キャッスル・クリントン (Castle Clinton) またはフォート・クリントン (Fort Clinton) は、ニューヨーク市マンハッタン島の南端にあるバッテリー・パークに現在は位置している砂岩の砦である。かつてはキャッスル・ガーデン (Castle Garden) とも呼ばれていた。ここはアメリカで最初の移民局として重要な役割を果たしていた時期もあった。エリス島に移民局ができる以前のアメリカへの移民局として、1855年から1890年の間にアメリカに到着した800万人以上の人々がこの場所から入国した。その他にも、ビアガーデン、展示場、劇場、水族館、そして今日ではアメリカ合衆国ナショナル・モニュメントとして機能してきている。
Castle Clinton National Monument Castle Garden | |
バッテリー・パーク内のクリントン城 写真:Historic American Buildings Survey | |
所在地 | ニューヨーク市マンハッタン区サウス・フェリー |
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座標 | 北緯40度42分13秒 西経74度01分00秒 / 北緯40.70361度 西経74.01667度 |
面積 | 1エーカー (0.40 ha) |
建設 | 1808年 |
建築家 | 陸軍省John McComb |
訪問者数 | 2,949,231 (2004年) |
NRHP登録番号 | 66000537 |
指定・解除日 | |
NRHP指定日 | 1966年10月15日 |
NMON指定日 | 1946年8月12日 |
NYCL指定日: | 1965年11月23日 |
現在、クリントン城は約400年前のニューアムステルダムの時代にフォート・アムステルダムが建っていた場所からおよそ2ブロック西に建っている。
クリントン城の建設は1808年に始まり1811年に完成した。この要塞はウエスト・バッテリー (West Battery) と呼ばれ、時にサウス・ウエスト・バッテリー (South-west Battery) とも呼ばれた。建築家のJohn McComb Jr.とJonathan Williamsによって設計され、バッテリーパークが埋め立てられていなかった当時はマンハッタン島南岸の少し沖に作られた人工島であった。
ウエスト・バッテリーはイースト・バッテリー (East Battery) と呼ばれたガバナーズ島のウィリアムス城 (en) の機能を補完することが目的であった。建設されたのは緊張が高まっていた米英戦争の直前であり、イギリス軍の侵攻に備えて築かれたが、実際にこの砦が戦争活動に利用されることはなかった。この後、バッテリー・パークの埋め立て拡張が行われ、この砦はマンハッタン島の本島に組み入れられた。
アメリカ合衆国国立公園局管轄下の他のすべての歴史地区と同様に、この砦はキャッスル・クリントン・ナショナル・モニュメントとして1966年10月15日にアメリカ合衆国国家歴史登録財に登録された。
キャッスル・ガーデンは1946年8月12日にアメリカ合衆国ナショナル・モニュメントに指定されたが、ニューヨーク州知事 (トマス・E・デューイ) と立法者が連邦政府にこの資産を正式に譲渡する1950年7月18日までこの法律は効力を持たなかった。1970年には大きな改修が行われた。現在はアメリカ合衆国国立公園局の監督下におかれ、自由の女神とエリス島へ向かうフェリーの出発点となっている。外観は建設当初により近づけるように改修され博物館を設置し、本来のキャッスル・クリントンという名前に戻された。
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