阿賀町(あがまち)は、新潟県下越地方の東蒲原郡にある町。2005年に津川町・鹿瀬町・三川村・上川村の4町村が新設合併し発足した。
あがまち 阿賀町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中部地方、北陸地方 甲信越地方 | ||||
都道府県 | 新潟県 | ||||
郡 | 東蒲原郡 | ||||
市町村コード | 15385-1 | ||||
法人番号 | 9000020153851 | ||||
面積 | 952.89km2 | ||||
総人口 | 8,779人 [編集] (推計人口、2024年4月1日) | ||||
人口密度 | 9.21人/km2 | ||||
隣接自治体 | 新発田市、阿賀野市、五泉市、三条市 福島県:喜多方市、大沼郡金山町、耶麻郡西会津町、南会津郡只見町 | ||||
町の花 | ユキツバキ | ||||
町の鳥 | ウグイス | ||||
阿賀町役場 | |||||
町長 | 神田一秋 | ||||
所在地 | 〒959-4495 新潟県東蒲原郡阿賀町津川580番地 北緯37度40分32秒 東経139度27分32秒 / 北緯37.67556度 東経139.45878度 東経139度27分32秒 / 北緯37.67556度 東経139.45878度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
町名の由来は地域を流れる阿賀野川から。江戸時代までは会津藩領であり、町域の大部分は1886年(明治19年)まで福島県に所属していた。
町の中央を阿賀野川とその支流の常浪川が流れ、その沿岸の段丘を中心に開けた山間地域。面積は952.88平方キロメートルで、新潟県面積の約6.8%を占めている。その広さは県内30市町村で村上市、上越市に次いで3番目である。
津川(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 15.1 (59.2) | 19.3 (66.7) | 23.1 (73.6) | 31.4 (88.5) | 34.6 (94.3) | 34.2 (93.6) | 36.8 (98.2) | 39.4 (102.9) | 36.4 (97.5) | 30.8 (87.4) | 24.9 (76.8) | 20.8 (69.4) | 39.4 (102.9) |
平均最高気温 °C (°F) | 3.4 (38.1) | 4.4 (39.9) | 8.5 (47.3) | 16.2 (61.2) | 22.3 (72.1) | 25.4 (77.7) | 28.5 (83.3) | 30.3 (86.5) | 25.8 (78.4) | 19.3 (66.7) | 12.6 (54.7) | 6.1 (43) | 16.9 (62.4) |
日平均気温 °C (°F) | 0.2 (32.4) | 0.3 (32.5) | 3.1 (37.6) | 9.2 (48.6) | 15.2 (59.4) | 19.5 (67.1) | 23.3 (73.9) | 24.5 (76.1) | 20.2 (68.4) | 13.7 (56.7) | 7.4 (45.3) | 2.4 (36.3) | 11.6 (52.9) |
平均最低気温 °C (°F) | −2.7 (27.1) | −3.2 (26.2) | −1.4 (29.5) | 2.9 (37.2) | 8.9 (48) | 14.6 (58.3) | 19.5 (67.1) | 20.3 (68.5) | 16.3 (61.3) | 9.6 (49.3) | 3.5 (38.3) | −0.5 (31.1) | 7.3 (45.1) |
最低気温記録 °C (°F) | −14.5 (5.9) | −16.5 (2.3) | −12.2 (10) | −6.3 (20.7) | −0.2 (31.6) | 5.1 (41.2) | 10.1 (50.2) | 10.9 (51.6) | 5.6 (42.1) | 0.1 (32.2) | −5.0 (23) | −10.2 (13.6) | −16.5 (2.3) |
降水量 mm (inch) | 279.3 (10.996) | 188.3 (7.413) | 169.5 (6.673) | 126.0 (4.961) | 110.4 (4.346) | 160.3 (6.311) | 304.8 (12) | 209.3 (8.24) | 155.9 (6.138) | 185.2 (7.291) | 260.5 (10.256) | 324.8 (12.787) | 2,487.6 (97.937) |
降雪量 cm (inch) | 253 (99.6) | 200 (78.7) | 96 (37.8) | 8 (3.1) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 5 (2) | 115 (45.3) | 658 (259.1) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 24.0 | 20.0 | 20.3 | 14.5 | 12.0 | 12.4 | 15.4 | 12.0 | 13.8 | 15.5 | 19.1 | 23.6 | 203.0 |
平均月間日照時間 | 40.6 | 55.6 | 104.1 | 162.9 | 197.9 | 168.5 | 151.3 | 194.6 | 140.1 | 112.7 | 80.0 | 46.3 | - |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁 |
寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、周辺の自治体と同様に特別豪雪地帯に指定されている。冬季は-15℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。
山形県西置賜郡小国町・飯豊町とは数メートルまで接近しているが接していない。間にある飯豊山の稜線の登山道が福島県喜多方市だからである。
町の中心である津川は会津と越後を結ぶ水陸の交通結節点として古くから栄え、江戸時代には「津川船道(ふなどう)」と呼ばれる水運業者が新潟湊との間の舟運ルートを統制していた。
明治期には古河市兵衛による草倉銅山の本格開発が始まり、鉱山ふもとの角神(つのがみ)には製錬所や河港が整備された。1883年(明治16年)には別子銅山に次ぐ国内第2位の産出量となったが枯渇が進み、1914年(大正3年)に閉山となった。昭和初期には鹿瀬ダムが完成し、豊富な電力資源と阿賀野川左岸でとれる石灰岩を利用して昭和電工(現・新潟昭和)鹿瀬工場が操業開始。鹿瀬は企業城下町の性質を持つ。
過去の豪雨災害時には河川氾濫が度々発生しており、平成23年7月新潟・福島豪雨や令和元年東日本台風(台風19号)でも浸水被害が出ている。
2024年、民間の有識者らで作る人口戦略会議は、各市町村における2020年から30年間の女性人口減少率を予想。阿賀町では、20歳から39歳の女性が77.2%減少する(新潟県下で最大値)とし、将来的に消滅する可能性が高い「消滅可能性自治体」であることを発表した。
阿賀町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 阿賀町の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 阿賀町 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
阿賀町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
旧津川町役場を阿賀町役場本庁とし、他1町2村の庁舎は支所となった。
役場 | 旧役場 | 郵便番号 | 住所 |
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本庁 | 津川町役場 | 959-4495 | 東蒲原郡阿賀町津川580 |
鹿瀬支所 | 鹿瀬町役場 | 959-4392 | 東蒲原郡阿賀町鹿瀬8931-1 |
上川支所 | 上川村役場 | 959-4505 | 東蒲原郡阿賀町豊川甲236 |
三川支所 | 三川村役場 | 959-4696 | 東蒲原郡阿賀町白崎1182 |
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近世や近代には前述の草倉銅山のほか、大谷金山(昭和初期に三川鉱山に改称)、持倉鉱山(1920年に事実上閉山。銅や亜鉛などを産出)など様々な鉱山があり、遺構が現在にも残る。
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町内には新潟交通観光バス 津川営業所が置かれ、2019年夏時点では合計13の系統が運行されていたが、運転手不足のため2020年ごろを目途に全路線廃止となる可能性が一時報道された、2019年秋には一部路線が廃止されている(詳細は新潟交通観光バス#津川営業所管内を参照)。
なお、大半の路線バスと並行する形でスクールバスが運行されている。
観光列車「SLばんえつ物語」が三川駅および津川駅、日出谷駅に停車する。
町内には多くの温泉があり、民間のほか、町や第三セクターにより運営されている施設がある。このうち第三セクター「上川温泉」により運営されている施設が2019年9月時点では6施設あったが、新型コロナウイルス感染症流行の影響などを受け、同団体は2020年5月末をもってすべての指定管理から撤退。このうち2施設(みかぐら荘、清川高原保養センター)は全撤退前の2019年10月より、1施設(赤湯)は2020年7月より町営での営業に切り替わり営業継続されているが、残る3施設の存廃は未定である。また、同じく第三セクターの「ホテルみかわ」は2017年に中国資本の日本法人により買収されたが、こちらも新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年3月で休業となった。
なお、「角神湖畔青少年旅行村」も「上川温泉」により運営されていたが、「かのせ赤湯」と同日に町営に切り替わった。
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