バサースト伯爵(Earl Bathurst)は、グレートブリテン貴族の伯爵位。トーリー党の政治家の初代バサースト男爵アレン・バサーストが1772年に叙されたのに始まる。
バサースト伯爵 | |
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Sable, two bars ermine, in chief three crosses pattée or. | |
創設時期 | 1772年8月27日 |
創設者 | ジョージ3世 |
貴族 | グレートブリテン貴族 |
初代 | 初代伯アレン・バサースト |
現所有者 | 9代伯アレン・クリストファー・ベートラム・バサースト |
推定相続人 | アプスリー男爵ベンジャミン・バサースト |
相続資格 | 初代伯の嫡出直系男子 |
付随称号 | バサースト男爵 アプスリー男爵 |
現況 | 存続 |
邸宅 | サイレンセスター・パーク |
モットー | Tien Ta Foy (Keep thy fait) |
バサースト家はノルマン・コンクエスト以前からサセックスで暮らす旧家であるといわれる。1695年に富裕な政治家だったベンジャミン・バサーストは、息子アレン・バサーストのためにサイレンセスターに当時オークリー・グローブ(Oakley Grove)と呼ばれていた荘園を購入した。
後に初代バサースト伯爵となるこのアレンは父の購入したこの荘園を相続し、カントリー・ハウスサイレンセスター・パークを建設した。アレンは1705年にサイレンセスター選挙区から選出されてトーリー党所属の庶民院議員となり、1712年1月1日にはグレートブリテン貴族爵位ベッドフォード州におけるバトレスデンのバサースト男爵(Baron Bathurst, of Battlesden in the County of Bedford)に叙されて貴族院議員に転じた。熱心なトーリーとしてウォルポール政権への強硬な反対者だった。ウォルポール辞任後の1742年に枢密顧問官に列するとともに儀仗衛士隊隊長に就任し、1744年まで務めた。そして晩年の1772年8月27日にグレートブリテン貴族爵位サセックス州におけるバサーストのバサースト伯爵(Earl Bathurst, of Bathurst in the County of Sussex)に叙された。
その息子で2代伯を継承するヘンリー・バサーストは、襲爵前にサイレンセスター選挙区選出のトーリー党所属の庶民院議員を務めるとともに、皇太子フレデリック・ルイスや皇太子妃オーガスタ・オブ・サクス=ゴータの法務総裁(Attorney-General to the Prince of Wales and to the Dowager Princess of Wales)、民訴裁判所裁判官(Justice of the Common Pleas)を歴任し、1771年1月24日に大法官就任とともにグレートブリテン貴族爵位サセックス州におけるアプスリーのアプスリー男爵(Baron Apsley, of Apsley in the County of Sussex)に叙せられた。そして1775年に父の死とともに第2代バサースト伯爵を継承した。その後1779年から1782年にかけては枢密院議長を務めている。
その息子で3代伯を継承したヘンリー・バサーストは、トーリー党の政治家として歴代当主の中でも特に出世し、小ピットからウェリントン公までの歴代のトーリー党政権で商務庁長官(在職1804年-1806年)、外務大臣(在職1809年)、陸軍・植民地大臣(在職1812年-1827年)、枢密院議長(在職1828年-1830年)などの重要閣僚職を歴任した。長きにわたり植民地を所管したため、オーストラリアのニューサウスウェールズ州にあるバサースト郡およびバサースト市とノーザンテリトリー(北部準州)にあるバサースト島、カナダのニューブランズウィック州にあるバサースト市とヌナブト準州にあるバサースト島、ガンビアの首都バンジュールの旧名バサーストなど、彼の名前を付けられた地名は世界中に数多い。
彼の死後も彼の男系男子によって継承が続いている。2019年現在の当主は第9代バサースト伯爵アレン・バサーストである。本邸は現在でもサイレンセスター・パークである。
現当主アレン・バサーストは以下の爵位を保有している。
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