青いツインテール の髪型を特徴としているが、毎年異なるテーマで衣装デザインの募集を行うため、登場する度にイメージはがらりと変化する。
概要
初音ミクを生み出したIT企業「クリプトン・フューチャー・メディア 」は札幌市に在籍しており、2010年のさっぽろ雪まつりに初音ミクの雪像を出展した。これが雪ミク誕生のきっかけで、クリプトン社のSNOW MIKUイベントプロデューサーの熊谷友介は「北海道を応援するキャラクターを作りたかった」と述べている。
2012年より衣装デザインが公募制となり、クリプトン社が運営するCGM型投稿サイト「ピアプロ 」にて公募企画が実施されている。
2014年には公募企画により雪ミクのペットでエゾユキウサギ の「ラビット・ユキネ 」が誕生したほか、「SNOW MIKU」のテーマソングも作られるようになった。「SNOW MIKU」初代テーマソングは「Mitchie M 」による「好き!雪!本気(マジ)マジック 」。
2023年には「初音ミク マジカルミライ 」が「SNOW MIKU」期間中に札幌市で初開催された。
歴代
名称は「ねんどろいど製品」より。原案とメインビジュアル担当が異なるケースも有る。
2017年 - 2019年は中国のクリエイターが3年連続で採用されている。ユキネの衣装も同時に企画され、2019年の担当クリエイター「―LF―」は雪ミクとユキネ双方のデザインを手がけた初のクリエイターでもある。
全体の公式メインビジュアルは2010年(初代)のデザインを採用しており、「SNOW MIKUポータルサイト」や「piapro.net」にて初音ミクの原案絵師「KEI 」のイラストが掲載されている。
2010年代 年 名称 絵師 テーマ曲・担当P コンセプト 2010 雪ミク - - 2011 雪ミク たのしい雪あそび・エディション - - 2012 雪ミク ふわふわコートVer. 菜々香 - 雪や氷を彷彿とさせる『宝石』 2013 雪ミク いちご白無垢Ver. 虹汰 - 北海道にぴったりの『お菓子』 2014 雪ミク Magical Snow Ver. dera_fury 「好き!雪!本気マジック」 担当P:Mitchie M 北海道の冬をイメージした『魔法少女』 2015 雪ミク Snow Bell Ver. たらん 「Snow Fairy Story」 担当P:40mP 北海道の冬をイメージした『植物』 2016 雪ミク Snow Owl Ver. 御伽こたつ 「雪がとける前に」 担当P:doriko 北海道の冬を楽しむ『ウインタースポーツ』 2017 雪ミク Twinkle Snow Ver. 西名_にしな 「スターナイトスノウ」 担当P:Orangestar 北海道の冬をイメージした『星空/星座』 2018 雪ミク タンチョウ巫女 Ver. 衣装原案:鯛ちゃどん イラスト:やすも 「四角い地球を丸くする」 西沢さんP 北海道の雪をイメージした『どうぶつ』 2019 雪ミク プリンセス Ver. - L F - 「アイ / AI」 担当P:DECO*27 北海道の雪をイメージした『プリンセス』
2020年代 年 名称 絵師 テーマ曲・担当P コンセプト 2020 雪ミク Snow Parade Ver. メープル 「ぽかぽかの星」 担当P:はるまきごはん 北海道の雪をイメージした『楽器』 2021 雪ミク Glowing Snow Ver. 杏夏蜜柑 「Fondant Step」 担当P:Heavenz 北海道の雪をイメージした『イルミネーション』 2022 雪ミク Grand Voyage Ver. 衣装原案:でつ イラスト:ワダアルコ 「君色マリンスノウ」 担当P:カルロス袴田 北海道の冬をイメージした『海』 2023 雪ミク 冬麗 Ver. 衣装原案:Isakytm イラスト:餡こたく 「SnowMix♪」 担当P:まらしぃ 北海道の冬をイメージした『空模様』 2024 雪ミク 冬のごちそう Ver. 衣装原案:shiro イラスト:裕 「ハッピーチートデー」 担当P:れるりり 北海道の冬をイメージした「ごちそう」
主要コンテンツ
SNOW MIKU さっぽろ雪まつり と併催されている雪ミクのフェスティバル。主催はクリプトン社。 SNOW MIKU期間中はグッズ、アパレル品、飲食品などが販売されたり小売、各種機関、施設、団体ともコラボし、後述のラッピング車両 も運行される。また、毎年ではないが公式ライブコンサートが実施されることもある。 年を追うごとに大きくなっており、本イベントと「マジカルミライ 」を“初音ミクの2大イベント”と称する資料もある。 雪ミク スカイタウン 新千歳空港 国内線ターミナルビル4階に常設されているショップ兼ミュージアム。 ねんどろいど / 「ねんどろいど 初音ミク 」シリーズ 初音ミクと共に成長したとも評されるデフォルメフィギュア。 雪ミクのねんどろいど商品は「SNOW MIKU 2010」にて初登場し、2010年2月5日 - 7日に札幌市営地下鉄東豊線 の栄町駅 にて雪ミクグッズの一つとして販売が行われた。深夜にファンの列ができるほど人気を集め、グッドスマイルカンパニーはインターネットでの受注生産を決めた。 雪ミク電車 雪ミク電車2012 「SNOW MIKU 2011」で初登場した札幌市電の冬季限定ラッピング車両で、車体に雪ミクと札幌市時計台 が描かれているほか、車内放送も初音ミクが務める。以後も毎年デザインを変えながら運行されている。 コラボ初年の2011年2月11日の特別セレモニーにて、上田文雄 札幌市長(当時)が「ミクと電車を愛していただきたい」とスピーチした。 なお交通関係では、北海道中央バス が運行した雪まつりの大通会場とつどーむ 会場を結ぶシャトルバスの車内放送にも初音ミクが起用されている。 雪ミク雪像 毎年、その年のテーマの衣装に身を包んだ雪ミク雪像が会場に設置される。 ムービックプロモート が雪像制作の管理を担当し、クリプトン社と現場の職人の間に立って円滑に雪像を作れるように調整している。 イベント15周年を迎えた段階で毎年の「風物詩」となっている。上述したように雪ミク誕生のきっかけが初音ミクの雪像であるため雪像と雪ミクは切っても切れない関係であり、雪ミクを語る上でも欠かせない企画となっている。 アンバサダー・イメージキャラクター
雪ミクは北海道関連の企画・事業の広告塔として起用されることもある。クリプトン社の代表取締役・伊藤博之は「初音ミクに地域性、ナショナリズムを背負わせたくない」という考えを持ち、他の地域・国に住む人たちへの求心力を落とさないために北海道関係のコラボに関しては雪ミクに一任しているという。
雪ミク×スポーツ
雪ミクと北海道を本拠地とするプロスポーツチームおよび道内での開催試合がコラボしている。 2015年6月9日~11日、プロ野球チーム「北海道日本ハムファイターズ 」とコラボし、オリジナルグッズ販売の他、7回表終了時に「ファイターズ讃歌」雪ミク歌唱ver(制作担当:わか/IMBK)が演奏される。その後、アジアンフェスタ2015「ファイターズ×雪ミク」コラボ企画や「SNOW MIKU 2016」ファイターズガール ダンス&トークショーが行われた。2020年10月に球団との5年ぶりとなるコラボが行われ、選手と雪ミクが「北海道スカイブルーユニフォーム」を着用し、新型コロナ感染防止のために奮闘する医療関係者を応援するというキャンペーンを実施。2021年にもコラボが行われた。 2019年11月23日、プロサッカークラブ「北海道コンサドーレ札幌 」とコラボ(J1リーグ公式戦/対戦相手:ジュビロ磐田 )。 2020年1月18日、北海きたえーるで開催されたBリーグのオールスター戦では雪ミクがデジタルアンバサダーを務めた。翌年にはプロバスケチーム「レバンガ北海道 」ともコラボしている。 その他のメディアミックス
初音ミクのメディア展開 において初音ミクのバリエーションの一つとしてラインナップに加えられるケースが多い。また、通常のミクではなく雪ミクが先に起用されるケースもある。
本節では、通常のミクではなく“雪ミクを主軸としたメディア展開”の一部を解説する。
2010年代(その他) ウィズユーカード 「SNOW MIKU 2010」で初コラボ。2011年にデザインが一新されたウィズユーカードは、2月11 - 12日に複合商業施設「ノルベサ 」と大通駅 定期券発売所の2か所で販売された。初日販売分は1時間で売り切れた。 円山動物園 2010年にピアプロコラボのポストカード展が行われ、円山動物園に雪ミク(白くま着ぐるみver.)の雪像が登場し、札幌市により専用デザインの年間入場パス及びパスケースセットが販売された。 タカハシ 北海道内のカラオケ チェーン最大手のタカハシは、スリラーカラオケ札幌中央店にて壁一面にイラストを描いた「雪ミクルーム」1室を設けた。雪ミクルームはこの年2月の同店売り上げの1割を占め、台湾など日本国外からの観光客の予約も多かったという。以後の年も冬季限定で雪ミクルームの開設は続いている。 フレーム切手 「SNOW MIKU 2012」よりコラボスタート。雪ミクのオリジナルフレーム切手。毎年デザインを変更して継続的に販売されている。 ダイハツ(DBC)×雪ミク 2014年9月よりコラボがスタート。雪ミク仕様の「雪ミク ココア 」や「雪ミクキャスト」などの北海道限定モデルの自動車やカスタムパーツを発売。コラボをきっかけに20代・30代の来店客が増えたほか、北海道外からの購入希望も相次ぎ、広告会社の調べによると2015年時点での宣伝効果は1億1000万円相当に達しているという。後に通常の初音ミクともコラボする運びとなった。 はとバス 2015年3月23日、札幌市の企画によりはとバス が東京都 内で雪ミクのラッピングを施した定期観光バスの運行を始めた。自治体の提案でバスの車体にキャラクターが描かれたのは、熊本県 の「くまモン 」に続き2例目となる。 カナリヤ 2015年2月3日、手芸品専門店「カナリヤ」が雪ミクのコスプレ衣装を製作し、本店に展示するとともに素材の生地類を販売した。 YOSAKOI × 雪ミク 2015年より「YOSAKOIソーラン祭り」とのコラボがスタートし、小中学生のジュニアダンサーが「雪ミク」のスペシャルチームとして「YOSAKOIソーラン祭り」に参加。このコラボはその後も継続的に実施されている。 北海道ミライノート 2017年、北海道庁が運営するインスタグラムを利用したプロジェクト「北海道ミライノート」のガイド役「北海道ミライ大使」に任命された。 SAPPORO 雪ミク WAON 2017年より、イオン北海道 から「SAPPORO 雪ミク WAON」が発行。表面にはKEI による雪ミクが、裏面にはワオン が描かれている。 北海道150年事業 2018年、クリプトン社が北海道150年事業を応援する雪ミクビジュアルの提供を開始。 ナツキタ(JR東日本) 2018年・2019年にJR東日本駅構内NewDays・NewDaysKIOSKにて「ナツキタ2018 北海道フェア」「ナツキタ2019 北海道フェア」が開催され、PRキャラクターとして初音ミクおよび雪ミクが起用。オリジナルグッズやQRコードやARを活用した舞台めぐり・ラリーなどが展開された。 2020年代(その他) アローラロコン(ポケットモンスター ) 2020年、「北海道だいすき発見隊」のアローラロコンとコラボし、YOSAKOIソーラン祭りでのコラボやグッズ、イベントステージ等が展開された。この企画とは別に、2023年より初音ミクとポケモンのコラボプロジェクトもスタートしている(初音ミクのメディア展開#ポケモン feat.初音ミク Project VOLTAGE 18 Type/Songs )。 N1モードグランプリ 2020年より若手デザイナーの育成を目的とするコンテスト「N1モードグランプリ」に雪ミクの衣装デザイン部門が新設された。当部門はさらに小学生、中学生、一般の3部に分かれており、合計で256点の作品が寄せられた。3部門全体の最優秀にあたるグランプリを受賞したのは、雪の積もった大地を表現したスカートをまとう札幌市立啓明中学校 2年女子によるデザインである。2022年に2回目となる「N1モードグランプリ」の雪ミク衣装デザインコンテストの発表会が、札幌駅前通地下歩行空間 で開かれた。本年度には北海道内外の小学生から一般まで、計437点のデザインが寄せられた。その中でグランプリに選ばれたのは、札幌市立星置中学校 の2年生によるデザインで、赤・青・黄など多くの色が取り入れられており、濃淡も鮮明に表現されていた。 【令和3年札幌市新成人の皆様へ】お祝いメッセージ 2021年、市長や市ゆかりの著名人らと共に、札幌の新成人に向けた“新型コロナ状況下の啓発も兼ねたお祝いメッセージ動画”が札幌市ホームページに期間限定で掲載。さらに同時期、通常の初音ミクからも「【初音ミク】成人の日お祝いメッセージ」として全国に向けたお祝いメッセージが投稿された。 ひろはこ 2022年4月より、青森県弘前市・北海道函館市が設立した観光事業「ひろはこ」において、冬季は「雪ミク」、春季は「桜ミク」がキャンペーンに協力している。 北海道エアシステム (HAC) 雪ミク ラッピング機 2023年、クリプトン・フューチャー・メディアとの共同企画として、雪ミクとのコラボキャンペーンの実施を発表した。HACが保有するプロペラ機「ATR 42-600 」3機のうち1機に雪ミクを描いた特別塗装を施し、2022年12月下旬から2023年11月まで定期便として運行する。さらに2023年2月にはHACが就航する北海道内外の7空港を巡るスタンプラリーを催し、3月下旬からは丘珠空港発着の遊覧フライトを数回執り行う。 さっぽろ雪まつり資料館 × 雪ミク 2023年4月、さっぽろ羊ヶ丘展望台にある「さっぽろ雪まつり資料館」のリニューアルオープンに伴い、雪ミク展示コーナーが誕生。 札幌市下水道(マンホール) × 雪ミク 2023年7月、雪ミクとユキネが札幌市下水道初のキャラクターを活用したデザインマンホール蓋に描かれ、札幌市内5ヶ所に設置。 札幌・COCONO SUSUKINO の屋外デジタルボード 2023年11月より、札幌・COCONO SUSUKINOの屋外デジタルボードで雪ミク時報の上映(毎日8時・12時・15時・19時)を開始。 脚注 参考文献 新聞・タブロイド
『北海道新聞 』 青木美希; 佐々木馨斗 (2010年2月5日). “さっぽろ雪まつり 初参加の「初音ミク」ファン熱狂”. 北海道新聞 : 夕刊 13面 “さっぽろ雪まつり 今年も初音ミクが応援”. 北海道新聞 : 27面. (2011年2月4日) 山崎真理子 (2011年2月12日). “「雪ミク」札幌発信”. 北海道新聞 : 1面 “雪ミク 経済効果抜群”. 北海道新聞 : 15面. (2015年2月7日) “雪ミクはとバス出発”. 北海道新聞 : 35面. (2015年3月24日) 土井若楠 (2019年3月12日). “雪ミク人気 世界へ”. 北海道新聞 : 夕刊 1面 田鍋里奈 (2020年10月29日). “雪ミク衣装 山本さん初代GP”. 北海道新聞 : 2面:マイたうん 札幌・道央圏 平岡伸志 (2021年1月15日). “雪ミク電車 記念乗車券に”. 北海道新聞 : 26面 五十嵐俊介 (2021年11月13日). “「雪ミク」市電 今冬見送り”. 北海道新聞 : 35面 岩崎あんり (2022年3月22日). “雪ミク衣装 豊かな色彩”. 北海道新聞 : 11面:地域の話題 札幌圏 土田修三 (2022年11月5日). “小樽に「雪ミク」札幌でライブ”. 北海道新聞 : 30面 田中華蓮 (2022年11月23日). “雪ミク 空へ”. 北海道新聞 : 29面 工藤雄高 (2022年11月25日). “利尻、礼文PR ユキネに任せて”. 北海道新聞 : 16面:地域の話題 札幌 『スポーツ報知 』初音ミク特別号シリーズ 『スポーツ報知 』初音ミク特別号、2014年4月9日。 『スポーツ報知』SNOW MIKU 2018 特別号。 『スポーツ報知』SNOW MIKU 10th 特別号。 『スポーツ報知』SNOW MIKU 2020 特別号。 『スポーツ報知』SNOW MIKU 2021 特別号。 『スポーツ報知』SNOW MIKU 2024 特別号。 書籍
『グッドスマイルカンパニー』初音ミク アーカイブ、2019年5月25日。 外部リンク ウィキメディア・コモンズには、
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