概要
兵庫県 出石郡 出石町 (現:豊岡市 )に生まれた小仲正規が、1920年 (大正 9年)に大阪 へ出て、線香メーカーとして地位を確立していた孔官堂 に入社し、1929年 (昭和 4年)に上京して、東京駐在所を開設した。1940年(昭和15年)には孔官堂東京工場の看板を掲げ、1942年(昭和17年)大阪孔官堂の了解を得て、現在の同社の前身に当たる「東京孔官堂」を設立した。
戦中、本社と東京工場も焼失するが、戦後1947年 (昭和22年)鬼頭天薫堂から線香の「毎日香 」とお香の「花の花」のブランドを譲り受ける。
1965年 (昭和40年)親会社である孔官堂が全株引き渡しを要求し、拒否した場合は主力商品「蘭月」の製造権や使用権を認めないとしたことを受け、孔官堂からの完全分離・独立を決断する。独立から1ヶ月で「青雲」を開発・発売。1966年(昭和41年)線香業界として画期的なテレビCMとラジオCMの広告宣伝を打ち、青雲はスーパーマーケットや専門店でも販売されるようになり、急成長を遂げる。あわせて社名を東京孔官堂から日本香堂へと変更する。
2011年 (平成 23年)、持株会社制へと移行した。
主力商品は線香、お香、焼香、香木 、仏事用蝋燭、アロマキャンドルなどで、薫香市場のシェア50%を占める国内トップ企業である。上記商品の製造販売のみならず、フランス 、アメリカ 、ブラジル 、アルゼンチン 、国連本部などで、香道 を紹介するイベントを開催したこともある。
商品のプロモーションを伴わない企業イメージを高める活動にも積極的で、全国の小中学生を対象にした「ふるさとのお盆の思い出絵画コンクール」は2000年 (平成12年)より、毎年継続されており、2012年度は7万を超える点数の応募を集めている。
沿革
グループ会社
日本香堂ホールディングス 鬼頭天薫堂 大香 銀座香十 医心方 ESTEBAN GENIECO,Inc. 銀座らん月 日香プロモーション 日香リソーセス ほか 主要ブランド
毎日香 新毎日香 白檀毎日香 毎日香ナチュラル 毎日香モスグリーン ライトスモーク毎日香 プレミアム毎日香アクア 特選毎日香 青雲 青雲バイオレット 青雲ゴールド 青雲アモーレ 青雲クリーン 青雲黒 かたりべ かたりべラベンダー かたりべひのき かたりべ白梅 かたりべさくら かたりべばら やさしい時間 花いずみ 永寿 花風 太陽 芝山 司薫 花の花 毎日ローソク 他
CM
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5代目三遊亭圓楽 は、1967年 (昭和 42年)のテレビコマーシャル開始以来、2009年 (平成 21年)に死去するまで「毎日香」のCMに出演。死去後も『「星の王子様」になった5代目三遊亭円楽師匠から』と題し、後述の6代目三遊亭円楽 のCMが開始されるまで、生前に収録されたナレーションを放送していた。円楽一門会 に所属する5代目圓楽の弟子も出演しており、「毎日ローソク」のCMに出演した6代目圓楽(当時の三遊亭楽太郎)のほか、落語家(三遊亭楽大)時代の伊集院光 も「青雲」のCMに出演していた。 2010年 (平成 22年)2月から楽太郎が6代目圓楽を襲名し、同時に「毎日香」CMの語りを担当することになった。なお、CMはさだきち君やかおりちゃんが出てくるアニメ版から一転、円楽一門とは関係ない家族がお墓参り(彼岸前の時期に放送)や主人公の子どもの親の実家の仏壇参り(お盆及び彼岸の時期以外に放送)などに行ったり、お盆にナスやきゅうりで動物を作ったりする(お盆前の時期に放送)実写版となっている。また、CM音楽はオリジナルCMソングではなく、オリジナルインストゥルメンタル になっている。ただ、東北地方太平洋沖地震 (東日本大震災 )発生後の一時期は放送されず、当社が主催する絵画コンクール「子ども絵画館 」で受賞した作品をアトランダムに放送、コンクールの選考委員長を務める画家の原田泰治 がナレーションを務めるバージョンに差し替えられた。 『笑点 』でも、何度か楽太郎時代に師匠の毎日香・語りの後釜を狙っているとネタにした(あるいはされた)ことがあったが、6代目圓楽襲名と同時に現実になった。 現在の「青雲」のCMソング は林家たい平 の歌唱で、山田和樹 の指揮 の下、日本フィルハーモニー交響楽団 の演奏をバックに歌唱するCMが2020年 (令和 2年)4月から放送されている。過去には尾崎紀世彦 や森田公一 、錦織健 が歌っており、このうち森田公一版は『GOLDEN☆BEST 森田公一 ヒット&シングルコレクション 』に収録されている。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生後は、後半にあったナレーションを取りやめ、「強く生きよう、青雲。このたびの東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りします。」というテロップ表示に差し替えていた。 「毎日ローソク」、「青雲アモーレ」などの近年のCMソングは里アンナ による。 「毎日ローソク」のCMには過去には前述の通り三遊亭楽太郎時代の6代目圓楽が出演していたが、現在はさとう宗幸 がナレーターとして出演中。1980年代に放送された毎日香のCMソング「心のつばさ」はさとうの歌唱である。 近年では新たな需要創造に力を入れており、進物用線香の拡売には、喪中はがき 等で遅れて死去を知った際の香典代わりとして利用されていることをCMを通して情報発信している。このシリーズは同社がスポンサーを務めるラジオ番組との連動で行われている。2008年(平成20年)・2009年(平成21年)・2012年(平成24年)は『はがきでこんにちは』のパーソナリティーである近石真介 が出演している。特に5代目圓楽の逝去直後の『笑点』では、喪中はがきが届く時期でもあったため、この進物用線香のCMが放送されていた。また、2010年(平成22年)からは同じくTBSラジオ 『大沢悠里のゆうゆうワイド 』の『ゆうゆうポスト 』のスポンサーでもあるため、テレビCMではカーラジオ から流れてくる大沢悠里 と西村知江子 がトークをするという形で伝えている。 なお2013(平成25年)年度からは、笹野高史 ・北川弘美 の両名が起用されている。 2012年(平成24年)からは、「新盆 見舞い」にご進物用お線香を送る、というバージョンも開始され、こちらは中村梅雀 が出演している。 5月第2日曜日の母の日 の由来が亡き母を弔う式典がきっかけで始まったことから、天国の母を弔う「母の日参り」を推奨している。こちらは歌手の由紀さおり を起用したCMを母の日に合わせて放映していたが、2012年(平成24年)からは、湯原昌幸 ・荒木由美子 夫妻の出演バージョン、2016年(平成28年)からは高島礼子 の母娘編に交代となった。 東日本大震災 後に行われた同社の社員旅行でのバスガイド からの手紙がきっかけで、2012年(平成24年)秋より「心のケータイ」と題した三行詩の募集と作品発表を行うことになり、CMでは青雲 クリーンのプロモーションと併せて、さだまさし の歌唱とともに三行詩の作品が紹介されている。 2014年(平成26年)からは、三行詩をベースとした、「母の日参り」ならぬ「父の日参り」 のプロモーションを開始している。 CMキャラクター これらのキャラクターはPOP広告 として販売店に提供される場合のある宣伝部材にあしらわれたものがあり、ポスターのほか板紙 製の立て看板や回転灯篭、または団扇や下敷きなど顧客配布用のキャラクターグッズがみられる。
CM出演者 語り・ナレーションも含む
提供番組
関連項目 脚注 外部リンク
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