有明アリーナ(ありあけアリーナ、英: Ariake Arena)は、日本の東京都江東区有明一丁目に所在する屋内競技施設、コンサート・イベント施設(アリーナ)である。
有明アリーナ Ariake Arena | |
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施設情報 | |
用途 | 体育館、観覧場等 |
収容人数 | 15,000人(仮設席約3,000席を含む) |
設計者 | 東京都財務局建築保全部オリンピック・パラリンピック施設整備課(基本設計・実施設計・監理) 久米設計(基本設計・実施設計アドバイザリー・監理) 東畑建築事務所(基本設計協力) 石本建築事務所(基本設計協力) 竹中工務店(実施設計) |
施工 | 竹中・東光・朝日・高砂異業種特定建設共同体 |
建築主 | 東京都 |
事業主体 | 東京都 |
管理運営 | 株式会社東京有明アリーナ |
構造形式 | 主体構造:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造) |
敷地面積 | 約36,576 m2 |
建築面積 | 約25,500 m2 |
延床面積 | 約47,200 m2 |
階数 | 地上5階 |
高さ | 最高高:約37 m |
着工 | 2017年(平成29年)4月21日 |
竣工 | 2019年(令和元年)12月9日 |
総工費 | 370億円 |
所在地 | 〒135-0063 東京都江東区有明1丁目11番1号 |
位置 | 北緯35度38分36.8秒 東経139度47分39.3秒 / 北緯35.643556度 東経139.794250度 東経139度47分39.3秒 / 北緯35.643556度 東経139.794250度 |
2020年東京オリンピックおよびパラリンピックの競技会場として、2017年(平成29年)4月21日着工、2019年(令和元年)12月9日竣工。東京都が所有・管理する施設であるが、スポーツ競技施設としては国内初の公共施設等運営事業(コンセッション方式)により、民間の営利企業が運営するスポーツ・文化拠点として、2022年(令和4年)8月20日に再開業した。
2020年東京オリンピックおよびパラリンピックの競技会場として建設された7つの新規恒久施設のひとつであり、バレーボール競技と車いすバスケットボールの予選リーグ・決勝トーナメントが行われた。2016年東京オリンピック構想では、バレーボール競技会場は国立代々木競技場の西側に新設される代々木公園アリーナ(収容人員15,000人)とされたが、2020年東京オリンピック構想では本施設に変更された。
五輪開催後は、電通を代表企業とする国内10社によるコンソーシアムが出資する株式会社東京有明アリーナが運営を行い、コンサートやイベント等にも活用される。民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(PFI法)に基づくコンセッション方式によるアリーナ運営は国内でも初めての試みとなる。施設の総工費370億円や立地条件に対して、2046年3月末まで25年間の運営権対価は約94億円(年間支払額約3.8億円)とされている。また、業績に連動して運営権者は各事業年度の税引前純利益(運営権対価支払後・業績連動支払前の純利益)の50%を都に支払うことになっている。「五輪のレガシー」の活用が課題とされるなか、新規恒久施設の中で唯一年間収支の黒字化が見込まれている。
2016年(平成28年)1月、東京都は設計・施工の落札者を発表し、竹中工務店・東光電気工事・朝日工業社・高砂熱学工業異業種特定建設共同企業体に決定した。総工費は約360億円。
2017年(平成29年)4月21日着工。2019年(令和元年)12月9日に竣工し、同月21日には内部を報道陣に初めて公開した。2020年東京オリンピックおよびパラリンピックの開催期間中は競技会場として使用された。
2022年(令和4年)8月20日、国内初の公共施設等運営事業(コンセッション方式)により、スポーツイベントやコンサート、都民参加イベントなどが開催できるスポーツ・文化拠点として再開業した。
江東区の有明北地区に位置する。敷地の北側と東側は東雲運河に面し、西側に木遣り橋を渡る都道(有明通り)と首都高速10号晴海線の高架が通る。運河沿いの一帯は2022年8月に有明親水海浜公園として部分開園し、有明アリーナと有明展示場(旧有明体操競技場)、有明アーバンスポーツパークを含むエリアは「有明オリンピック・パラリンピックパーク」と命名された。
最寄り駅は東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)の有明テニスの森駅および新豊洲駅からそれぞれ徒歩約8分。東京臨海高速鉄道りんかい線の国際展示場駅および東雲駅からそれぞれ徒歩約17分。
アリーナ近隣は倉庫や高層マンションが並ぶ区画でコンビニエンスストア等は少ない。国際展示場駅からの途上に有明ガーデンがあるが、ここには東京ガーデンシアター(最大8,000人収容)と有明四季劇場があり、イベント日程が重なる場合は混雑が予想される。
北側にメインアリーナ、南側にサブアリーナおよび交流広場が位置する。隣接するマンション住民への配慮から、メインエントランスは建物北面2階にある。付帯施設として、1階にレストラン、2階にスポーツジム・スタジオが入居する。駐車場・駐輪場はサブアリーナ・スポーツジム・レストランの利用者向けで、イベント来場者は利用できない。
メインアリーナは地上5階建て、高さ37 mで、1階がアリーナフロア、2〜4階がスタンドフロアとなっている。限られた敷地面積を活用するため、客席断面構成に合わせて下面を絞った立面形状としている(周辺の公園や住宅に与える圧迫感を減らすという意図もある)。工期短縮のため、屋根をサブアリーナ上の仮設構台上で9回に分けて組み立て、レール上をスライドさせる工程を繰り返す「トラベリング工法」を採用した。中央が凹面状に窪んだ屋根の形状により、内部空間の気積を減らすことで、空調負荷等の軽減を計っている。
天井や壁には国産の杉が多用されており、2020年のオリンピックおよびパラリンピック大会用に東京都が整備する施設の中で、国産木材の使用量が2,300 m3と最も多い。
2022年8月の開業後はNTTドコモが提供する「高密度Wi-Fiサービス」により、60席に1つのアクセスポイントが常設される。
詳細は公式サイト内「ARIAKE ARENA FOOD&DRINK」を参照。
興行開催時の公共交通の混雑緩和、来場者への快適なアクセス手段の提供のため、イベント開催日に東京駅近辺⇔有明アリーナ近辺 (帰りは新宿駅行きも有り)の有料シャトルバスが事前予約制で運行されている。このシャトルバスの運営・運行は、BEENOS Travel(ビーノス トラベル)株式会社のシャトルバスサービス「FanVas(ファンバス)」となっている。
会場にイベント来場者専用の駐車場がないため、会場側は極力公共交通機関での来場を呼びかけている。
路線バスでの来場については、2023年4月より、連節バスも運行する大量輸送型・快速運行の東京BRTの幹線ルート「新橋~国際展示場・東京テレポート」間が増便されており、虎ノ門ヒルズ・新橋方面から、有明テニスの森駅付近まで短時間でアクセス可能であることから、ゆりかもめ・りんかい線とあわせて、こちらの利用も検討するよう呼びかけている。併せて、イベント当日の都バス都05-2系統(東京駅丸ノ内南口~東京ビッグサイト)については、混雑により乗車できないケースが発生しているため、利用を配慮するよう呼びかけている。
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