バダン総統(バダンそうとう)は、『仮面ライダーZX』およびその派生作品に登場するキャラクター。
バダン総統 | |
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仮面ライダーシリーズのキャラクター | |
初登場 | 『仮面ライダーZX』 |
作者 | 石ノ森章太郎(原作) |
声 |
仮面ライダーZXと敵対するバダン帝国の支配者である。名称は、資料によってバダン総統のほか、バダン大首領とも表記される。
ここでは、関連する安土じょう版や細井雄二版の漫画『仮面ライダーZX』での総統や、映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』での骸骨恐竜、漫画『仮面ライダーSPIRITS』での大首領JUDOについても記述する。
テレビスペシャル『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』に登場。
阿修羅谷でバダン怪人たちと暗闇大使が10人ライダーに倒された直後、巨大な髑髏の姿で現れて高笑いしながら彼らに別れを告げて姿を消した。その姿を目撃した海堂博士は「恐ろしい悪霊のエネルギー」と推測する。
「ショッカーからジンドグマまでの歴代組織を支配してきた存在」「過去の全組織の頂点のバダンを支配する存在」とされる。その声はショッカー首領と同一のものだった。
後年の作品では、ショッカーからデルザー軍団までの組織を支配した大首領やそれ以降のB26暗黒星雲からやって来た生命体と同一の存在、または関連を持つ存在として扱われることもある。
映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』に登場。
仮面ライダーZX / 村雨良が暗闇大使に擬態して潜入していることには気づいており、歴代ライダーとの最終決戦の際には肉食恐竜の頭部から人間の頭蓋骨が出てくる異形の怪物「骸骨恐竜」としての正体を現し、獣電竜ガブティラやトッキュウオーと戦う。
映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』に登場。劇中では名前の呼称はなく、名称は関連資料に基づく。
悪霊のエネルギーの塊とされていたバダン総統の正体である恐竜型の怪物。禍々しい炎をまとった肉食恐竜ティラノサウルスの巨大な骸骨の姿をしており、その頭部には3つ目(眼窩)となった人間の頭蓋骨が隠されている。また、背中にはティラノサウルスには本来存在しない前方に向いたトゲが数本生えている。
巨体を生かした怪力と牙による噛み付き攻撃を得意とし、花弁のように開いた顎から出現させた3つ目の頭蓋骨から放つ高熱火炎弾を武器とする。
『仮面ライダーSPIRITS』については#大首領JUDOを参照。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』におけるBADANの支配者。
古代の地球に人類創世を促した3神のうち、金色の神にして人類の敵。自らをすべての生命の長と名乗る。歴代の仮面ライダーたちが戦ってきたショッカーからBADANまでの組織を、裏から遠隔操作していた存在である。ショッカーからデルザー軍団の首領は現世でJUDOの意志を代行する影武者(大首領曰く自律プログラム)に過ぎず、ネオショッカーからジンドグマの首領は自らが呼び寄せた尖兵(暗闇大使やデルザー軍団と同格の存在)である。
その正体は暗黒星雲から飛来した生命体で、アマテラスとツクヨミと共に太古の地球に降り立った宇宙からの来訪者。最初に降臨した古の日本列島から人類を創造した、いわば人類の創造主「神」そのものである。古代日本においては「スサノオ」と呼ばれ、神として崇められると同時に恐れられていたが、裏切ったツクヨミによって「虚無の牢獄」と呼ばれる別次元に幽閉されていた。
現世に戻るため、神話の時代から人類へたびたび干渉を行い、人類の科学を促進させていった。科学技術が向上し、人類が自身の分身となる存在を製造できる技術に達したところで、BADANに歴代組織の技術を用いてZXボディを製作させる。それゆえ、ZXの身体はJUDOとまったく同じ外見(正確には、鏡で映したようにモールドがすべて「裏返し」)である。さらには、ライダーマンを除く歴代ライダーたちはZXボディ製作の過程での試作品という設定となっている。
日本各地に黒いピラミッドと共に黄金のドクロの姿で現れた際には「人類抹殺」を公言し、人々の間にバダンシンドロームを発症させた。暗闇大使が企てた、アマテラスの残骸(サタンニウム)を使用した「虚無の牢獄」を破壊して復活する作戦に意欲を見せるが、ツクヨミが一時的に「虚無の牢獄」の封印を解いたうえ、V3の命を賭けた火柱キックを受けたアマテラスの誘爆によって復活は阻止され、アマテラスを捕らえようとした左腕も吹き飛ばされた。その後、再びツクヨミが作り上げた「虚無の牢獄」内で彼に招かれた良と対面し、ライダーマンを除く歴代ライダーたちの最初期の姿に変身してみせた(#戯れを参照)。
ZXと違い、特定のポーズをとらなくても常に最大の光を放つことができる。ただし、発光したことがあるのは過去2度のみ、そのうち一度はZXに憑依した時である。
底の知れなさを見せ、戯れでZXと戦うほか、ツクヨミの思惑も楽しく感じている。また、ZXとの戦いでは一度は自分を追い詰めたZXに対して初の恐怖を感じたが、それさえも許容してみせた。自らに恐怖を味わわせた唯一の者であるZXとの戦いを望み、それこそが進化に至る道だと考えている(『新』第26話)。だが、歴代ライダーたちが戦いで獲得した可能性や進化と向き合おうとしない姿勢に、ZXこと良は否定の態度を表している。
『新』第61話で時空破断装置(竜)を制御し、エネルギー体のみで「虚無の牢獄」に侵入してきたライダーマンと対決する。圧倒的な強さでライダーマンの操る竜を次々と撃破して彼を追い込んでいき、最後の手段であるドラゴンアームさえも自身の心臓の鼓動音による衝撃で破壊し、ライダーマンを破る。しかし、ライダーマンのコントロールアームのみが残ったうえ、結城の語った「孤独」という感情に興味を示し、コントロールアームにメモリーキューブを埋め込むと、彼を生還させる。その後、メモリーキューブを埋め込んだコントロールアームを核として現世における仮の姿を形成し、一応の復活を果たす。
仮面ライダーZX(村雨良)がジゴクロイドとカマキロイドの合体怪人であるダブルロイドと戦っている最中、「神の器」として適合した良の身体にJUDOが憑依した状態。かつて、この状態で一条ルミの父・一条博士を殺害している。
ルミにも襲いかかるが、良の姉である村雨しずかの霊魂によって動きを止められ、一条博士が作ったメモリーキューブをルミが良のベルトのバックル部に入れたことによって憑依は解除され、同時に良の失われた記憶が蘇る。
仮面ライダー第1号の姿でライダーキックを放つまでは、左腕が無い状態。ライダーキックを放った後は、落ちていた自身の腕を付けた状態となっている(そのため、左腕のみJUDOのもの)。
大首領JUDOが現世で活動するため、仮初めの姿として作り出したホムンクルス。『新』67話において、JUDOがエネルギー体のコントロールアームにメモリーキューブを埋め込んで現世に送り返したことにより、現世におけるコントロールアームが結城の右腕から分離した後、周囲の瓦礫や時空破断装置から飛び散った脳髄などを吸収することによって肉体を形作り、東京湾へ落下したサザングロスと共に降臨した。
全身の色素が無く白いことと、両目が複眼になっていることを除けば、良と瓜二つの姿をしている。現れた直後は衣服をまとっていない状態だったが、良の姿を見てすぐに同じ服を模倣している。体内には、メモリーキューブを埋め込まれたコントロールアームが存在している。
仮初めの姿とはいえ、指がわずかに触れただけでZXの肩を砕くなどの高い戦闘能力を誇るが、JUDO本人の力を完全に制御できているわけではなく、何度か攻撃を繰り返しているだけで逆に自身の両手や右足が砕けてしまうなど、大きな負荷がかかっている。しかし、周囲の無機物や有機物(周囲の氷やジェネラル・シャドウが切り落とした手足など)と同化する能力を持っており、これによって欠点を補っている。また、体内のコントロールアームの力により、このホムンクルスの身体でも竜を操ることが可能であるとされる。
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