館山日東バス株式会社(たてやまにっとうバス)は、千葉県館山市周辺で一般路線バス、高速バス、貸切バスを運行していたバス事業者である。主に館山市周辺および南房総市・鴨川市以南を担当していた。
本社営業所(館山駅前) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | 館山日東・館日 |
本社所在地 | 日本 〒294-0045 千葉県館山市北条2201-1 |
設立 | 1994年4月25日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 5040001073838 |
事業内容 | 路線バス事業 貸切バス事業 特定バス事業 運行管理請負業 |
代表者 | 代表取締役社長 平野直 |
資本金 | 5,000万円 |
純利益 | 795万7000円(2020年03月31日時点) |
総資産 | 1億2806万5000円(2020年03月31日時点) |
従業員数 | 50名 |
主要株主 | 日東交通 |
外部リンク | http://www.tateyamanitto.co.jp/ |
1994年10月、日東交通館山営業所を分社化し地域子会社として設立。2020年10月1日、鴨川日東バスと共に日東交通に吸収合併された。
2020年10月1日付で日東交通に吸収合併された時点での担当路線。
高速バス事業への参入は、日東交通、鴨川日東バス、天羽日東バスに次いで4社目で、グループ内で最後発となる。
千葉県南房総市と同県千葉市を結ぶ高速バス路線である。日東交通・ちばシティバスと共同運行。愛称は一般公募により制定され、曲亭馬琴『南総里見八犬伝に由来する。
全便先着順の座席定員制のため、予約は不要だが満席時は乗車できない。特に白浜・館山発の朝の便と千葉発の夕方の便は日によって補助席まで埋まることもある。運賃は千葉方面は乗車時(同時に目的地を申告)、館山・白浜方面は降車時に現金または回数券で支払う。
2006年(平成18年)7月21日から2007年(平成19年)7月20日まで、京成線1日乗車券と南総里見号1往復分が付いた特別企画乗車券「南房総館山・白浜ぶらりパス」を発売していた。発売額は3,000円で、有効期限内は乗車当日に限って京成線は何回でも、南総里見号運行路線内は往復1回利用できた。ただし京成線利用後(ぶらりパス裏面に利用日を印字)でないと南総里見号には乗車はできなかった。
2017年(平成29年)11月のダイヤ改正より、PASMO・Suicaによるバス利用特典サービス(バス特)が適用されるようになった。
車両は原則として、化粧室付きハイデッカー4列シート車で運行する。過去に車両都合でトイレ無し車両が使用された際には市原SAにてトイレ休憩が設けられていたが、その後は予備車を含めて全車トイレ付き車両で運行されている。
自家用車の増加(モータリゼーション)などにより利用客離れに歯止めがかからず、国・県・自治体からの補助金で赤字分を補填しながら運行継続しているのが現状である。2011年(平成23年)2月には同社と館山市の連名で沿線住民に対し、路線バスの利用を呼びかける文書の回覧を実施した。
館山日東バスの幹線路線で、運行区間の多くは国道127号とその旧道である県道302号館山富浦線を経由する。
近年までは、日中は平日20 - 40分間隔、休日1時間間隔の運行と、並行するJR内房線より若干本数が多かったが、減便に伴い終日ほぼ1時間に1本の運行となった。
区間便は少なく、早朝のなむや行き1本が館山駅始発であるのを除き、館山航空隊から通し運行する。また日中便に限りイオンタウン館山へ乗り入れるが、途中で海岸沿いの道路を経由する関係上、渋滞の発生しやすい年末年始やゴールデンウィークなどの期間は乗り入れない。
2009年(平成21年)10月からは南無谷にて南房総市営バス【トミー】と連絡するようになり、小浜 - 東京湾フェリー間の廃止以来続いた断線状態が解消された。
日東交通における運行再開時は、京浜急行電鉄・東京汽船(現:東京湾フェリー)と共に3社連絡ルート(京急品川 - 館山間)を形成し、主に神奈川県横須賀市とフェリーを介して館山市の自衛隊各基地を往来する自衛隊関係者を輸送する役割を担っていた。また1965年(昭和40年) - 1970年(昭和45年)頃の全盛期には、6時台から20時台まで約30分間隔で運行されていた。
安房地域の2大都市を結ぶ、鴨川日東バスとの共同運行路線である。運行区間の大半は国道128号線を介している。
一時期は利用客の減少により、分社直前の1994年(平成6年)に通し運行を廃止した経緯がある。その後2005年(平成17年)に、通し運行再開への布石となる【急行】館山駅 - 鴨川駅西口 - 亀田病院間の運行を開始した。運行開始当初は病院休診日は運休となっていた。
主に館山・南房総地区から亀田病院へ通院する患者の移動手段として運行されているため、平日日中は比較的利用客が多い。また利便性を図るため、往復割引乗車券(1,300円)を本社窓口・車内などで発売している。
安房白浜と国道410号線を介して千倉駅を結ぶ白浜 - 千倉線と、館山駅と南房総市(旧千倉町中部)を結ぶ千倉線が、2019年(平成31年)3月に統合して誕生した路線である。
前者は元はJRバス関東が運行していた路線だが、2005年(平成17年)の路線再編に伴い、 白浜 - 亀田線(廃止)・豊房経由白浜線と共に路線を譲受し、実質的に国鉄バスから路線を買い戻した形となった。移管後は利用客が少ないことなどから不採算路線となり、 一時は白浜 - 亀田線と共に廃止対象となったものの、南房総市から補助を受けることになり廃止を回避した経緯がある。一方で後者は館山駅 - 千倉駅間はJR内房線と並行している。
かつて運行していた一般路線バスの廃止代替バス(21条バス)に端を発する。運行形態は主に、同社で車両を用意する場合と、自治体が用意した自家用バス車両を同社が運転管理を受託する場合の2種類が存在する。
館山駅と南房総市(旧:三芳村南東部・旧:丸山町北西部)を結ぶ路線である。日中の便に限り、イオンタウン館山へ乗り入れる。
1991年(平成3年)の代替路線移行時に、当時の日東交通としては初めてイラストバスを走らせた。地の色を水色にし、沿線自治体の代表的な名所・名物が手描きで描かれていた(廃車済)。また近年導入された専用車両も先代のデザインにならい、沿線自治体で生産される代表的な果物が描かれている。
館山駅と南房総市(旧:三芳村北部、旧:富山町東部)を結ぶ路線である。日中便に限りイオンタウン館山へ乗り入れる。
運行車両は沿線自治体を代表する花々が描かれたイラストバスが就役する。一方で2008年(平成20年)8月まで運行されていた府中台経由便(1往復のみ)は、館山市と南房総市(旧:三芳村)との市境で車の離合が困難な道幅の狭い区間を走行していた。
館山駅と県道86号線を介して安房白浜を結ぶ路線である。
他社も含めて、館山と白浜を結ぶ既存路線の中では最短ルートとなっている。
南房総市から委託を受けて、旧北三原線の代替として運行している路線である。
従来運行されていた北三原線は既存のスクールバスと一部区間が重複していたため、安全を目的に同一車両に一般客・通学児童が同乗するという、スクールバスを使った混乗バスとして再編された。
鋸南町からの委託を受け、旧佐久間線・旧保田線の一部区間の代替として運行している路線。専用車両は運行開始年にちなんで「2002」という希望ナンバーを取得している。また、バス停留所にはそれぞれナンバリングが付されている。
2007年12月からは、毎年12月から翌年2月まで「水仙まつり」開催に合わせて、区間運行(保田駅 - 大崩間)の臨時便も運行されるようになった。
2018年に車両更新した際には、車両購入に地方交付税措置のある過疎対策事業債を活用して財政負担軽減が図られた。
毎年2月6日の「真野大黒天福祭」開催時のみ運行する直行路線である。出発時刻は定まっておらず、一定の乗客が集まり次第発車する「ピストン方式」を採っている。
2013年度(平成25年度)の運行を最後に休止状態にある。
表記の運行区間は、廃止時点のものである。
安房医師会病院(当時)の移転に伴う新病院開設に合わせて運行を開始した路線で、病院休診日(休日など)は全便運休となっていた。
現在は既存の館山 - 鴨川線及び千倉線が代替運行の役割を担っている。
旧富山町を東西に結ぶ路線だった。
現在は南房総市営バス【トミー】が代替運行している。
保田駅・安房勝山駅と鋸南町南東部(佐久間地区)を結ぶ路線だった。また、1990年代からは保田駅 - 安房勝山駅間を急行路線として運行。現在は鋸南町営循環バスが旧保田線と統合の上、代替運行している。
保田駅と鋸南町北東部を介して、鴨川市西部(金束地区)を結ぶ路線だった。現在は鋸南町営循環バスが旧佐久間線と統合の上、代替運行しているほか、2005年より当路線のルートをほぼ踏襲する形で鴨川日東バスの長狭 - 金谷線が運行されており、鴨川からの直通運転が復活した形となった。 2002年(平成14年)1月1日廃止。なお、金束 - 湯沢間は一時期、湯沢線(鴨川日東バス・天羽日東バスの共同運行)として存続していたが、2005年に鴨川日東バスが長狭 - 金谷線として鴨川からの直通運行を復活させており、湯沢線は発展的解消の形で鴨川日東バスの長狭線(当時)と統合された。
南三原駅と県道186号線を介して、和田町北部を結ぶ路線だった。現在は南房総市混乗バス北三原線が同区間を代替運行している。
南房総市の委託を受けて運行していた路線であった。
この路線は国土交通省が2008年度(平成20年度)に新設した『地域公共交通活性化・再生総合事業計画』に基づいて実証運行されていた。運行にあたっては、同市の法定委員会がこの計画に応募し、のちに国土交通省から認定を受けてコミュニティバスの運行が実現した。しかし、2011年(平成23年)実績で、利用客は年間で8751人、1日あたり24人にとどまったことから、2012年度(平成24年度)をもって実証運行を終了した。
高速バス(房総なのはな号など)やJR内房線との連絡が悪かった旧三芳村・旧丸山町・旧和田町と、富浦駅・とみうら枇杷倶楽部などを県道296号線を介し直結する形で快速運行していた。
2009年(平成21年)1月15日からは利用客の要望により、那古小前(館山市) - 和田福祉センター間の自由乗降が可能となった(ただし富浦駅 - とみうら枇杷倶楽部間は停留所以外は停車しない)。また、一部の停留所では既存の路線バス(市内線・丸線・平群線など)に乗り換え可能であった。
館山駅西口と渚の駅たてやま(観光桟橋)を結んでいた路線。
2011年(平成23年)2月5日開設。通常、新規路線に関する審査手続が約3ヶ月かかるところを、館山市で行われた「地域公共交通会議」を介したことにより、2010年(平成22年)12月27日の申請から運行認可が下りるまで約1ヶ月と短縮された。
しかし、運行開始当初から赤字であったことなどから運行継続が困難となり、2016年(平成28年)に開かれた同会議にて運行休止が決定された。
原則として、東海汽船のジェット船など客船の乗り入れ時期や、渚の駅たてやまでのイベント開催時のみに不定期で運行される。運行本数は、おおむね朝夕1往復ずつ(ジェット船発着の場合)。また単区間で運行されることから、運賃は前払いとなっている。
安房白浜と亀田病院の間を結んでいた急行路線。かつては「くろしお号」の愛称があった。
これまで同区間は、バスとJR内房線を乗り継がなければならないため、特に亀田病院へ通院する患者は不便を強いられていた。そこで日東交通(当時)・JRバス関東が乗り継ぎ時間短縮のため運行開始した。
当初は毎日運行(平日ダイヤ・休日ダイヤを個々に設定)だったが、利用客の伸び悩みなどから早い時期に休日の運行を取り止め、平日・土曜のみの運行となった。その後、利用客減少により運行継続が困難となり、2019年(平成31年)3月15日の運行をもって廃止された。
利便性を図るため、往復割引乗車券(1,700円)を車内で発売していた。
いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、日産ディーゼル(現:UDトラックス)の国内4メーカーの車両を揃えている。
分社当初に日東交通から移管された車両は前後扉車(後扉は引戸)となっている。分社後に導入した、首都圏の他事業者からの転入車両は前中扉車(中扉は引戸)となっており、一部はノンステップバスやワンステップバスといったバリアフリー対応車両もある。
また、近年グループ外から移籍した小型車に関しては日東交通カラーに塗装されず、白一色の塗装に社名を表記するのみとなっている。
車載機器については、整理券発行機・運賃箱は小田原機器製、運賃表示器はレシップ製、車内放送装置・LED式方向幕(一部車両を除く)はクラリオン製のものをそれぞれ採用している。
ハイデッカーの前扉車(スイングドア)が就役する。所要時間の関係上、全車に化粧室が付いている。
車載機器については、運賃箱は一水製作所製、車内放送装置・LED式方向幕はクラリオン製のものをそれぞれ採用している。
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