セルボ (CERVO) は、スズキが製造・販売していた軽自動車である。
スズキ・セルボ | |
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5代目 | |
概要 | |
別名 | スズキ・セルボモード(4代目) |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1977年-1998年(初代-4代目) 2006年-2011年(5代目) |
ボディ | |
ボディタイプ | 2ドアクーペ 3ドアバン 3/5ドアハッチバック |
駆動方式 | 後ろ置きエンジン・後輪駆動配置 / 前置きエンジン・前輪駆動配置 / 四輪駆動 |
系譜 | |
先代 | スズキ・フロンテクーペ |
後継 | 初代~4代目:アルトとKeiに一時統合 5代目:MRワゴンに統合 |
スズキ・セルボ(初代) SS20型 | |
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初代セルボ CX-G (スズキ歴史館展示車両) | |
概要 | |
販売期間 | 1977年10月-1982年6月 |
デザイン | イタルデザイン・ジウジアーロ |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 2ドアファストバッククーペ |
エンジン位置 | リア |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | T5A型 539cc 直3 2ストローク キャブ |
最高出力 | 28ps/5,000rpm(グロス値) |
最大トルク | 5.3kgm/3,000rpm(グロス値) |
変速機 | 4速MT |
サスペンション | |
前 | ウィッシュボーン式 |
後 | セミトレーリングアーム式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,030mm |
全長 | 3,190mm |
全幅 | 1,395mm |
全高 | 1,210mm |
車両重量 | 550kg |
その他 | |
データモデル | CX-G 4速MT 1977年式 |
累計販売台数 | 8万4,800台 |
系譜 | |
先代 | スズキ・フロンテクーペ |
1977年(昭和52年)10月 - 360ccの旧規格によるスポーツカーであったフロンテクーペの製造中止から1年4ヶ月を経て、550ccの新軽規格車として発売。新規格に合わせて寸法が拡大されている。基本的には、ジョルジェット・ジウジアーロがスタイリングを手がけたフロンテ・クーペの意匠が踏襲されているものの、以下のような変更点がある。
外観では、ヘッドランプを丸型に、フォグランプを角型としてフロントグリル内へ移動、フェンダーミラーをタルボ型からスクエアなデザインに変更、バンパーを大型化するなどの点。ユーティリティーでは、フロンテクーペでは完全な+2仕様だったリアシートを大型化すると共に、可倒式としてラゲッジスペースとして使えるようにもし、併せてリアウインドウをガラスハッチへ変更するなど、大きく手が入れられた。
エンジンは、水冷2ストローク直列3気筒539ccを後部に横置き搭載した、リアエンジン・リアドライブとなっている。ドライビングポジションはフロンテクーペ同様非常に低く、ボンネットの中ほどまで脚を投げ出すというスポーツカー的な運転姿勢であり、基本的に2人乗りという考えで設計されていた(法規上は4人乗りの2+2であった)。
フロンテクーペがミニ・スポーツをコンセプトとしたのに対し、このセルボは女性をターゲットとしたパーソナルクーペへと路線変更されている。グレードはCX-G、CX-L、CXの3種類が存在し、CX-Gのみ10インチスチールディスクホイール(PCDは初期110㎜、後に114.3㎜)&フロントディスクブレーキを装備した足回りを持つが、CX-LとCXは10インチ合わせスチールホイール&4輪ドラムブレーキを装備した足回りであった。CX-LのLはLadies仕様を指し、サンバイザーの裏にはバニティミラーを装備。また室内色もCX-Gの黒に対しCX-Lは白とワインレッドとなっていた。CXは廉価仕様。ビニールシート、4連メーター仕様。トランスミッションは4速マニュアルのみ。サスペンションは4輪独立懸架を採用しているが、低いシルエットを実現するためにそのストロークは短くなっている。CX-Gのインパネは、フロンテ・クーペ同様、時計を含め丸型6連メーターを特徴とする。
1979年(昭和54年)に初代アルトが発売されると、軽自動車市場での人気は税制面で優遇されるボンネットバンタイプに集中し、セルボは販売面で成功したとは言い難いものであった。
ヨーロッパへは4ストローク1,000ccエンジンを搭載した車種(SC100型)が輸出され、イギリスでは「SC100」の名で販売され、「ウィズキッド (WHIZZKID) というサブネームが与えられた。フロントヘッドライトは丸目から角目に変更され、より重量のあるエンジンをRRレイアウトに搭載したことによる前輪荷重の不足を補うため、フロントバンパー内にバランスウェイトが装着されていた。この輸出型のF10Aエンジンは、1981年(昭和56年)SJ410/ジムニー1000にも搭載された(日本国内は1982年〈昭和57年〉から)。
1978年(昭和53年) - マイナーチェンジを受け、前期モデルではハイバック型だったフロントシートがヘッドレスト分離型になるなど小変更。
武蔵工業大学(現・東京都市大学)が研究していた水素自動車の一連の試作車「MUSASHI」シリーズでは、それまで使用された4ストロークエンジンでは問題があるため、1977年(昭和52年)の3号車には2ストロークエンジンを搭載したセルボがベースに選定された。研究終了後は放置されていたため、2014年(平成26年)にスズキが引き取り、外観を復元した上でスズキ歴史館で公開されている。
スズキ・セルボ(2代目) SS40型 | |
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ターボモデルの「CT-G」 (ホイールは社外品) | |
概要 | |
販売期間 | 1982年6月-1988年1月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 2ドアファストバッククーペ |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | F5A型 543cc 直3 SOHC |
最高出力 | 29ps/6,000rpm(グロス値) |
最大トルク | 4.2kgm/4,000rpm(グロス値) |
変速機 | 2速AT 5速 / 4速MT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | 半楕円リーフ式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,150mm |
全長 | 3,195mm |
全幅 | 1,395mm |
全高 | 1,290mm |
車両重量 | 535kg |
その他 | |
データモデル | CS-L 5速MT 1982年式 |
生産台数 | 不明(メーカーに資料なし) |
スズキ・セルボ(3代目) CG72V/CH72V型 | |
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概要 | |
販売期間 | 1988年1月-1990年7月 |
ボディ | |
乗車定員 | 2/4人 |
ボディタイプ | 3ドアバン |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 四輪駆動 / 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | F5B型 547cc 直3 SOHC 12V キャブレター |
最高出力 | 40 ps/7,500 rpm(ネット値) |
最大トルク | 4.2 kgm/4,500 rpm(ネット値) |
変速機 | 3速AT(CG72Vのみ設定) 5速MT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | I.T.L式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,175 mm |
全長 | 3,195 mm |
全幅 | 1,395 mm |
全高 | 1,330 mm |
車両重量 | 590 kg |
最大積載量 | 200kg (4人乗車時は100kg) |
その他 | |
データモデル | CGXF 5速MT 1988年式 |
生産台数 | 不明 |
スズキ・セルボモード(4代目) CN21S/22S/31S/32S型 | |
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5ドア(前期型) 1990年7月 - 1995年10月 | |
3ドアターボ SR | |
概要 | |
別名 | 欧州:スズキ・アルト インド:マルチ・ゼン |
販売期間 | 1990年7月-1998年10月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 3 / 5ドアハッチバック |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | F6A直列3気筒SOHC6Vインタークーラーターボ F6A直列3気筒SOHC12V F6B直列4気筒 DOHC 16V インタークーラーターボ |
最高出力 | 64ps/7,000rpm 55ps/7000rpm 61ps/6000rpm 42ps/5500rpm(ネット値) |
最大トルク | 8.4kgm/3,500rpm(ネット値) |
変速機 | 4速 / 3速AT 5速MT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | I.T.L式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,335mm |
全長 | 3,295mm |
全幅 | 1,395mm |
全高 | 1,390mm |
車両重量 | 730kg |
その他 | |
データモデル | 3ドア SR-Four 1990年式 |
累計販売台数 | 53万700台 |
系譜 | |
後継 | Kei、および5代目アルトに一時統合 |
スズキ・セルボ(5代目) HG21S型 | |
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SR | |
SR リア | |
概要 | |
販売期間 | 2006年11月-2011年2月 |
ボディ | |
乗車定員 | 4人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 前輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | K6A型 658cc 直3 DOHC VVT K6A型 658cc 直3 DOHC インタークーラーターボ(SRは直噴ターボ) |
変速機 | CVT / 4速AT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | I.T.L式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,360mm |
全長 | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,535 - 1,545mm |
車両重量 | 790 - 870kg |
その他 | |
生産台数 | 不明 |
系譜 | |
後継 | 3代目MRワゴンに統合(事実上) |
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