『少年たち』(しょうねんたち)は、ジャニーズ事務所の所属タレントが多数出演するミュージカル作品。様々な事情で刑務所に入った少年たちによる友情、平和、夢をテーマにしたエンターテインメントショー。1969年に初演されて以降、事務所に所属する若手メンバーの登竜門的な作品となっている。
1969年に発売されたLPレコード『フォーリーブス・ヤング・サプライズ 少年たち ―小さな抵抗―』を基に、同年12月に同曲を用いたミュージカル版をフォーリーブスが上演し、その後も改訂を加えながら再演されたことで“少年たちシリーズ”として知られるようになった。1975年には、当時のジャニーズJr.によっても上演された。そして時を経て2010年より、関西ジャニーズJr.やA.B.C-Z、Kis-My-Ft2らの主演によって再演されることとなった。2015年からは“戦争と平和”をテーマに上演されている。
1975年4月5日 - 7日に東京、同年5月3日に名古屋、同年5月4日 - 5日に大阪で上演された。出演者はJOHNNYS' ジュニア・スペシャル、井上純一、豊川誕、リトル・リーブス、中谷良、八田英士。
2010年8月に大阪松竹座にて関西ジャニーズJr.が、9月に東京日生劇場にてA.B.C-ZとKis-My-Ft2が上演。タイトルは同じだが、演出の大半がメンバーたちに任されており、出演者それぞれが意見を出し合い、個々のキャラクターや持ち味を生かした演目が披露されたため、大阪と東京では構成やショータイムなどの内容が異なる。2010年8月3日に行われた東京公演の製作発表会見では、一足先に公演が始まった関西ジャニーズJr.の面々からのビデオレターも届き、大阪vs東京でお互い切磋琢磨してよりよい内容を届けたいとの意気込みを述べていた。
東京の日生劇場公演では、なかなか合同稽古ができない中でもスカイプなどを使って打ち合わせを重ね、五関晃一と千賀健永のダンス対決、玉森裕太のドラム演奏、10人が裸でシャワーを浴び、下半身だけを桶で隠しながら踊る入浴シーンなどが披露された。当時Kis-My-Ft2とA.B.C-Zはデビュー前であり、ジャニーズJr.としての出演だったが、事務所社長のジャニー喜多川はこの舞台を観劇したことでKis-My-Ft2をCDデビューさせようと決めたという。
2011年8月に大阪松竹座にて関西ジャニーズJr.が『少年たち〜格子無き牢獄〜 and SHOW TIME!』、9月に東京日生劇場にてA.B.C-Zと関西ジャニーズJr.が『少年たち 格子無き牢獄』というタイトルで上演。河合郁人が舞台『PLAYZONE'11 SONG & DANC'N.』7月23日公演出演中に左足を脱臼骨折して車いすで出演することになったため、日生劇場公演の方ではサポート役として菊池風磨の出演が急遽決定するなど、7月に事前発表された公式ポスターに掲載されている出演者と実際の出演者が異なった。
公演では去年に続いて「桶ダンス」が披露された。大阪松竹座公演の舞台劇の前後にはSHOW TIMEが設けられ、関西ジャニーズJr.が約20曲のナンバーを披露。日生劇場の公演ではジャニー喜多川が亡くなった服部良一から譲り受けたプリュートナーのピアノの伴奏で、西のメンバーが「買物ブギー」を、東のメンバーが「青い山脈」を歌唱する場面もあった。
2012年8月に大阪松竹座にて関西ジャニーズJr.が上演。新ユニット「Naniwa Oji」が初お披露目された。
主演はA.B.C-Z。塚田僚一が8月21日の稽古中に右足じん帯を痛めて全治3週間と診断されていたため、アクロバットを封印し、トークを中心に出演した。
東京公演ではSixTONESとSnow Manが初主演を務めた。今作からはジャニー喜多川の経験をもとにした戦争ものの要素が加わり、戦争へのメッセージと平和への願いが色濃く込められるようになった。刑務所内における2チームの対立構造は従来通りだが、途中で少年の一人であるジェシーが母国の米国へ強制送還され、兵士として戦場へ送られるプロットが追加されている。
主演は去年に引き続きSixTONESとSnow Man。HiHi Jetの4人(橋本涼、井上瑞稀、猪狩蒼弥、髙橋優斗)は帝国劇場で公演する『DREAM BOY』と掛け持ち出演し、本作では2幕前半の劇中(阿部たちが担当するテレビ番組にグループとして登場し「Hi Hi Jet」を歌う)シーンにのみ登場する。
それぞれの理由で投獄された12人の若者たちが、刑務所の中でぶつかり合う姿を描いた1幕の後半では、この作品の名物ともいえるほぼ裸で桶を使って踊る“桶ダンス”が4年ぶりに復活。2幕では昨年までは無かった出所後の様子が描かれ、京本大我作詞、手越祐也が作曲した「茜空」は2幕の劇中歌として使われている。外国籍をもつため出所後は強制送還されて軍隊に入ることになったジェシーと、戦争に青春を奪われた少年・マリウスが物語の中心となって戦争のシリアスな場面を演じる一方、出所してそれぞれ夢を追いかけ始めた11人については明るく描かれ、その対比でより戦争の悲惨さや恐怖が浮き彫りになっている。結末も友人の戦死という重いものであったが、この世界のどこかでは今も戦争が起こっていることと、だからこそありふれた毎日が幸せであるというメッセージを込め、平和への願いを歌った「君にこの歌を」が劇中で何度も披露された。
かつてSMAPらが主演した憑流劇である舞台『ANOTHER』の要素が付け加えられた。
3年連続でSixTONESとSnow Manが主演を務め、大阪公演を含めシリーズ最多71公演が行われた。反戦や友情をテーマに、今回は10代の頃に戦争を体験したジャニー喜多川の実体験が脚本に反映され、橋の下に1人隠れて米軍からの空襲を逃れるなどのシリアスでリアルな戦争描写が増やされた。一方で12人全員が裸になって踊る“桶ダンス”は変わらず披露された。本編でもSnow Manが「Vanishing Over」、SixTONESが「Beautiful Life」 という新曲を披露したが、本編後にある20分間のSHOW TIMEでもさらに両ユニットの新曲2曲が披露され、Snow Manの「VI Guys Snow Man」は振付と構成を岩本照が手掛け、SixTONESの「JAPONICA STYLE」では衣装や詞に“和”が取り入れられた。
「少年たち」の劇中曲を披露するライブ。
昨年まで西畑大吾のライバル役だった向井康二が暴力で刑務所を支配する冷酷な看守長役、大西流星が演じていた新入りの囚人を長尾謙杜、西畑と向井が演じていた過去に因縁のあるライバル役を道枝駿佑と高橋恭平がそれぞれ演じるなど、2017年版とは配役をガラリと変更。喧嘩に明け暮れていた西畑率いる青チームと大西率いる赤チームが、暴力をふるう看守長から逃れ、自由を求めて手を組んで脱獄を計画するストーリーとなっている。また、本編後もショータイムで「SUPER ROCKET」、「LET ME GO!」、「Midnight Devil」の新曲3曲が披露された。
初日の9月7日公演で日生劇場での上演は通算100公演を迎えた。上演時間は幕間や本編後の約20分のショータイムを含む約2時間25分。1幕は例年通り、刑務所内での少年たちの対立や葛藤が描かれ、その中で行われたスポーツ大会でトランポリンを使ったバスケットボールパフォーマンス、シャワータイムでは昨年よりもボリュームアップした桶ダンスも登場した他、Snow Manの「Don't Hold Back」、SixTONESの「Night Train」という新曲も披露された。2幕は昨年とは異なり、戦場へ赴くジェシーの別れのシーンからスタート。他のメンバーも松村と深澤が戦場カメラマンに、田中と渡辺が大道芸人に、森本と宮舘がエアリアルパフォーマーに、髙地と佐久間と阿部がストリートアーティストとなり、それぞれが夢を達成し、各々が平和のためにできることを誓うなど、戦争と平和へのメッセージ性を重視した昨年よりも、家族や仲間との絆がよりクローズアップされた内容となっている。ショータイムではSnow Manが「Party! Party! Party!」、SixTONESが「Hysteria」という新曲をそれぞれ披露し、12人に岩﨑大昇を加えた13人で「We'll Be Together」を歌って幕を閉じた。
会場のロビーには初演前日の9月6日に発生した北海道胆振東部地震への募金箱が設置された。
なにわ男子が初座長をつとめる。企画・構成・総合演出として名を連ねるジャニー喜多川は公演開始前の7月9日に他界しており、大倉忠義の助言によってショータイムの構成と演出を道枝駿佑、衣装を長尾謙杜が担当、グッズのヘアクリップを大西流星がプロデュースするなど、メンバーにとってかつてない挑戦作となっている。芝居部分の演出は井上尊晶が担当したが、配役は大倉に任された。内容も例年の松竹8月公演とは異なり、格子に見立てたセットを自分たちで動かすなど演劇的な手法が用いられ、過去の公演には見られなかった現代的な演出でお笑い要素を一切なくして劇中は楽曲も3曲にとどめた芝居メインの公演となった。ショータイムの構成は道枝が考え、サマーメドレーやシャッフルメドレーの他、なにわ男子が「アオハル 〜with U with me〜」、Lil かんさいが「Lil Miracle」という新曲をそれぞれ新衣装で披露した。
主演は5年連続となるSixTONESとSnow Manで、今作はSnow Manが9人体制となったため、総勢15人で務めた。第1部の芝居部分と第2部のSHOWTIMEで構成され、上演時間は休憩25分を含む約2時間30分。少年刑務所内でメンバーたちが対立するという構図は残されたものの、戦争というテーマはなくなり、戦地に赴いて少年が亡くなる場面も消えた。これは演出を担当した滝沢秀明が、ジャニー喜多川が病床に伏せ「心がグラグラしていた時で死をテーマに入れたくなかった」ためであるという。そのため前年までの内容は大きく変更され、開幕約6分後にはこれまでのシリーズでは主舞台だった少年刑務所から、自ら牢獄に残ることを選んだジェシーと岩本を除く全員が脱獄した。そして50年後、おじいちゃんになった彼らが刑務所の跡地であるホテルで再会し、昔の思い出を語りあうシーンが描かれている。
企画・構成・総合演出はジャニー喜多川とされているが、すでに他界しているため、メンバーは自分たちのことを手紙に書き、それを脚本家が台本に採用した。50年後のホテルには若返り効果のある風呂がある設定で、シリーズ伝統の桶ダンスも例年以上の長尺で披露されている。1幕の最後ではメンバーが日替わりでメンバーやファンへの思いをしたためた手紙を読み、舞台上でジャニーの肉声が流された。2幕はまるごとショータイムとなっており、フォーリーブスの「君にこの歌を」で幕を開け、Kis-My-Ft2やKAT-TUNら先輩の楽曲をカバーしたり、Snow Manが「Cry out」、SixTONESが「RAM-PAM-PAM」という新曲をそれぞれ披露している。「スイッチメドレー」と称しそれぞれのグループが互いの楽曲「この星の光」と「VI Guys Snow Man」を入れ替えてパフォーマンスする場面もあり、最後は少年隊の「We'll be Together」で幕を閉じた。
HiHi Jetsと美 少年が主演を務め、シリーズで初めて新橋演舞場で上演される。演出は滝沢秀明が手掛けたが、ジャニー喜多川が演出した少年刑務所の少年たちの成長を描いたストーリー自体は変わらず、刑務所の入浴シーンでは、公演名物でジャニー喜多川こだわりの桶ダンスも披露された。
公演は幕間休憩無しの約2時間で上演され、本編上演後には約30分のショータイムを実施。それぞれのグループの楽曲が歌唱された他、メンバーが太鼓を叩く上に水が落ちてくる滝沢発案の新たな演目「Crash Beat」が約8分にわたって披露された。
HiHi Jets、美 少年が主演を務め、新橋演舞場と御園座で上演される。サブタイトルの「あの空を見上げて」には、「地上はどんどん変わっていくけど、空はいつも変わらずにいてくれる。集合場所として空を見つめることで、みんなの心がつながっている」という思いが込められている。2022年8月19日に解禁されたメインビジュアルは、昨年のような赤と青のつなぎ姿ではなく、青空のような背景の前にいるカジュアルな衣装を身に着けたものであったため、ファンからは「新鮮」「みんな爽やかすぎ」と反響があり、Twitter上では「少年たち」がトレンド入りを果たした。
岩﨑をリーダーとする赤と、髙橋をリーダーとする青、2つの房に収監され、喧嘩に明け暮れていた11人の少年たちが、心臓病を患う弟の危篤を理由に一時外出を願い出るも、受け入れられなかったことをきっかけに、脱獄という同じ目的に向うことで、大人や社会への反抗心を爆発させながらも成長していくストーリー。今年は2幕構成で、公演時間は約2時間半。演出を担当した滝沢秀明のオファーにより、昨年は登場しなかった看守長役を内博貴が演じ、物語に深みが増した。例年通り披露された入浴シーンでの桶ダンスの他、Snow ManとSixTONESが主演をしていた2019年以来3年ぶりにバスケットボールのアクロバット演技が急遽復活。練習時間は2,3日しかなかったが、これにより出演者のチームワークは深まったという。2幕のSHOW TIMEでは、HiHi Jetsが「Drop Music」(猪狩蒼弥が振付を担当)、美 少年が「Compass」、そして内も「Never say good-bye」という新曲を披露した。
美 少年が主演をつとめ、新橋演舞場で上演される。構成・演出は岩本照。岩本が単独で舞台を演出するのは初。また、舞台開幕時のナレーションも担当した。死去後も「エターナル・プロデューサー」として記載されていたジャニー喜多川のクレジットは削除された。
上演時間は休憩含む約2時間40分。少年刑務所で出会った仲間が絆を深めていくという大筋は変わらないものの、時代は20XX年という近未来に設定され、戦争に突入した日本の混乱の中で逮捕されたり、生きるために犯罪を犯して少年刑務所に収監された少年たちが、暴力で支配する看守長やその理不尽な状況から脱獄を決意するというストーリーになっており、冒頭の戦争シーンは実際に起きているロシアによるウクライナ侵攻から取り入れられた。また、今回は敵対する少年同士が大縄跳びで対決するシーンが見所の1つとなっている。なお、今作では本シリーズの代表的な演出であった「桶ダンス」は昨今の状況を踏まえてカットされた。本編終了後の2幕のSHOW TIMEでは、Jr.による「じれったいね」、内による「単純すぎるラブソング」の他、美 少年が新曲「Flicky」(岩本照が振付)を披露した。
映画 少年たち | |
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監督 | 本木克英 |
脚本 | 石川勝己 川浪ナミヲ(脚本協力) 高見健次(脚本協力) |
製作総指揮 | ジャニー喜多川 |
出演者 | ジェシー 京本大我 髙地優吾 松村北斗 森本慎太郎 田中樹 岩本照 深澤辰哉 渡辺翔太 阿部亮平 宮舘涼太 佐久間大介 西畑大吾 向井康二 室龍太 正門良規 小島健 宮近海斗 大西流星 嶋﨑斗亜 中村嶺亜 川﨑皇輝 戸塚祥太(A.B.C-Z) 山下リオ 森口瑤子 伊武雅刀 横山裕 |
音楽 | 長谷川雅大 |
撮影 | 南野保彦 |
編集 | 川瀬功(J.S.E.) |
制作会社 | 松竹撮影所 |
製作会社 | 映画「少年たち」製作委員会 |
配給 | 松竹 |
公開 | 2019年3月29日 |
上映時間 | 104分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『映画 少年たち』のタイトルで映画化された。ジャニー喜多川が初製作総指揮を務めるジャニーズ舞台初の映画化作品となり、東西ジャニーズJr.総勢100人が出演する。監督は2013年に『関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!』を撮影した縁から本木克英が抜擢された。
時代は2012年の少年刑務所。赤房のSixTONESメンバーと青房のSnow Manメンバーの対立、そんな彼らを面白がって傍観する黒房のなにわ男子や関西ジャニーズJr.メンバーの姿をメインに、やがて仲間となり、明日への一歩を踏み出していく少年たちの姿が描かれる。監督の本木は当初2組のチームが対立する構図を想定していたが、ジャニーの意向で3チームに増やされている。また、横山裕が新任の看守役、戸塚祥太が児童相談施設の後見人役として登場する。脚本作りの際には、舞台版とは異なり、映画版では少年たちがなぜ少年刑務所に入らざるを得なかったのかという背景をしっかり描くことが心掛けられ、キャストにも「自分がなぜここにいるのか、脚本に書かれていない人物のバックボーンもイメージしてほしい」と伝えられた。
舞台セットのモチーフともなった明治時代に建築された五大監獄の一つで重要文化財である旧奈良監獄をメインに、2018年2月に約3週間弱、刑務所の外のシーンは同年7月に1週間かけて撮影された。現場が重要文化財に指定されているため、暖房器具が使用できず、飲食も禁止だったため、制作陣もまるで本当に収監されているような感覚を味わったという。見どころでもある冒頭ワンカット約8分のダンスシーンは、プロのダンサーで何度もリハーサルを行ったうえで本人たちが前日にダンサーの動きを覚え、ジェシーや岩本を中心に全員で自主練習を繰り返し、本番は失敗無く一度で撮り終えた。このシーンについてはのちに、撮影していた2018年に話題になっていたミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』の冒頭ワンカットのシーンを見た木本が「自分たちもこれくらいのことをしたい」と話したところ、ジャニーズ側の振付師が「うちはもっとスゴイことができますよ!」と返して実現したものであることが明かされている。
2019年3月29日に全国158館で公開され、3月30日・31日の全国映画動員ランキングでは第8位。ぴあ映画初日満足度ランキングでは1位を記録した。ジャニー喜多川の発案により、「映画と実演」と題して公開日の3月29日から4月7日までの10日間・計34回、丸の内ピカデリー限定で出演者がランダムで映画館に登場し、生のパフォーマンスを繰り広げるという実験的な試みが実施され、客席数約3万席に対し応募数は110万通に達した。また、4月13日からは応援グッズやサイリウムの持ち込みを可能とした応援上映も行われた他、4月15日に丸の内ピカデリーにて行われた『「映画 少年たち」映画と実演 アンコール上映会』では計53名のジャニーズJr.が出演して実際に楽曲が披露され、その模様は全国155館でライブビューイングで公開された。
2019年4月13日に開幕した「第9回北京国際映画祭」パノラマ部門に出品され、4月14日にチャイナフィルムアーカイブで行われた舞台挨拶付き上映会には出演者から代表してジェシーが登壇し、北京語で挨拶も行った。600席のチケットは発売2分で完売した。
製作総指揮のジャニー喜多川が2019年7月9日に逝去したことから、同年8月16日より追悼上映として再度上映が行われた。
テレビでは2020年4月24日に映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』と共にWOWOWで初放送され、これを記念してtwitter上でハッシュタグをつけてツイートして盛り上がるという視聴者参加型のSNS企画が実施された。
2019年12月4日にDVDとBlu-rayが発売され、映像特典「完成披露試写会」「旧奈良監獄凱旋イベント」「特別試写会」「初日 舞台挨拶(大阪 東京)」「映画と実演ダイジェスト」も収録された。また、これを記念して2019年10月24日より全国7か所で赤房、青房、黒房のキャストが着用した衣装が並ぶ展示会が開催され、衣装展の実施店舗を含む全国63か所で場面写真を使用したパネル展が開催された。DVDとBlu-rayは12月12日発表のオリコン週間DVD・BDランキングで共に初登場1位を獲得した。
2012年、奈良少年刑務所に収監され、赤房に入ることになったジュン(京本大我)。刑務所では赤房の囚人たちと青房の囚人たちがお互いをライバル視し、看守の目を盗んでは毎日のように争い、黒房の囚人たちはそれを時にはやし立てながら眺めていた。そんなある日、新しい処遇部長の中林(横山裕)が赴任してくる。冷酷で高圧的、容赦なく暴力もふるう中林が看守長となったことで他の看守達の締め付けも厳しくなり、囚人たちは次第にうっぷんがたまり始める。そんな中、ジョー(ジェシー)は弁護士から、母親が実は癌で余命が少ないことを知らされる。ジョーを母親に会わせてあげたいと考えたジュンは脱獄することを提案。そしてもうすぐ出産を控えた美咲(山下リオ)に会いたいというタスク(深澤辰哉)の願いを叶えたい青房の囚人たちが脱獄計画に協力したいと申し出たことで、初めて囚人たちは一致団結する。
最初は計画に反対していたダイケン(松村北斗)がブレーンとなり、ある夜、脱獄計画は実行される。一斉に走り出しながら、ジョーとタスクだけでもなんとか脱獄させようとした囚人たちだったが、ジョーは捕まってしまい、ジュンは看守達の目を引くためにおとりになって屋根に上った末に転落して亡くなってしまう。タスクは唯一脱獄に成功し、美咲と産まれた子供に会うことができたが、追手はすぐそばまで来ていた。
2年後の2014年、ジョーが出所する。中林は「俺はもう、お前の顔は見たくない」と送り出す。
それから5年後の2019年、かつての奈良少年刑務所は「プリズンホテル奈良」としてホテルに生まれ変わっていた。中林は自分の子供を連れ、オープニングセレモニーに参列すると、そこではかつての囚人たちがホテルマンとして働いていたり、客としても訪れていた。中林は中庭で、囚人たちのことや、彼らの似顔絵をノートに書いていたジュンのことを思い出す。
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