坂倉 将吾(さかくら しょうご、1998年5月29日 - )は、千葉県印旛郡酒々井町出身のプロ野球選手(捕手、内野手)。右投左打。広島東洋カープ所属。
広島東洋カープ #31 | |
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2017年11月7日 天福球場 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県印旛郡酒々井町 |
生年月日 | 1998年5月29日(25歳) |
身長 体重 | 176 cm 88 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 捕手、三塁手、一塁手 |
プロ入り | 2016年 ドラフト4位 |
初出場 | 2017年9月23日 |
年俸 | 1億2500万円(2024年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について |
獲得メダル | ||
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日本 | ||
アジア プロ野球チャンピオンシップ | ||
金 | 2023 |
酒々井町立酒々井小学校時代には、1年時から酒々井ビッグアローズに所属。当初は捕手だったが、5年時に投手へ転向すると、6年時に千葉県大会へ出場した。
酒々井町立酒々井中学校への進学後は、八千代中央シニアに所属しながら捕手へ復帰。中学3年の春には、八千代中央シニアの正捕手として、シニアリーグの全国大会で優勝を経験した。
高校への進学に際しては、県内外の30校近い野球強豪校から勧誘されたが「3年間寮で生活しながら、野球だけではなく人間力も磨きたかった」という思いから、日本大学第三高等学校への進学を決めた。1年時には持ち前の強肩を生かすべく、外野手としてプレー。秋から4番打者としてレギュラーに定着したが、2年時の秋から正捕手になった。在学中は春夏とも甲子園球場の全国大会へ出場できなかったが、対外試合では通算で25本塁打を記録。2年時夏の選手権西東京大会準々決勝では、明治神宮野球場のバックスクリーンを直撃する本塁打を記録している。1学年後輩には櫻井周斗がおり、バッテリーを組んだこともある。
2016年のNPBドラフト会議で、広島東洋カープから4巡目で指名。契約金3500万円、年俸500万円(年俸は推定)という条件で入団した。背番号は61。
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2017年は、7月13日のフレッシュオールスターゲーム(静岡県草薙総合運動場硬式野球場)にウエスタン・リーグ選抜の捕手として途中で出場。9月23日の対読売ジャイアンツ戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)8回裏に代打で一軍公式戦へのデビューを果たすと、同月30日の対横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム)では、延長10回表の打席で一軍公式戦初安打・初打点を田中健二朗からの2点適時打で記録した。広島の高卒新人捕手が一軍公式戦で安打を打った事例は、1965年の衣笠祥雄以来2人目である。一軍公式戦への出場は3試合にとどまったが、二軍のリーグ優勝で臨んだ10月7日のファーム日本選手権(KIRISHIMAサンマリンスタジアム)では、同期入団の高卒投手・高橋昂也とのバッテリーでフル出場。巨人打線を2点に抑え、二軍チームを史上初の日本一達成に導く3点本塁打を打つ活躍で、MVPを受賞した。二軍では公式戦99試合へ出場し、リーグの規定打席へ到達。本塁打は1本にとどまったが、チームメイトのアレハンドロ・メヒアに次いでリーグ2位の打率.298を記録した。さらに、シーズン終了後には、ウエスタン・リーグを代表して「ビッグホープ賞」(ベースボールマガジン社選定)を受賞している。
2018年は、7月12日のフレッシュオールスターゲーム(弘前市はるか夢球場)ではウエスタン・リーグ選抜の「5番・指名打者」としてフル出場を果たした。一軍公式戦にも代打を中心に9試合へ出場したが、打率は.125で、後半戦は一軍から遠ざかった。二軍では公式戦58試合に出場。規定打席には到達しなかったものの、打率.329、4本塁打という好成績を残した。シーズン終了後の秋季キャンプでは、丸佳浩が国内FA権を行使したことを踏まえて、外野の守備練習も再開した。
2019年は、移籍した丸の後釜となる一軍の3番打者候補の1人に浮上。捕手としての登録を続けながら、春季キャンプからは、外野手としての実戦経験も積んだ。レギュラーシーズンでは、プロ入り後初めて開幕一軍入りを果たすと、3月31日に巨人との開幕カード第3戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で「6番・左翼手」として初めて先発出場。8月1日には、東京ドームでの同カード9回表に、一軍公式戦での初本塁打を大竹寛から代打で記録した。一軍公式戦全体では、過去2シーズンを大きく上回る51試合に出場。本塁打は前述の1本のみながら、打率.230、7打点を記録し、2試合で3番打者を任された。この年も捕手登録を続けたが、一軍公式戦では12試合で外野を守った一方で、捕手としての出場は3試合だけにとどまった。
2020年は、プロ入り後最多となる81試合に出場し、打率.287、3本塁打、26打点を記録。捕手としても會澤翼に次ぐ2番手捕手として47試合に先発出場した。オフに、900万円増となる推定年俸1800万円で契約を更改し、同年限りで引退した石原慶幸の背番号31を引き継ぐことが発表された。
2021年は、一塁の守備練習に取り組む。捕手としても出場する傍ら、會澤など他の捕手が先発出場する試合にも、一塁手として先発起用された他、一塁と捕手の両方を守った試合もあった。同年4月3日の対DeNA戦(横浜スタジアム)では5回二死満塁の打席で京山将弥から自身初の満塁本塁打、9月7日の対中日ドラゴンズ戦(マツダスタジアム)では2点を追う9回二死一・二塁の打席でライデル・マルティネスから自身初のサヨナラ打となる逆転サヨナラ3点本塁打を放った。このサヨナラ打は後に10月14日に9月度の「月間スカパーサヨナラ賞」、12月21日に「スカパー! ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」に選出された。シーズン中は主に5番打者として出場し、最終的に打率.315、12本塁打、68打点を記録し、特に打率は途中でトップになったものの、最終的には首位打者となった鈴木誠也と2厘の差でリーグ2位となった。オフに、3200万円増となる推定年俸5000万円で契約を更改した。捕手としての出場機会が比較的少ないながらリーグワースト4位の36盗塁を許し、守備面には課題を残した。
2022年は、コンバートされた三塁手を中心に一塁手、捕手としても出場し、チームで唯一全試合出場を果たし、打率.288、16本塁打、68打点を記録。同年9月4日の対DeNA戦(マツダスタジアム)では7回二死満塁の打席で田中健二朗から満塁本塁打を放った。オフに、4500万円増となる推定年俸9500万円で契約を更改した。2023年は捕手に専念することとなった。
2023年は、5月2日の対DeNA戦(横浜スタジアム)で9回一死満塁の打席で山﨑康晃から満塁本塁打、同月12日の対巨人戦(東京ドーム)では延長10回一・三塁の打席で決勝適時打、7月13日の対巨人戦(東京ドーム)では延長11回二死二・三塁の打席で大江竜聖から決勝2点適時打、8月25日の対東京ヤクルトスワローズ戦(マツダスタジアム)では3-3の同点で迎えた9回無死満塁の打席で清水昇からサヨナラ犠飛を放つなど、チームで5年ぶりのAクラス入りに貢献した。シーズンでは正捕手として120試合に出場し、打率.266、12本塁打、44打点を記録。11月に開催されたアジアプロ野球チャンピオンシップ2023の日本代表選手として、オーバーエイジ枠で選出された。12月6日、3000万円増となる1億2500万円で契約を更改した。
広島OBの前田智徳を彷彿とさせる高い打撃センス、捕手としては稀に見る長打力、50mで最速6秒3を記録した俊足の持ち主。捕手としては、キャッチングのうまさ、投手の良さを引き出す配球、観察眼に定評がある。さらに、高校2年時の夏まで捕手以外のポジションも経験したことから、試合の流れを読む能力も高い。広島との入団交渉で仮契約を結んだ際には、交渉へ同席したスカウト統括部長の苑田聡彦に、「スカウト歴40年で坂倉のような高校生捕手を初めて見た」と言わしめた。
愛称は「サクラ」、「サク」。
少年時代は、地元の千葉県に本拠地を置く千葉ロッテマリーンズのファンだった。憧れの選手には当時の正捕手で(観に行った試合で)よく本塁打を打ってくれたという里崎智也を挙げている。
広島との仮契約後の記者会見で、チームOBの前田健太に笑顔が似ていることを報道陣から指摘された。坂倉はその場で否定したものの、かねてから「マエケン(前田健太)似」と言われていたことを明かした。
年 度 | 球 団 | 試 合 | 打 席 | 打 数 | 得 点 | 安 打 | 二 塁 打 | 三 塁 打 | 本 塁 打 | 塁 打 | 打 点 | 盗 塁 | 盗 塁 死 | 犠 打 | 犠 飛 | 四 球 | 敬 遠 | 死 球 | 三 振 | 併 殺 打 | 打 率 | 出 塁 率 | 長 打 率 | O P S |
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2017 | 広島 | 3 | 4 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .250 | .250 | .250 | .500 |
2018 | 9 | 9 | 8 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | .125 | .222 | .250 | .472 | |
2019 | 51 | 64 | 61 | 4 | 14 | 4 | 0 | 1 | 21 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 19 | 0 | .230 | .266 | .344 | .610 | |
2020 | 81 | 228 | 209 | 24 | 60 | 15 | 1 | 3 | 86 | 26 | 1 | 1 | 0 | 0 | 17 | 1 | 2 | 36 | 6 | .287 | .346 | .411 | .758 | |
2021 | 132 | 484 | 422 | 58 | 133 | 24 | 2 | 12 | 197 | 68 | 4 | 3 | 2 | 5 | 51 | 1 | 4 | 60 | 9 | .315 | .390 | .467 | .857 | |
2022 | 143 | 599 | 539 | 73 | 155 | 18 | 3 | 16 | 227 | 68 | 2 | 1 | 0 | 4 | 46 | 3 | 10 | 81 | 14 | .288 | .352 | .421 | .773 | |
2023 | 120 | 448 | 395 | 48 | 105 | 19 | 1 | 12 | 162 | 44 | 3 | 0 | 1 | 2 | 47 | 6 | 3 | 67 | 9 | .266 | .347 | .410 | .757 | |
通算:7年 | 539 | 1836 | 1638 | 208 | 469 | 81 | 7 | 44 | 696 | 216 | 10 | 5 | 3 | 11 | 165 | 11 | 19 | 264 | 38 | .286 | .356 | .425 | .781 |
年 度 | 球 団 | 捕手 | ||||||||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 捕 逸 | 企 図 数 | 許 盗 塁 | 盗 塁 刺 | 阻 止 率 | ||
2017 | 広島 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- |
2018 | 5 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 1 | 1 | 1 | 0 | .000 | |
2019 | 3 | 6 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
2020 | 55 | 367 | 43 | 2 | 5 | .995 | 6 | 26 | 15 | 11 | .423 | |
2021 | 62 | 375 | 50 | 2 | 6 | .995 | 3 | 48 | 36 | 12 | .250 | |
2022 | 22 | 138 | 10 | 1 | 1 | .993 | 1 | 15 | 13 | 2 | .133 | |
通算 | 148 | 891 | 104 | 5 | 12 | .995 | 11 | 90 | 65 | 25 | .278 |
年 度 | 球 団 | 一塁 | 三塁 | ||||||||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | 試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2021 | 広島 | 62 | 436 | 31 | 7 | 37 | .985 | - | |||||
2022 | 55 | 128 | 11 | 0 | 6 | 1.000 | 119 | 79 | 159 | 13 | 18 | .948 | |
通算 | 117 | 564 | 42 | 7 | 43 | .989 | 119 | 79 | 159 | 13 | 18 | .948 |
年 度 | 球 団 | 外野 | |||||
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試 合 | 刺 殺 | 補 殺 | 失 策 | 併 殺 | 守 備 率 | ||
2019 | 広島 | 12 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
通算 | 12 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
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