鈴木 智彦(すずき ともひこ、1966年〈昭和41年〉 - )は日本のカメラマン、ライター、ジャーナリスト、元『実話時代BULL』編集長。
北海道出身。地元の高校を卒業後、日本大学芸術学部写真学科へ入学。1年後に中退(除籍)。
その後スタジオマン、アシスタントを経て、雑誌・広告向けのフリーのカメラマンとなる。アメリカやヨーロッパを舞台に撮影活動を行う。拠点としていたロサンゼルスで安部譲二(作家)の元・舎弟だという食堂経営者・愛ちゃんと知り合い、ヤクザに興味を持つようになる。愛ちゃんに「ヤクザってのは、いい意味でも悪い意味でも、日本文化の縮図だ」、「ヤクザを撮れよ」と勧められる。イーストLAで撮影をしていたとき、地元のギャングに襲われる。
帰国し入院していたときに「暴力」を取材テーマにしたいと考える。偶然ヤクザ専門誌『実話時代』の社員募集を見つけた縁で同誌編集部に入社。そのうち出先から編集部に戻り、「●●組の▲▲様より電話有り。内容=殺すぞ」という伝言メモがあっても特に驚かなくなる。『実話時代BULL』編集長を務める。
2000年、フリーのカメラマン兼ライターになる。2011年、東日本大震災後の7月から約2か月間にわたって事故を起こした福島第一原子力発電所で作業員として勤務する。これはジャーナリストとしては初の試みだった。この体験を基にして著書『ヤクザと原発 : 福島第一潜入記』(文藝春秋)を公表。
2015年8月に起きた山口組の分裂とその後の騒動について取材を行う。同年12月14日、匿名のツイッターで山口組分裂騒動の内部情報をつぶやき続けるツイッター組長に接触し、メディア初の対面インタビューを行った。山口組分裂の1年後には現役ヤクザ100人に直接電話をかけてアンケートを行い、当事者たちはこの事態をどうとらえているのか、何を考えながら生活しているのか、ヤクザを続けたいと思っているのか、自分たちの存在をどのように考えているのか、ヤクザの世界はどうなっているのかなどを調査した。
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