『テッド』(英語: Ted )は、セス・マクファーレン監督・脚本・製作、マーク・ウォールバーグ、ミラ・キュニス、マクファーレン主演による2012年のアメリカ合衆国のロー・ファンタジーコメディ映画。
テッド | |
---|---|
Ted | |
監督 | セス・マクファーレン |
脚本 | セス・マクファーレン アレック・サルキン ウェルズリー・ワイルド |
原案 | セス・マクファーレン |
製作 | スコット・ステューバー セス・マクファーレン ジョン・ジェイコブス ジェイソン・クラーク |
製作総指揮 | ジョナサン・モーン |
ナレーター | パトリック・スチュワート |
出演者 | マーク・ウォールバーグ ミラ・キュニス セス・マクファーレン ジョエル・マクヘイル ジョヴァンニ・リビシ |
音楽 | ウォルター・マーフィー |
撮影 | マイケル・バレット |
編集 | ジェフ・フリーマン |
製作会社 | メディア・ライツ・キャピタル ファジー・ドア・プロダクションズ ブルーグラス・フィルムズ スマート・エンターテインメント |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝東和 |
公開 | 2012年6月29日 2013年1月18日(通常版) 2013年7月5日(PG12版) |
上映時間 | 106分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 50-65百万ドル |
興行収入 | $549,368,315 42.3億円 |
次作 | テッド2 |
コメディ映画だが内容はブラックコメディ寄りで、過激な描写や汚い言葉が多数使われていることから、R指定されている国が多い。日本では2013年1月18日にR15+指定で字幕版と日本語吹き替え版が公開され、その後7月5日に「大人になるまで待てない! バージョン」と称し、通常版をファミリー向けに再編集した日本語吹き替え版がPG12指定で公開された。
マクファーレンの長編映画監督デビュー作であり、メディア・ライツ・キャピタルが製作し、ユニバーサル・ピクチャーズが配給した。
1985年のクリスマス・イヴの日、ボストン郊外に住むジョン・ベネット少年はサンタさんに「一人でいいから親友がほしい」と祈る。翌朝プレゼントでもらったテディベアに『テッド』と名付けてかわいがり、さらに命が宿るように祈るとそれが叶うのであった。以後、ジョンは命を吹き込まれたテッドと親友となり共に暮らし成長する。そして月日は流れ27年後の2012年、ジョンは35歳になり、テッドは見た目は変わらないものの中身はすっかりオッサンのようになってしまう。
会社員となったジョンは親元を離れて親友のテッドと、ジョンの恋人・ロリーの“3人”で暮らしている。かつて「生きているぬいぐるみ」としてマスコミに取り上げられ、国民的キャラクターとして一世を風靡したテッド。しかし年と共に中年になったテッドは、今や落ちぶれ、酒と女とマリファナ漬けの日々を送っていた。一方、35歳になったジョンは職場で昇進話が出るも仕事に身が入らず、休日にはテッドと共にマリファナを回し飲みし、子供の頃のように『フラッシュ・ゴードン』のビデオを見ては一日中ダラダラと過ごしている。しかも、雷が鳴るといまだにテッドが一緒じゃないと眠れない、いつまでたってもガキのままであった。
ロリーは、ジョンがいつまでも大人になれず、結婚する決意もできないのは、テッドと一緒に暮らしているからだと考えるようになる。進展しない2人のすきを突いて、ロリーは上司・レックスから口説かれてうんざりしている。ある時テッドとジョンが散歩中にテッドのファンの男性・ドニーと出会い、「テッドを売って欲しい」と言われるがもちろんそんな話には乗らない。交際4年目の記念日の晩、ジョンとロリーが食事を終えて帰ると、何人もの売春婦を呼んで乱痴気騒ぎをしているテッドに、ついにロリーの怒りが爆発した。ロリーに促されたジョンは、テッドに家を出るよう提案し、2人は初めて離れ離れの大人の生活を始める。
いざ離れて暮らすジョンだったが、勤務中にテッドから遊びに誘われて作り話をでっち上げて会社を早退してしまう。その夜、そのことがバレてロリーに叱られたジョンは、決意を新たに精神的に大人の男になると宣言する。数日後、レックスの豪邸で開かれるパーティーに招待されたロリーとジョンだった。そこへテッドからまたしても遊びに誘われたジョンは今度こそ断ろうとするが、憧れの俳優サム・J・ジョーンズと一緒にいると聞く。その言葉にジョンはレックスに頼んで「30分で戻るからロリーには内緒にしてくれ」とテッドのもとへ。その後テッドたちと楽しい時を過ごしたジョンが我に返った頃には約束の時間をとっくに過ぎ、パーティーを抜け出したことがロリーにバレてしまう。
言い訳をするも一方的にロリーから別れを告げられたジョンは、彼女と別れた責任をテッドに押し付ける。2人は殴り合いのケンカの末和解し、テッドはジョンとロリーのよりを戻す方法を考える。後日レックスとデートに行ったロリーの後をつけたジョンとテッドは、二人が親密になるのを阻止。翌朝、テッドはロリーに会って謝罪し、ジョンにもう一度チャンスを与えてほしいと頼む。ロリーと別れた直後一人でいたテッドは、ドニーによって誘拐されてしまい、監禁された部屋から脱出を試みる。
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
---|---|---|---|---|
オリジナル版 | PG12版 | |||
劇場公開・ソフト版 | フジテレビ版 | 劇場公開版 | ||
テッド(声) | セス・マクファーレン | 有吉弘行 | 遠藤純一 | |
ジョン・ベネット | マーク・ウォールバーグ | 咲野俊介 | ||
ロリー・コリンズ | ミラ・キュニス | 斎藤恵理 | ||
レックス | ジョエル・マクヘイル | 三木眞一郎 | ||
ドニー | ジョヴァンニ・リビシ | 落合弘治 | ||
ロバート | エイディン・ミンクス | 沢城みゆき | ||
ガイ | パトリック・ウォーバートン | 立木文彦 | ||
トーマス | マット・ウォルシュ | 大塚芳忠 | ||
タミ・リン | ジェシカ・バース | 小島幸子 | ||
フランク | ビル・スミトロヴィッチ | 飯塚昭三 | ||
スティーヴ・ベネット | ラルフ・ガーマン | 相沢まさき | ||
ヘレン・ベネット | アレックス・ボースタイン | 安達忍 | ||
ターニャ・テリー | ローラ・ヴァンダーヴォート | 弓場沙織 | ||
若年期のジョン・ベネット | ブレトン・マンリー | 田村睦心 | ||
若年期のテッド(声) | ゼーン・コワンズ | 釘宮理恵 | ||
タラ・ストロング | ||||
ジーナ | ジンジャー・ゴンザーガ | てんちむ | ||
トレイシー | ジェシカ・ストループ | 福田桃代 | ||
ミシェル | メリッサ・オードウェイ | 今泉宏美 | ||
サム・J・ジョーンズ | 羽佐間道夫 | |||
テッド・ダンソン | 小野健一 | |||
ノラ・ジョーンズ | 松本梨香 | |||
トム・スケリット | 岩崎ひろし | |||
ミン | ロバート・ウー | |||
アリックス | ジョン・ヴィーナー | 明平鉄平 | ||
ニュースキャスター | マイク・ヘンリー | |||
ウェイター | ダニー・スミス | |||
ナレーター | パトリック・スチュワート | 富田耕生 | ||
ジャレッド | ライアン・レイノルズ(カメオ出演) |
2015年8月28日のフジテレビ系列『金曜プレミアム』ではPG12版を有吉弘行が新たに吹き替えたバージョンを放送(解説ナレーター - バッキー木場)。
セス・マクファーレンにとっては実写映画監督デビュー作であり、コンピュータアニメーションはティペット・スタジオとIlouraが手がけた。脚本はマクファーレンの他に、『ファミリー・ガイ』で共同したアレック・サルキンとウェルズリー・ワイルドが執筆した。撮影は2011年5月よりマサチューセッツ州のボストンなどで行われた。
北アメリカでの公開日は当初2012年7月13日を予定していたが、『アイス・エイジ4/パイレーツ大冒険』、『G.I.ジョー バック2リベンジ』との競合を避けるために2012年6月29日に変更された。オーストラリアでは2012年7月5日、イギリスおよびアイルランドでは8月1日に公開された。日本では2013年1月18日に公開された。
Rotten Tomatoesでは193件のレビューで支持率は69%、平均点は6.5/10となった。Metacriticでは37件のレビューに基づき、62/100という値を出した。ロジャー・イーバートは4ツ星満点で3ツ星半を与え、「(今年では)最高のコメディ脚本」と評した。
一方で『ニューヨーク・タイムズ』のA・O・スコットは、「退屈で、怠惰で、独創性に欠ける」と評した。
2012年10月24日時点では全世界で5億66万5740ドル、北米だけでは2億1866万5740ドル、北米以外では2億8200万ドルを売り上げている。2012年のユニバーサル作品としては『スノーホワイト』、『バトルシップ』を超えて最高の売上であり、また、同年の同社で唯一4億ドルを突破している作品である。
米国でR指定となったコメディ映画の北米外興行収入が2億ドルを超えるのは『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』に続いて2例目である。2012年10月16日には『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の世界興行収入4億6900万ドルを抜いた。
回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | フジテレビ | 金曜プレミアム | 2015年8月28日(金) | 21:00 - 22:52 | 112分 | 8.9% | 2か国語放送 『テッド2』公開記念 「大人になるまで待てない!バージョン」として、一部の場面のカットや台詞を変更したものが地上波初放送された。テッド役はオリジナル版の有吉弘行が新たに吹き替えた。 |
2 | 日本テレビ | 映画天国 | 2020年3月10日(火) | 1:59 - 3:59 | 120分 | 1.3% | 関東ローカル |
3 | テレビ東京 | サタ☆シネ | 2023年8月6日(日) | 2:45 - 4:35 | 110分 | 0.6% | 2か国語放送 関東ローカル |
下記作品は本作同様、外見が熊のぬいぐるみそっくりで人間と意思疎通の図れるキャラクターが登場する作品。
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article テッド (映画), which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.