ピート (Pete) は、ヤマネコをモチーフにしたディズニーのキャラクターである。フルネームはペグレグ・ピート (Peg-Leg Pete)、またはブラック・ピート (Black Pete) 。
ピート Pete | |
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初登場 | アリスの謎解きパズル(1925) |
作者 | ウォルト・ディズニー アブ・アイワークス |
原語版声優 | ウォルト・ディズニー(1928) ビリー・ブレッチャー(1932–1954) ジム・カミングス(1992–) |
日本語版声優 | |
詳細情報 | |
種族 | ヤマネコ |
性別 | ♂ |
デビューは短編シリーズ『アリス・コメディ』の『アリスの謎解きパズル』(1925年2月15日)で、同じくウォルト・ディズニーやアブ・アイワークスが描いたオズワルド・ザ・ラッキー・ラビットやミッキーマウスよりも早い。その後も引き続き『アリス・コメディ』や『オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット』シリーズに登場し、ユニバーサル・ピクチャーズにオズワルドの版権を奪われてからも1933年まで同シリーズに登場していた。ミッキーのデビュー作である『蒸気船ウィリー』(1928年11月18日)にも登場し、それから今に至るまでミッキーのライバルで居続けている。
職業は作品によって異なり、主に泥棒や海賊など悪役系の職業が多く、他には色々な会社の社長、蒸気船ウィリーの船長などをやるなど意外と階級が高いことが多い。『パパはグーフィー』での職業が「中古車ディーラー」でこれは、アメリカ人にとって「自動車ディーラー」は「歯医者」よりも行きたくない所らしく、「うまく口車に乗せられて売りつけられる」というイメージがあることから。アニメの中でも、廃車同然の車を高額で売りつけるシーンが何度も登場する。他の作品でも強引に販売する社長や影で悪事を働く隊長、公爵など身分の高い役で出ることが多い。
趣味は自家用クルーザーで釣りに行くことで劇中でもそういう場面が見られる。
短編作品ではしばし乱暴や悪事を働く悪役として登場し、ミッキーの他ドナルドダック、グーフィーと争うこともしばしば。特にミッキーとは初期の作品からライバル同士であり、ミニーマウスなどを巡って争い、恋人や奥さんが出るようになってからはミッキーを誘き出す為に彼女を攫っている。グーフィーとは後述の『パパはグーフィー』の他、『ミッキーのクリスマスの贈りもの』でも家が隣同士だった。かなり皮肉屋でドナルド以上の短気なキャラクターという設定が目立ち、悪さばかりするキャラクターと思われがちだが、その一方で間抜けで憎めない部分がある。またピート自身が正当性を持ち、しばしミッキー・ドナルド・グーフィーがトラブルを起こして、その結果酷い目に遭わされる作品もある。一部の作品の説明でも根は善人と出ており、『ハウス・オブ・マウス』で今までクリスマスパーティーに招待しなかった自分を招待してくれたミッキー達を助けたり、『ミッキーマウス クラブハウス』などでは競争で不正を働くことはあるものの普段は仲良くしていることが多いなど、昔に比べ性格が丸くなっている。『ミッキーマウス!』でも回によって仲良くなったり、ミッキーの誕生日をお祝いしたり、和解する回があり、『エピックミッキー』でも当初は住民からは良く思われていなかったがミッキーの協力で和解し、どのピートも人々のために力を尽くす一面を見せる。『ミッキー、ドナルド、グーフィーの三銃士』のコメンタリーでも憎まれ口を叩きながらもミッキーたちと仲良く会話する場面がある。
『ミッキーマウスとロードレーサーズ』では、伝説のロードレーサー、ジミニーと仲良くなりたいがため、一度ミッキーがプレゼントに用意したタイヤを盗もうとするも、事情を知ったミッキーから友達として彼に紹介した。さらにデイジーダックと協力してレースで優勝した時も、チップとデールのお互いを思いやる気持ちに感動して、優勝賞品を譲ってあげた。また、エピソードの一つ「ゴルフたいかい(原題:Teed Off!)」では、新しいゴルフ場がオープンした記念大会の選手として参戦。小さな音でもプレーに集中できないなど神経質な一面を見せながらも、キャディーを務めたミニーのサポートにより優勝し、彼女に感謝するなど悪役として出る回もあればミッキー達の友人として登場した回もある。
一部の短編作品やゲームなどでは、グーフィー同様本人ではなく彼によく似た人物(ジュリアスなど)が登場し、悪さをしていることが多い(これは『エピックミッキー』でピート本人が『俺には色々な兄弟がいる』と話しており、その後も彼によく似たキャラクターが登場しており、声も性別問わず同じで『ミッキーマウスとロードレーサーズ』でも多くの兄弟や従兄弟、親戚が出ている)。「ミッキーマウス・ワークス」ではジークといういとこが登場し2人でATMを強奪しミッキーを監禁する。
ミッキー達からは基本的に「ピート」と呼び捨てにされているが作品によってはさん付けしたり、ピート隊長などと呼ぶこともある。『キングダム ハーツ シリーズ』では、『蒸気船ウィリー』から設定を引き継いだ性質上、王様になってもミッキーからは「ピート船長」と呼ばれている。
ピートのモデルは、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説『宝島』のジョン・シルバー船長と言われており、初期の作品ではそちらの設定に倣ってシルバー船長と同じく片足が義足になっていることが多かった(『蒸気船ウィリー』などの一部作品を除く)。作画の効率化のためのちに義足の設定は削除されたものの、『ミッキー、ドナルド、グーフィーの三銃士』やクラシック短編時代の特色を踏襲した『ミッキーのミニー救出大作戦』、『ミッキーマウス!』など一部登場作品では再び義足になっている。義足は基本左足だが、『三銃士』など一部作品では右足になっているものもある。
『三銃士』を収録したDVDの映像特典であるオーディオコメンタリーでは特殊な方法(本人曰く足をオイルで滑りやすくして突っ込む)で義足をつけていると語っておりあくまでも衣装扱いだが、『ミッキーマウス!』では本当に足がない事が判明している。『エピックミッキー』に登場する過去のピート達も全員義足であり、さらに『ミッキーのアルバイトは危機一髪』に登場したジュリアスも義足で初期のピートのようにミニーに惚れる描写があった。
東京ディズニーランド・トゥーンタウンには、「ピートが経営者」という設定の「P.L.PETE’S PROSTHETIC DEVICES(ペグレグ・ピートの義足屋)」(『ロジャーラビットのカートゥーンスピン』と隣接)が存在する。
『パパはグーフィー』(原題:GOOF TROOP)シリーズでは、ピートの妻や子供が登場する。また、隣人のグーフ家とも家族ぐるみの付き合いをしている。このシリーズではグーフィーから親友だと思われているが当の本人は嫌気が差している。しかし、この設定がある『グーフィー・ムービー』シリーズでは「俺達、やっぱり縁があるな」と言うなど嫌ってはおらずむしろ彼に友好的でTVシリーズとは異なり、親友と言える間柄である。
自分の家族について特に際だつのが、「子供が役に立つのは税金の控除の時のくらいのもんだ」(第40話『ハエになったピート』より →Disney+では欠番)というセリフ。しかし『パパはグーフィー』シリーズにおいては娘のピストルを溺愛しており、PJもなんだかんだで大切にしており、ユニベアシティ ストーリーブック『Salt & Green Pepper』 では息子の悲しそうな顔を見て船長の座を譲るなど珍しく父親らしい態度を見せた。
グーフィーとは同じリトルリーグでバッテリーを組むなど子どもの頃からの幼馴染であり親友(実際はグーフィーがそう思っているだけ)らしいがグーフィーと関わると酷い目にあうと思い、彼を嫌っている(作品によるが基本的にグーフィーはピートとは今でも親友と思っている)。
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