『バトルスピリッツ 赫盟のガレット』(バトルスピリッツ かくめいのガレット)は、2020年8月28日から2021年4月23日まで、YouTubeにて全5話が配信された、バンダイナムコピクチャーズ(BN Pictures)制作のWebアニメ作品。
バトルスピリッツ 赫盟のガレット バトルスピリッツ ミラージュ | |
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ジャンル | カードゲーム、冒険、バトル |
アニメ:バトルスピリッツ 赫盟のガレット | |
原作 | 矢立肇 |
監督 | 渡辺正樹 |
シリーズ構成 | 冨岡淳広 |
キャラクターデザイン | 稲吉智重、稲吉朝子 |
音楽 | 瀬川英史 |
製作 | BN Pictures |
放送局 | YouTube、バンダイチャンネル |
放送期間 | 2020年8月28日 - 2021年4月23日 |
話数 | 全5話 |
アニメ:バトルスピリッツ ミラージュ | |
原作 | 矢立肇 |
監督 | 渡辺正樹 |
シリーズ構成 | 冨岡淳広 |
キャラクターデザイン | 稲吉智重、稲吉朝子 |
音楽 | 瀬川英史 |
製作 | BN Pictures |
放送局 | YouTube、バンダイチャンネル |
放送期間 | 2021年10月29日 - 2022年3月31日 |
話数 | 全4話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
本項目では、その続編として2021年10月29日から2022年4月1日までYouTubeにて全4話で配信された『バトルスピリッツ ミラージュ』についても併せて詳述する。
トレーディングカードゲーム『バトルスピリッツ』を元にしたアニメシリーズの第10弾。キャッチコピーは「コアの光主は、生まれ変わる。」。
アニメシリーズ前作『バトルスピリッツ サーガブレイヴ』(2019年 - 2020年)に続くWeb配信作品であると同時に、『バトルスピリッツ 少年激覇ダン』『バトルスピリッツ ブレイヴ』そして『サーガブレイヴ』の3作品と世界観を共有した続編として制作されており、公式側はこの一連のシリーズを『異界見聞録シリーズ』と呼称している。そのため作中において、これら3作品の視聴を前提とした部分も散見される。
これまでの「バトルスピリッツシリーズ」に比べ撮影処理が豊富に施されているのが大きな特徴であり、背景やキャラクターの実線にフィルターを掛けることで現代における深夜アニメの様な映像美を実現している。
本作品の制作は、2020年1月24日に決定され、1月26日にBS11で放送された『バトルスピリッツ アニメ祭』ではキャラクタービジュアルが、6月26日にYouTubeで配信された「バトスピNight ~2020 夏の陣~」ではメインキャスト及び主題歌アーティストが、それぞれ発表された。さらに、8月10日に配信された「BANDAI×BN Pictures Festival」にてキービジュアルとアニメPVが公開され、追加キャストも併せて発表された。
第1話の配信日である8月28日にはこれを記念し、「バトスピNight ~バトルスピリッツ 赫盟のガレット 配信開始SP~」と「フォロー&ツイートキャンペーン」を実施。
第4話は当初2021年1月29日の配信を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大による制作スケジュールの遅延から、1週間後の2月5日に延期され、配信後にはTwitterにて『赫盟のガレット』がトレンド入りを果たした。
『バトルスピリッツ』を元にしたアニメシリーズの第11弾。キャッチコピーは「赫盟の先にある未来(ミラージュ)」。
前述の通り本作品の続編として、最終回(第5話)の配信日である2021年4月23日に行われた、「バトスピNight ~バトルスピリッツ 赫盟のガレット 最終回SP~」にて制作を発表。公開されたティザービジュアルにはガレット・レヴォと『少年激覇ダン』の百瀬勇貴の姿が描かれ、9月15日にYouTubeで配信された「バトスピ最新情報発表会2021 ~バトルスピリッツミラージュ配信直前SP~」では、キービジュアルとアニメPVが公開され、主題歌も発表となった。
9月24日から10月22日までの5週にわたり、YouTube「BN Picturesチャンネル」にて【5週連続『バトルスピリッツミラージュ』配信記念スペシャル動画】が公開され、その間の10月5日に開催された「サンライズフェスティバル2021 REGENERATION」では、本作品の全5話一挙上映と制作スタッフによるトークショーが実施された。
同作品の配信は2021年10月29日より開始。YouTubeのプレミア公開ではキャストインタビュー付特別編で配信された。また第1話の冒頭は、「バトルスピリッツ サーガブレイヴ コレクターズBOX」の特典小説『バトルスピリッツ 少年激覇ダン 第51話「暁闇」』の一部の映像化ともなっている。12月17日にはYouTube「BN Picturesチャンネル」にて、『「バトルスピリッツミラージュ」大好評配信記念スペシャル』を配信。
2022年1月28日には第2話の配信を記念し、「バトスピNight ~バトルスピリッツミラージュ 第2話 配信SP~」と「Twitter キャンペーン」を実施。
『赫盟のガレット』『ミラージュ』2作品が、受注数に応じて特典が豪華になるBD-BOXとして受注販売。当初、受注期間は4月から5月8日までとされていたが、2022年4月28日から5月27日までとなった。商品化が決定し、12月中頃に発送。
2022年1月13日から毎週木曜日22時30分よりTOKYO MXとBS11にて、『サーガブレイヴ』『赫盟のガレット』『ミラージュ』の3作品を全12話を放送。
『ミラージュ』3話、4話は、テレビにて先行放送。
西暦2651年に人類と異界魔族は統一政府を樹立。2661年に魔族殲滅を狙う「人類至上戦線カーディナル・サイン」との戦いを乗り越えて、「争いごとはバトルスピリッツで決める」という手法の元、人類と魔族は協調の道を歩んでいた。
だが数世紀経ったある日を境に、「紫の血」を持つ者達が人間・魔族を問わず多数生まれてくるという異常が起きた。彼らは、人間と魔族を超える暗記力や計算力、つまり「バトルスピリッツでの強さ」に直結する優れた頭脳を併せ持っていた。
統一政府は、紫の血を持つ未知の存在である彼らを「モーブ」と名付け、モーブの安全が確認できる日までモーブを「モーブ特別区」に隔離。
そうして約2世紀半が経過した31世紀。統一政府は大きな戦いがない平和と志を持たない者達ゆえに腐敗が始まり、一方でモーブ達は特別区に閉じ込められたまま人々や魔族から怖がられて抑圧される環境に不満を抱いていた。
3026年、モーブの代表であるルシアン・パークスが、統一政府に「モーブの解放」をかけてバトルに挑む日の朝。モーブと人々が互いを対等に認め合う世界を目指すガレット・レヴォはルシアンのバトルを観戦すべく、そのバトルについてきな臭い情報が水面下で多数流れる中、生まれ故郷の未開発エリアバニラを離れ統一政府の元に向かう。
その夜、ルシアンは普段使わないデッキで意表をつきつつも正々堂々バトルに挑んだが、対戦相手であるザイファーの使うデッキは自分のデッキを完璧に対策したものであり、惨敗を喫す。「自分のデッキ内容が対戦相手に流出していた」と不正を訴えるルシアンだったが、人々には「苦し紛れの言い訳」に映り、乱闘が起きてルシアンは何者かに刺殺されてしまった。その光景を見ていたガレットと、ルシアンの息子ヴァルトはショックを受けるが、その直後になぜか二人は意識がマザーコアとつながりコアの光主に選ばれた。
モーブの支援者である統一政府議員レオニードのはからいでモーブ特別区の学園に編入したガレットは、共にモーブの未来を考えるヴァルトと親交を深めていく。しかし、奸計に嵌められたルシアンの死ゆえに「バトルスピリッツというルールに基づく解決」に不信感を抱いていたヴァルトは、武装蜂起で統一政府を制圧しモーブが新たな支配者となることを考えていた。
更に二人がルシアンの死について調べていくうちにレオニードこそがその死を引き起こした黒幕であり、レオニードはモーブの支援者を装いつつ影からルシアンのデッキ情報を流出させるなどモーブの弾圧と汚職に手を染めた悪人と判明。ヴァルトは父の敵であるレオニードを殺害しようとするもガレットに妨害され失敗に終わる。
3027年、ガレットはヴァルトと、「ヴァルトが勝てばガレットはヴァルトに従って武力蜂起に力を貸し、ガレットが勝てばガレットはヴァルトと袂を分かつ」という条件でバトルを行い、ガレットは勝利して学園とヴァルトの元を去った。
ガレットは亡き父アバレスの遺志を継いで、モーブと人間と魔族が対等に手を取り合う未来のために、父が調べていた伝説の3種のカードを探す旅に出る。
バトルスピリッツを選んだガレット、武力を選んだヴァルト。異界見聞録を携え、見聞録に書かれた予言を語る謎の少年ヴィザルガは、異なる道を選んだ二人のコアの光主達の行方を見定めるのだった。
3種のカードを集めたガレットは、最後の試練として異界見聞録に書かれた言葉に応じてカード達が指し示した場所である南極に向かうが、南極で待ち構えていたヴィザルガはバトルフィールドを出現させ、ガレットとバトルを行う。
ヴィザルガはバトルの最中、「未来に現れるモーブが人類も魔族も戦乱に巻き込み嘆きに変わる」という予言を記す異界見聞録を著した異界王について語る。
時空を超えて古代の異界グラン・ロロに渡った、後に異界王と呼ばれることとなる男は本能のままルールもなく獣同然に生きていた知恵なき異界人達に言葉・数学・哲学・階級・法律といった『知恵』を授け、異界人達は文明に目覚めた。しかしその後の異界人達の間には、その知性や互いの優劣ゆえの恐怖心から差別や偏見などによる争いが生まれるようになってしまう。知性をもった彼らに暴力が生まれ、暴力が武力を育んだことを異界王は悔いた。
異界王が未来を見て異界見聞録に予言として残したように、高い知力を誇るモーブのヴァルトが武力を持って世界を変えようとしているのは昔のグラン・ロロで起きた悲劇となんら変わりはない。ゆえにヴィザルガはガレットに、繰り返される憎しみと争いを終えるべくかつての『知恵なき世界』を創ることを目指せと諭す。
だが、過ちを正せる智慧の力を信じるガレットはその提案を拒否。「人も魔族もモーブも、差別や偏見を乗り越え、手を取り合い共に同じ景色を見る未来」という無限遠点にある夢を持つガレットは、智慧を持って自分が信じる道を進むことで人々の心を変えていく“革命”を起こすことを決意し、3種のカードが結集し三位一体となったことで生まれた「竜騎士皇帝グラン・ドラゴニック・アーサー」でヴィザルガに勝利する。
肉体を持たないヴィザルガの正体が異界王の魂であることを理解したガレットは、膨大な知恵を持つヴィザルガに手を貸してほしいと頼み、結集した3種のカードの力で異界グラン・ロロに旅立つ。
異界見聞録の予言を覆す決意を固めたガレットの行く末を見守ることにしたヴィザルガは「理想を叶えたいのならば、このグラン・ロロでコアの光主である自分が何者なのかをまず知るべき」とアドバイスし、ガレットは見果てぬ夢に向けて歩み始めた。
後に異界王となる男は異界グラン・ロロに文明をもたらし一度祖国に帰還したが、異界の存在は信じてもらえず嘲笑され自分の体験を著した『異界見聞録』も焚書にされ迫害を受けたことで人間の見識の狭さに失望し、故郷を捨てて再び異界へ踏み入れた。
一方ガレットは、現実を前にして理想を貫けるかどうか試練を与えるヴィザルガの導きによって、3種のカードの力によって地球を離れてかつてのグラン・ロロにたどり着いていた。
その時代では、のちに異界王となる男によって知恵が授けられてから月日が流れ文明ができていたが、時空を超えてグラン・ロロに帰還した異界王が人への失望と怒りのままにグラン・ロロ全てを支配しようと武力による侵略をしていた。
ガレットは「圧倒的な武力の前に対話もバトルスピリッツも無力」という現実を見て悩みながらも、白の大陸を治めている白の王と出会う。白の王は優しく高潔な人物であり、異界王による侵略で不安定な政情の中、武力を用いず平和・秩序を保つ手段を模索し続けており、その一環として王の志に賛同した緑の姫との結婚で民達に安心をもたらそうとしていた。
だが結婚式当日、異界王は武力を持って襲撃し蹂躙。白の王と緑の姫が死亡する様をガレットは目撃し、ヴィザルガの魂は「高潔さは武力の前に無力」「理想を叶えたいのならば考えろ」とガレットに言う。ガレットは「グラン・ロロの人々に知恵を与え、人間の在り方を変えることが目標にも関わらず、武力を用いるのは今までの人間と変わらない」と襲撃を終えた異界王に問いかけるが、異界王は「支配するには武力と知恵を使い分けるのが肝要」と述べ、智慧によって人を導き変える手段としてカードを提示するガレットに対し「時代と戦うには未熟」「未完成の理想は聞くに値しない」と言い放ってガレットのコアの光主としての赤のシンボルを砕く。
赤のシンボルを喪ったガレットだったが、その瞬間、自分の魂に新たに白のシンボルが宿る。精神世界でガレットの前に現れた白の王の魂は、ガレットと対話すべくバトルすることに。白の王は理想を掲げながらも異界王に滅ぼされた過去を自嘲したが、ガレットは白の王の理想を肯定する。
だが「理解を深めあうツールであるバトルスピリッツだけではなにか足りない」と悩むガレットに対し、白の王の姿は転生後である百瀬勇貴に変わり、勇貴は「コアの光主として生きるということは、人として新たな価値観を持つこと」と語る。更に勇貴は次の転生であるゾルダー・グレイヴに姿を変え、「人は戦うこと以外の解決策を知らない」と繰り返される争いの歴史について言い、そんな人をどう変えるのかとガレットに問いかける。
転生していった白の王の魂との対話を経て、ガレットはバトルスピリッツと共に、「知恵が暴力を生み、武力を育み差別を広げる」という常識を壊し「人の痛みを消すためには、人類の根底にある価値観を変えていかねばならない」と決意を新たにする。困難であろう道にひるまないガレットを白の王は「白のコアの光主」の継承者として認め、人類の変革を託すのだった。
ヴァルト・パークスと決別したガレットが異界グラン・ロロへ旅立った後、ヴァルトをリーダーとしたモーブ達による武力決起から2年。
コアシステムプラントを制圧し都市機能や経済機構を掌握したモーブ達は空中要塞を主力とした威圧によりモーブ達を解放させていく快進撃を続けていく。だがヴァルトは、決起でコアシステムプラントを制圧したときを最後に直接武力を用いることは避けていた。
そんな中で、「当たり前の権利を求めるモーブ」と「行き過ぎた権利を認めることは出来ない統一政府」の和平交渉は決裂。
憎しみあうモーブと市井の人間達の銃撃戦も起きる中、モーブ達の決起を境として黄と緑のコアの光主に目覚めたジーヴル産業総帥リイン・ジーヴルは、モーブ達の空中要塞を落とすことが技術的に可能になりながらあえてその情報を統一政府に伝えず、赤と青の光主であるヴァルトと会って「豊かさを持てば人々の差別は少なくなっていく。時間はかかるが、人とモーブは協調していきたい」という自分の考えを伝える。
だがヴァルトは「隙を見せれば、またモーブは利用され蔑まれる」として「モーブが支配者となるか、リインの手で空中要塞を全て落とされて死ぬか」の二択以外を拒否。
人間・魔族とモーブの対立はついに限界へ達しつつあった。
見聞を広げるべく時空を超えてグラン・ロロでの旅を続けていたガレットは、異界の人々が激しい争いからバトルスピリッツを通じて互いの理解を深め寛容になっていった歴史を知り、最後に未来の異界グラン・ロロへとたどり着く。
未来のグラン・ロロは、姿形もそれぞれ異なる異界人達がバトルスピリッツを通じて理解し合いお互いを同じ命として尊重しあう場所だった。ガレットは旅の中で、ゴッツレンやモンザをはじめ多くの異界人達とバトルスピリッツを通じて友情を築いていく。
未来の異界グラン・ロロの在り方に理想と希望を見たガレットは仲間達と話し合い、争い合う人々とモーブを変えるべく、異界人の在り方を地球の人々に伝える「グランリセット」という計画を考える。
ガレットはマザーコアの光主であるマギサと会い、自分の経験・考えを伝えて「グランリセット」をなすために協力をお願いした。
それまでの常識・価値観をリセットする「グランリセット」を起こせば、はじめは異界人と地球人が互いに恐れて差別と偏見が生じることはマギサは勿論他ならぬガレット自身も考えたが、グラン・ロロの歴史を見たガレットは「それを覆すものがバトルスピリッツという対話」と結論を出していた。
そしてゴッツレンやモンザと共に2年後の地球へ帰還したガレットは、「グランリセット」に向けて動き出す。
ガレットは、マギサの力も借りて地球の人々に宣言する。6色の光主の力を用いて本来一つであった異界グラン・ロロと地球を再び融合させ、人間・魔族・モーブの価値観とそれまでの常識を破壊し、異界人の出現で姿も寿命も異なる多種族となった地球の人々は新しい道を歩き始める「グランリセット」を決行することを。
一方、自分を邪魔に思うレオニード・ロベスらに謀殺されかけたリインは、ライムらの助けを借りて未開発エリア「バニラ」に一旦身を寄せる。自分が人間の元で生まれたモーブであること・モーブに対する差別を知識としてしか知らずに育ったことをライム達に明かしたリインは、自分の意志で、貧困の中で生きるバニラの人々の世界を見ていった。
バニラに一旦帰ってきたガレットと会ったリインはあまりに過激な「グランリセット」の是非を彼に問うが、同じく地球の人々の反発を当然想定していたガレットはそれでも「グランリセット」を決めた理由を話す。
過去から未来へグラン・ロロを歩んだガレットは、グラン・ロロでの人々の争いがバトルスピリッツという手段によって緩和され、そして互いの価値観を認め合う文化が生まれたことを目撃した。相手の考えを否定せず尊重するグラン・ロロの在り方が地球で広まっていけば、やがてお互いが生きる世界を分かち合えるようになる。「グランリセット」は人々のそのような意識の変革を目的としたものであり、多くの異界人達もガレットの考えに賛同し仲間となってくれた。
ガレットの言葉を聞いたリインは、事態収拾のため統一政府の元へグラン・ロロの大使であるゴッツレンとモンザと共に帰還する。リインにはまだ彼が新たな価値観によって目指す世界が分からなかったが、そんな彼女にガレット達の恩師であるアルス・グリンホルンは「バニラの中でガレット達は種族を気にすることなく同じ命として暮らしていた」と、ガレットの理想はおそらくそこにあったことを伝えた。
統一政府議会で、リインは自分の考えを述べる。バニラを歩く中で自分の中に未知のものを恐れ認めない偏見があったことに気づかされたこと・ガレットが目指す世界とは高い精神性を人々が持った「許容の世界」であることを。そしてこれからの世界を導いていくため、まず自分が変わったという証を見せるべく、リインは保身を捨てて自分がモーブであることを公表する。
ヴァルトの元へ向かったガレットは、「グランリセット」に反対するヴァルトに対し自分の思いと言葉を伝えるべく、カードの力で自分達のバトルを世界に映し出しながらバトルを行う。
かつて武力を否定したガレットに対し、ヴァルトは「武力は地球の歴史そのものであり、正義は武力で正当化される」と述べるが、自身もまた異界王の武力に敗れ、そして未来のグラン・ロロで許容する心を得たガレットは今度はヴァルトを否定しなかった。同時に、「差別をしてくる者達に対して武力で弾圧しても必ず爆ぜて血を流す結果となる」と述べ、それを避けるためには「差別する者に対し自分達から理解を示していくべき」だと語った。だが、自分もガレットも差別によって父を殺された過去を持つヴァルトはその考えを「甘い」と断ずる。
怒りと共に『武力』を掲げる彼に、そして世界の人々に、ガレットは旅を通して自分がたどり着いた「革命」の結論を伝える。自分達の「革命」に欠けていた、それぞれの『理想』・ヴァルトの『武力』・ガレットの『対話』以上に大事なものは『未知』を体験すること。「バトルスピリッツでターンを重ねるように互いの理解を重ねていき、敗北を認めるように相手を受け入れる」ような未知を恐れず相手を理解していく心がこれからの人々に必要なものであると言うことを。
ガレットに敗北したヴァルトは「『未知』を体験する」という言葉を受け止め、「一緒にグラン・ロロを旅して未知を体験してみたかった」と吐露しながらガレットと和解。結集した白と紫の光主ガレット・赤と青の光主ヴァルト・黄と緑の光主リインは、「グランリセット」を決行。グラン・ロロと地球は融合し、異界人達と地球人達の邂逅が始まった。異界人達は市井の地球人達に恐れられながらも、一方でリインの行動を見た統一政府議会は大使であるモンザと友好を交わす。
人の価値観が塗り変わっていくには、膨大な時間がかかるが、世界の在り方が変われば少しずつでも現実は変わっていく。ガレット達の手によって、新たな時代は始まった。
高次の世界で異界王の魂は、「ガレットによって異界見聞録の予言が覆されたこの未来は、理解と寛容の時代を経て、新人類であるモーブがリインのようにこれからも数を増やし、赤き血である人間も魔族もいずれ淘汰されていく」と予見する。同時に、かつての赤の光主の魂は、「ガレットの革命を経た人類は『対話』によって成熟し、その過程は大きな争いにはならない」と語るのだった。
『ミラージュ』で登場。
『ミラージュ』で登場。時間を超えてグラン・ロロを旅し続けたガレットが最後にたどり着いた。
バトルスピリッツ 赫盟のガレット | ||||||||
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話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 総作画監督 | 作画監督 | メカ作画監督 | 配信日 |
1 | 転醒 | 冨岡淳広 | 渡辺正樹 | - | 稲吉智重 稲吉朝子 | 西村聡 | 2020年 8月28日 | |
2 | 決意 | 渡辺正樹 | 齋藤昭裕 | 稲吉智重 稲吉朝子 | 石田智子 西島加奈 | 9月25日 | ||
3 | 始動 | 榎本守 | 稲吉智重 稲吉朝子 鈴木幸江 石田智子 | 11月27日 | ||||
4 | 牙城 | 齋藤昭裕 | 石田智子 和田伸一 | 2021年 2月5日 | ||||
5 | 智恵 | 渡辺正樹 | 稲吉智重 稲吉朝子 石田智子 | 4月23日 |
バトルスピリッツ ミラージュ | ||||||||
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話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 総作画監督 | 作画監督 | メカ作画監督 | 配信・放送日 |
1 | 継承 | 冨岡淳広 | 渡辺正樹 | 齋藤昭裕 | - | 稲吉智重 稲吉朝子 | 西村聡 | 2021年 10月29日 |
2 | 劫火 | 石井章詠 | 稲吉智重 稲吉朝子 | 鈴木幸江 工藤裕加 | 2022年 1月28日 | |||
3 | 帰還 | 齋藤昭裕 | 西島加奈 見嶋梨香 小沢久美子 高崎美里 小林利充 西村聡 | 3月24日 | ||||
4 | 世界 | 渡辺正樹 齋藤昭裕 | 工藤裕加 川崎玲奈 新田綾子 見嶋梨香 小林利充 小沢久美子 高崎美里 小林理 西島加奈 鈴木幸江 石川てつや 稲吉智重 稲吉朝子 | 3月31日 |
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