻撃で敵のバランスを崩したり背後から不意打ちしたりした際に発動する一撃必殺技「殺」や、敵の攻撃が当たる瞬間にこちらの攻撃を当てると発動するカウンター技「閃」などがある。
装備品として「主武器」と「副装備」をそれぞれ2種類ずつ所持できる。主武器は通常の近接攻撃のほかに武器種ごとの固有アクションが存在する。一方、主に間接攻撃を行う副装備は使用回数に制限があり、使い切るとクールタイムが終了するまで再使用できない。道中の店などで通貨の「金子」とアイテムの「魂の記憶」を一定数消費すると装備品の「段位」を上昇させて強化できる。また、道中で装備品の「図面」を入手し特定の素材を一定数揃えると新たな装備品が道中の宝箱から手に入るようになる。このほか、体力の回復薬をはじめから一定数所持している。
ステージ内で「魂」を入手するごとに画面下の「吸魂カウンター」の項目が移行する。カウンターには「主武器強化」「副装備強化」「生命力増強」「回復薬+1」の4項目があり、「吸魂」を実行すると該当項目の強化を行うことができる。なお、このシステムは、本作と同じくコナミが発売したグラディウスシリーズにおけるパワーメーターのシステムを基にしている。
月氏の館と月氏の野営では、各種ステータスを永続的に強化できる「鍛錬」と様々な特殊能力を永続的に付与する「秘伝」を行うことができる。実行するには、それぞれに対応する「精体鉱」が一定数必要で、「武具伝書」の入手により強化や付与の対象項目が追加される。
ゲーム開始時点の難易度設定は、最低難易度の「修練者」と通常難易度の「凡人」の2種類だが、「凡人」のクリア後に高難易度の「強者」が追加され、以降、「強者」のクリア後に「熟練者」が、「熟練者」のクリア後に「求道者」が追加される。難易度の変更は月氏の館で行う。
以下の2人は、エンドクレジットのキャスト項目に記載がありデジタルアートブックにはイラストと設定が掲載されているが、ゲーム内に実装されておらず、今後追加されるかどうかも不明。
本作は2018年頃に企画された。当時のゲーム市場は意欲的なゲーム性のあるインディーゲーム作品が豊富で和風のメジャータイトルも目立っていたが、同時期にコナミで進められていたアクションゲーム制作の話の中で、過去の名作でありながらこれまで続編が作られず海外向けに発売されたことがない『月風魔伝』を取り上げれば驚きやインパクトが強いのではないかと盛り上がり、企画が進められた。その後、コナミは開発会社のぐるぐるに対して『月風魔伝』を現代の技術による和風表現で復活させたいという話を持ち掛けた。ぐるぐるでは以前から和風要素に注目しており、また、もともと『月風魔伝』が好きで、グラフィック表現、サウンド、ゲーム性などが高く評価されていた作品の続編にコンテンツとしての高いポテンシャルを感じたため、企画に参加することを決めた。
地獄をテーマとした本作の浮世絵表現は、凄惨でありながら美しい雰囲気となることを目指しており、浮世絵師の河鍋暁斎の浮世絵を参考にしている。一方、浮世絵表現と視認性を両立させるため、背景のグラフィックは遠景・中景・近景を組み合わせて製作し、絵の構成が破綻しないよう考慮しつつ、キャラクターと同化させない表現の実現に向けて彩度・明度などの調整を繰り返した。
『月風魔伝』ではフィールド移動や3Dダンジョンの要素があり、本作でもそれらを取り入れようかという話が出たこともあったが、何度も繰り返しプレイするローグライクアクションというジャンルとの相性や、前作のリマスターではなく新規作品として作るという目的から、採用を見送っている。
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