2014 AFFスズキカップ は、第10回目の東南アジアサッカー選手権である。2014年11月22日から12月20日にかけてシンガポールとベトナムで行われた。
2014 AFF Championship | |
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大会概要 | |
開催国 | シンガポール ベトナム |
日程 | 11月22日 – 12月20日 |
チーム数 | 8 (1サブ連盟) |
開催地数 | 8 (5都市) |
大会結果 | |
優勝 | タイ (4回目) |
準優勝 | マレーシア |
大会統計 | |
試合数 | 18試合 |
ゴール数 | 65点 (1試合平均 3.61点) |
得点王 | モハマド・サフィク・ラヒム(6点) |
最優秀選手 | チャナティップ・ソングラシン |
フェアプレー賞 | ベトナム |
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シンガポールとベトナムが開催国となって2014年11月22日から12月20日にかけて行われた。準決勝以上のトーナメントステージでは、準決勝に進出したマレーシア、フィリピン、タイも会場として用いられた。前回の覇者であるサッカーシンガポール代表は予選を突破する事が出来なかった。
サッカータイ代表がサッカーマレーシア代表を二戦合計で4-3とし優勝を果たした。これによってタイ代表の監督、キャティサック・セーナームアンは選手としてこの大会を制覇した後、監督としても制覇した初めての人物となった。
シンガポールとベトナムが2013年4月3日に開催国に決定した。当初、フィリピンとインドネシアも開催国となりうる可能性があったが、最終的に先述の二カ国となった。
カラン | ハノイ | ||
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シンガポール・ナショナルスタジアム | ジャラン・ベサール・スタジアム | ミーディン国立競技場 | ハンダイ・スタジアム |
収容人数: 55,000 | 収容人数: 8,000 | 収容人数: 40,192 | 収容人数: 22,500 |
バンコク | シャー・アラム | クアラルンプール | マニラ |
ラジャマンガラ・スタジアム | シャー・アラム・スタジアム | ブキット・ジャリル国立競技場 | リサール・メモリアル・スタジアム |
収容人数: 49,722 | 収容人数: 80,372 | 収容人数: 87,411 | 収容人数: 12,873 |
予選は廃止される可能性があったが、2013年12月にネピドーで開かれたASEANサッカー連盟の会議で予選の開催が決定し、予選の開催権をラオスに与えた。2014年10月12日から20日にかけて、FIFAランキングが低い5カ国によって行われた。
2013年8月、オーストラリアサッカー協会がASEANサッカー連盟の完全なメンバーとなり、したがってこの大会での出場権を得ていた。しかし、オーストラリアはFIFAランキングが低位である国々によるこの大会には参加せず、東アジアカップへの参加を続ける事を決定した。
次の8チームが出場した。
国 | 過去の最高成績 |
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シンガポール | 優勝 (1998, 2004, 2007, 2012) |
ベトナム | 優勝 (2008) |
タイ | 優勝 (1996, 2000, 2002), |
マレーシア | 優勝 (2010) |
インドネシア | 準優勝 (2000, 2002, 2004, 2010) |
フィリピン | 準決勝敗退 (2010, 2012) |
ミャンマー | 4位 (2004) |
ラオス | グループステージ敗退 (1996~2012) |
組み合わせ抽選会は2014年8月5日にハノイで開かれた。
ポット1 | ポット2 | ポット3 | ポット4 |
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ベトナム(開催国) シンガポール(開催国) | マレーシア フィリピン | タイ インドネシア | ミャンマー(予選一位) ラオス(予選二位) |
グループステージに於ける背景色 | |
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上位2チームが準決勝進出 |
それぞれのグループの順位は以下のようにして決定される。
以上の三つが同一であるチームがあった場合、次の優先度で順位を決定する。
チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
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ベトナム | 3 | 2 | 1 | 0 | 8 | 3 | +5 | 7 |
フィリピン | 3 | 2 | 0 | 1 | 9 | 4 | +5 | 6 |
インドネシア | 3 | 1 | 1 | 1 | 7 | 7 | 0 | 4 |
ラオス | 3 | 0 | 0 | 3 | 2 | 12 | −10 | 0 |
インドネシア | 5–1 | ラオス |
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エヴァン 8分 ラムダニ 20分, 50分 ズルハム 82分 スクサヴァン 89分 (o.g.) | Report | サヤヴティ 28分 (pen.) |
シンガポール・ナショナルスタジアムのピッチの問題により、ASEANサッカー協会はグループBの二か所での開催を決定した。
チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
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タイ | 3 | 3 | 0 | 0 | 7 | 3 | +4 | 9 |
マレーシア | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 4 | +1 | 4 |
シンガポール | 3 | 1 | 0 | 2 | 6 | 7 | −1 | 3 |
ミャンマー | 3 | 0 | 1 | 2 | 2 | 6 | −4 | 1 |
ミャンマー | 2–4 | シンガポール |
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チョー・ザヤル・ウィン 55分 チョー・コー・コー 62分 (pen.) | Report | シャイフル 15分 ハリス 35分, 42分 ヒン・モン・ルウィン 75分 (o.g.) |
準決勝 | 決勝 | |||||||||||
A2 | フィリピン | 0 | 0 | 0 | ||||||||
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B1 | タイ | 0 | 3 | 3 | ||||||||
B1 | タイ | 2 | 2 | 4 | ||||||||
B2 | マレーシア | 0 | 3 | 3 | ||||||||
B2 | マレーシア | 1 | 4 | 5 | ||||||||
A1 | ベトナム | 2 | 2 | 4 |
タイ王国が3-0で勝利した
ベトナム | 2–4 | マレーシア |
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レ・コン・ビン 22分 (pen.), 79分 | Report | サフィク 4分 (pen.) ノーシャールル 16分 ディン・ティエン・タイン 29分 (o.g.) シュコル 43分 |
マレーシアが5-4で勝利した
タイ王国が4-3で勝利した
シンガポール・ナショナルスタジアムで行われたシンガポール代表対マレーシア代表の試合では苛立ったシンガポールのサポーターがペットボトルとトイレットペーパーをピッチや選手の通るゲートトンネルに投げ込む事件が起こった。これは主審のアーメド・アル=カフがマレーシア代表に対してペナルティーキックを与えて結果的に彼らの優位を引き起こした事に起因している。
他にも、準決勝第一試合、シャー・アラム・スタジアムで行われたマレーシア代表対ベトナム代表の一戦でもマレーシアのフーリガンが緑色のレーザー光線をフィールドに発し、これはテレビのカメラによって捉えられた。マレーシアフーリガンによるレーザー光線事件はこれが初めてでは無く、2010 AFFスズキカップの準決勝のベトナム代表戦、決勝戦のインドネシア代表戦でも行われていた。
この試合をマレーシア代表は1-2で敗北したが、すると一部のサポーターが暴徒化し、ベトナムサポーターに攻撃し怪我を負わせた。彼らはベトナムサポーターを強襲し、ペットボトルや煙幕を始めとする物を投げ続け、マレーシア王宮警察がこれを取り押さえた。この事件はベトナム側から激しい批難にあった。その報復としてマレーシアサッカー協会のウェブサイトはハッキングされた。マレーシア青年・スポーツ省のカイリー・ジャマルディンはマレーシアのフーリガンに対する批難の声明をだし、公式にベトナム側に謝罪した上で5人を逮捕した。他にも9人が12月11日から12日に掛けて逮捕された。
フィリピン代表はタイ代表との準決勝第二試合の前に殺害予告を受けた。これは第一試合でフィリピンのディフェンダーであるアマニ・アギナルドとタイのストライカーのアディサク・クライソーンが競った時に後者にレッドカードが提示され、第二試合での出場停止となった事に対する八つ当たりであったとされている。
マレーシア代表とベトナム代表の準決勝では第一試合を1-2でベトナムが勝利した。しかし、第二試合、ベトナムホームで行われた試合では4-2と敗北し、したがって5-4でマレーシア代表が決勝へ駒を進める事となった。この敗北の後、ベトナムサッカー連盟は第一試合と比較して選手が真面目に取り組まなかった事によって潜在的に試合が修正されたのではないかと発言した。しかしながらASEANサッカー協会は、この試合は修正された物ではなく、スイスのSportradarに言わせても特に賭博は行われていなかったと主張している。
2014 AFFスズキカップ優勝国 |
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タイ 6大会ぶり4回目 |
大会最優秀選手 | 得点王 | フェアプレー賞 |
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チャナティップ・ソングラシン | モハマド・サフィク・ラヒム | ベトナム |
以下の選手がレッドカードの提示や2枚のイエローカードを提示された事で出場停止となった。
選手名 | 提示された試合 | 出場停止試合 |
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リズキー・ポラ | グループA フィリピン代表戦 | グループAラオス代表戦 |
スパルディ・ナシル | グループA ラオス代表戦 | |
ヴ・ミン・トゥアン | グループA インドネシア代表戦 グループA フィリピン代表戦 | 準決勝第一試合 マレーシア代表戦 |
モハマド・アムリ・ヤヒヤ | グループb ミャンマー代表戦 グループB シンガポール代表戦 | 準決勝第一試合 ベトナム代表戦 |
シュコル・アダン | グループB タイ王国代表戦 グループB シンガポール代表戦 | 準決勝第一試合 ベトナム代表戦 |
ゲイリー・スティーブン・ロバット | グループB ミャンマー代表戦 | グループB タイ王国代表戦 |
バイハッキ・カイザン | グループB タイ王国代表戦 グループB ミャンマー代表戦 | グループB マレーシア代表戦 |
アディサク・クライソーン | 準決勝第一試合 フィリピン代表戦 | 準決勝第二試合 フィリピン代表戦 |
順位 | 代表 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失差 | |
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決勝 | |||||||||
1 | タイ | 7 | 5 | 1 | 1 | 14 | 6 | +8 | |
2 | マレーシア | 7 | 3 | 1 | 3 | 13 | 12 | +1 | |
準決勝 | |||||||||
3 | ベトナム | 5 | 3 | 1 | 1 | 12 | 8 | +4 | |
4 | フィリピン | 5 | 2 | 1 | 2 | 9 | 7 | +2 | |
グループステージ | |||||||||
5 | インドネシア | 3 | 1 | 1 | 1 | 7 | 7 | 0 | |
6 | シンガポール | 3 | 1 | 0 | 2 | 6 | 7 | –1 | |
7 | ミャンマー | 3 | 0 | 1 | 2 | 2 | 6 | –4 | |
8 | ラオス | 3 | 0 | 0 | 3 | 2 | 12 | –10 |
2014 AFFスズキカップの放送局(東南アジア) | ||||
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国 | 放送網 | 放映曲 | ||
オーストラリア | 無 | |||
ブルネイ | ラジオテレビジョン・ブルネイ | RTB1 | ||
カンボジア | カンプチア国立テレビ | カンプチア国立テレビ | ||
インドネシア | MNCメディア | RCTI、MNC TV、グローバルTV | ||
ラオス | ラオス国営テレビ | ラオス国営テレビ | ||
マレーシア | メディア・プリマ, アストロ | TV3, TV9, アストロ・アレナ | ||
ミャンマー | ミャンマー・ラジオ・アンド・テレビジョン | ミャンマー・ラジオ・アンド・テレビジョン | ||
フィリピン | ABS-CBNコーポレーション | ABS-CBNスポーツ+アクション | ||
シンガポール | メディアコープ | オクト | ||
タイ王国 | BBTV, トゥルービジョンズ | CH7, 7HD トゥルー・スポーツ HD, | ||
東ティモール | RTTL | TTL | ||
ベトナム | VTV | VTV 2 and VTV 6 | ||
2014 AFFスズキカップの放送局 | ||||
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