『47RONIN』(フォーティーセブン・ローニン、原題:47 Ronin)は、2013年公開のアメリカ合衆国のファンタジー・アドベンチャー映画。赤穂事件を題材にした日本の物語「忠臣蔵」をモチーフとし、四十七士にキアヌ・リーブス演じる架空の人物であるカイが参加する等の独自の要素が加えられたオリジナルストーリーとなっている。
47RONIN | |
---|---|
47 Ronin | |
監督 | カール・リンシュ |
脚本 | クリス・モーガン ホセイン・アミニ |
原案 | クリス・モーガン ウォルター・ハマダ |
製作 | スコット・ステューバー パメラ・アブディ エリック・マクレオド |
製作総指揮 | クリス・フェントン ウォルター・ハマダ アーウィン・ストフ |
出演者 | キアヌ・リーブス 真田広之 浅野忠信 菊地凛子 柴咲コウ 赤西仁 |
音楽 | アイラン・エシュケリ |
撮影 | ジョン・マシソン |
編集 | クレイグ・ウッド |
製作会社 | ブルーグラス・フィルムズ |
配給 | ユニバーサル・スタジオ 東宝東和 |
公開 | 2013年12月6日 2013年12月25日 |
上映時間 | 121分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $170,000,000 |
興行収入 | $151,783,839 4億6200万円 |
次作 | 47RONIN -ザ・ブレイド- |
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
大石内蔵助を筆頭とする侍の集団に守られた、豊かな土地を持つ赤穂の国。その領内には頭部に天狗につけられた傷を持つという異邦人「カイ」が暮らしていた。カイは少年のときに、領内で行き倒れていたところを赤穂の城主である浅野内匠頭に救い出され、また浅野の娘であるミカに世話を受けたことに恩義を感じ常々親子の力になりたいと思っていたが、その日本人離れした容姿から侍となることは叶わず、侍たちからは獣以下の粗末な扱いを受け続ける。
時の将軍である綱吉が赤穂の国を訪れることとなり、浅野と家来の侍たちは家の名誉にかけて将軍を迎えるべく準備を進める。一方、赤穂の隣国を領地に持つ吉良は、豊かな赤穂を自分の領地とする機会を伺う。吉良は妖術を使う側室のミヅキの力を使い、浅野を術で錯乱させて吉良へ切りかからせる。将軍の裁きによって浅野を切腹に追い込み、ミカを浅野の喪が明ける1年後に正室として迎え、赤穂を併呑する手筈を整える。吉良によって侍たちの筆頭格である大石は地下牢に軟禁され、侍たちは浪人に身をやつし、カイは奴隷として出島に売りとばされる。
1年後、大石は地下牢から解放され、ミカの婚姻まで残り1週間しかないこと、カイが奴隷として売り払われたこと、侍たちは赤穂から追放されたこと等を息子の主税から聞く。ミカを救い主君の仇である吉良を討つべく、主税には散り散りになった浪人を集めさせる。自身は出島で剣闘士まがいのことをさせられているカイを救い出し、仇討ちへの協力を取り付ける。
大石、45人の浪人たち、大石の息子・主税は一堂に会し、仇討ちを誓い合う。そして、疎まれていたカイも47人目の仲間として認められた。
カイは浪人たちとともに天狗の里へ訪れる。カイは天狗に拾われ、剣術や妖術、この世の理などを教わったという。カイは育ての親である天狗に刀を譲るよう依頼する。天狗はカイの力を試し、決心の強さを確認すると、カイたちに刀を授ける。
※日本語吹き替えの記載が無い場合は同一人物が吹き替えをしている。
カール・リンシュ (Carl Erik Rinsch) が監督し、クリス・モーガンとホセイン・アミニが脚本を執筆する。2008年12月、ユニバーサル・ピクチャーズは主演の本プロジェクトを発表し、キアヌ・リーブスが主演することを伝えた。『バラエティ』誌によると、「『ロード・オブ・ザ・リング』のファンタジー要素に『グラディエーター』の戦闘シーンが合わさったストーリーになる」という。2009年11月、ユニバーサルは、カール・リンシュを監督にするための話し合いに入った。リンシュは本作が長編映画デビューとなる。
2010年12月、スタジオは本作が3Dで製作、公開されると発表した。2011年2月28日、リーブスに加え、4名の日本人俳優(真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ)の出演が発表された。リンシュには長編映画の経験が無いにもかかわらず、ユニバーサルが1億7000万ドルもの製作費を出すことに対し、『ハリウッド・レポーター』誌は「大規模で、まったくもって危険な」行動であると考察した。撮影は2011年3月14日にブダペストで始まった。この他、イギリスのシェパートン撮影所や日本でも撮影が計画されている。
アクション描写にはVFXが大規模に用いられており、フレームストア、ムービング・ピクチャー・カンパニー、デジタル・ドメイン、Baseblack、The Mill、The Third Floor、Halon Entertainment、Stereo D、Soho VFX等のプロダクションがVFX制作に関わった。
当初2012年11月21日に北米公開が予定されていたが、2013年2月8日に延期することを発表。その後、2013年のクリスマス時期まで公開延期となった。延期の理由としては、追加撮影の必要、ロンドンオリンピックの影響で、同所で行われているVFX作業の遅れが主な原因となっていると報じられた。
本作は舞台となった日本にて世界で最も早く封切られ、2013年12月6日に3D・2Dを合わせた753スクリーンで公開された。公開初週の全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)では6位、土日2日間で動員7万7,894人、興収1億524万8,200円を記録した。なお、アメリカの雑誌『バラエティ』は、「日本で有名な俳優をそろえたことと、本作の題材となった忠臣蔵が日本でなじみ深いものであることを考慮すると、本作の初動記録は芳しくないものである」と評した。
日本の映画雑誌『映画秘宝』が発表した2013年度の映画に対するワーストランキング「HIHOはくさいアワード」では、8位の評価だった。
2020年8月、Netflixによる300年後の世界を舞台とした続編の製作が決定されたことが判明し、その後続編となる『47RONIN -ザ・ブレイド-』がアメリカで2022年10月に公開された。
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article 47RONIN, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.