広島駅南口再開発計画(ひろしまえきみなみぐちさいかいはつけいかく)では、広島県広島市南区松原町の西日本旅客鉄道(JR西日本)広島駅南口駅前周辺に於ける市街地再開発事業について記述する。
広島駅南口駅前広場と猿猴川に挟まれた広島市南区松原町・猿猴橋町・荒神町の一帯は第二次世界大戦後に闇市が展開され、広島市への原子爆弾投下からいち早く復興した地域ではあるが、市中心部である紙屋町・八丁堀地区(中区)が中心業務地区として土地の高度利用や商業・業務機能の集中、交通拠点の整備が行われる一方で、戦後復興時に建設された老朽木造低層家屋が密集し、土地利用状況も細分化され、都市機能上・都市景観上の整備が十分図られていない状況となっていた。
これを受けて、1981年(昭和56年)3月に、広島駅表口周辺地区市街地再開発事業基本計画が立案され、この一帯を以下の3つのブロックに分けて市街地再開発事業が行われることになった。
各ブロックでは地権者が中心となって市街地再開発組合が結成され、これらが事業主体となって再開発ビルが建設され、以下のビルが完成した。
エールエールA館 福屋広島駅前店 | |
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駅前大橋から見た店舗 | |
店舗概要 | |
所在地 | 〒732-0822 広島市南区松原町9-1 |
座標 | 北緯34度23分47.17秒 東経132度28分25.79秒 / 北緯34.3964361度 東経132.4738306度 東経132度28分25.79秒 / 北緯34.3964361度 東経132.4738306度 |
開業日 | 1999年4月20日 |
施設所有者 | 広島駅南口Aブロック市街地再開発組合 |
施設管理者 | 福屋 広島駅南口開発株式会社 |
敷地面積 | 7,086 m² |
延床面積 | 76,240 m² |
商業施設面積 | 40,825 m² |
中核店舗 | 福屋広島駅前店 |
営業時間 | 福屋:10:00 - 20:00(レストラン街除く) |
駐車台数 | 681台 |
前身 | 広島百貨店 |
エールエール Fukuya |
広島市を筆頭株主とした第三セクター「広島駅南口開発」が管理・運営に当たっている。地下2階建て、地上12階建て構造。
1999年(平成11年)4月20日に開館した。オープン時のイメージキャラクターにはタレントの優香を起用し、竣工式にテープカットを行った。
核テナントとして、地場百貨店である福屋が「広島駅前店」として地下2階を除く部分に入居。福屋としては八丁堀本店と並ぶ旗艦店である。また広島百貨店で営業していた店舗が引き続き入店している。
中央部には1階から5階、6階から9階までの大きな吹抜があり、広場として活用されている。
再開発前のこの土地では、闇市の跡地に建設された共同店舗「広島百貨店」が営業していたことから、同じ建物の1階に地権者である広島銀行広島駅前支店が入居する。同支店が南口広場の再整備に併せて設けられる館内通路の支障となることから、老朽化の進んでいた近隣の広島東支店に店舗内店舗として統合される形で7階に移転する。統合・移転は2024年5月20日に実施する予定。
ほか、1階にJTB中国四国と薬局、地下1階に廣島香月堂本店が入居し、地下2階は「エールエールA館専門店街」として広島百貨店で営業していた店舗が引き続き入店している。
屋上では、夏にビアガーデンが開催されている。
2019年9月17日から2022年9月22日まで、7階に広島東郵便局が仮店舗として入居していたが、2022年9月26日に旧局舎跡地に建設された広島JPビルディング1階へ移転し、同日付けで「広島JPビル郵便局」に改称された。
2023年3月17日には、広島市立中央図書館及び広島市映像文化ライブラリー(中区)の同建物への移転に伴い、福屋の減床やジュンク堂書店のフロア移動を伴うリニューアルを2026年春を目処に実施する方針が明らかになった。
2023年8月まで
2023年9月以降
BIG FRONTひろしま (シティタワー広島) | |
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店舗概要 | |
所在地 | 〒732-0822 広島県広島市南区松原町5-1 |
開業日 | 2015年3月5日(ナショナル会館開店) 2016年9月14日(ビックカメラ開店) |
土地所有者 | 広島駅南口Bブロック市街地再開発組合 |
施設所有者 | 広島駅南口Bブロック市街地再開発組合 |
施設管理者 | アール・アイ・エー |
設計者 | アール・アイ・エー |
施工者 | 前田建設工業 |
敷地面積 | 8,362.47 m² |
建築面積 | 7,517.82 m² (建蔽率90%) |
延床面積 | 125,472.92 m² |
中核店舗 | ビックカメラ広島駅前店 ナショナル会館 |
営業時間 | ビックカメラ:10:00 - 21:00 ナショナル会館:9:00 - 22:40 |
駐車台数 | 915台 |
前身 | ナショナル会館旧店舗など |
A館と駅前通りを挟んだ東側に位置し、地下2階・地上52階建ての「西棟」と地下1階・地上10階建ての「東棟」からなる。西棟の高さは197.5mあり、中国地方及び札仙広福で一番高いビルである。2016年(平成28年)8月31日に全館開館した。
商業施設部分の愛称に『BIG FRONT(ビッグフロント)ひろしま』、住友不動産が手がける分譲マンション部分(西棟の12階より上)の愛称に『シティタワー広島』が付けられている。1990年代のAブロックと併せて再開発が計画されていた頃は、『エールエールB館』と呼ばれていた。『BIG FRONT ひろしま』の核テナントはビックカメラとナショナル会館(パチンコ店)。
西棟の下層階(地下2階 - 3階)に入居するビックカメラは2011年(平成23年)のベスト広島店閉店以来の広島出店となる。壁を見せない陳列方法を取ることで有楽町店等の旗艦店と同等の品揃えを実現している。開店初日は2500人が行列を作り、出入口の一部封鎖やレジでの商品別の対応を要するほどの盛況であった。
その他のテナントとしては、現在の西棟の敷地の一角で1894年(明治27年)から旅館業を営み、1955年(昭和30年)に鉄筋コンクリートで建てられた建物(広島の旅館としては初)の屋上に設置された東芝のネオンが広島駅前のランドマークの役割を果たしていた「ホテル川島」(西棟10 - 11階)や、現在の西棟に当たる位置に旧店舗を構えていたパチンコ店「ナショナル会館」(東棟1階 - 2階)など、Bブロックの地権者が多く再出店している。ナショナル会館は同地の再開発に当たって地権を移動し、先行して完成した東棟の一角に新店舗を入居することとなった。
西棟の4階には医療施設が複数入居し、5階と6階は市の施設である「広島市総合福祉センター」(広島市社会福祉協議会が管理)となっている。
東棟は3階から上が立体駐車場(パーク24が『タイムズ』ブランドで運営)となっており、建物の外壁には大型のビジョンが設置され、店舗の宣伝広告やニュースが表示されている。
EKICITY HIROSHIMA (グランクロスタワー広島) | |
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店舗概要 | |
所在地 | 〒732-0822 広島県広島市南区松原町3-1、3-2 |
開業日 | 2017年(平成29年)4月14日 |
土地所有者 | 広島駅Cブロック市街地再開発組合 |
施設所有者 | 広島駅Cブロック市街地再開発組合 |
施設管理者 | アール・アイ・エー 戸田建設 |
設計者 | 戸田建設・アール・アイ・エー設計企業体 |
施工者 | 戸田建設 |
敷地面積 | 9,680.78 m² |
建築面積 | 8,541.97 m² (建蔽率88%) |
延床面積 | 99,970.65 m² |
商業施設面積 | 42,749.60 m² |
中核店舗 | エディオン蔦屋家電 |
営業時間 | エディオン蔦屋家電:10:00 - 21:00 |
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地下1階・地上46階建ての「住宅棟」と、地下1階・地上11階建ての「商業棟」からなる。商業部分の愛称に『EKICITY HIROSHIMA』、NIPPO・ミサワホーム中国・旭化成不動産レジデンスが手がける分譲・賃貸マンション部分の愛称に『グランクロスタワー広島』が付けられている。2016年(平成28年)12月22日竣工。
「商業棟」は核テナントとして、エディオンがカルチュア・コンビニエンス・クラブとのフランチャイズ契約により運営する『エディオン蔦屋家電』(1 - 3階)と、フィットネスクラブの『フィットネス&スパ ゼクシス広島』(8 - 10階)が入居。蔦屋家電としては二子玉川ライズに次いで全国2店舗目。4階から7階は立体駐車場となっている。
「商業棟」の西側外壁は一面が大型ビジョンとなっており、完成前から映像が流されている。
「住宅棟」の低層階(1 - 3階)には医療施設や飲食店が入居する。また、かつてこの場所には「愛友市場」と呼ばれる市場が広がっていたこともあり、「商業棟」と「住宅棟」の間にプロムナード『I&YOUウオーク』(愛友ウオーク)が整備され、再開発で消滅した雰囲気を再現する。
2017年(平成29年)2月にソフトオープンした。エディオン蔦屋家電の他、全てのテナントの開業は4月14日である。
本建築は「ガラス張りの大壁面が駅前広場の景観に明快なアクセントを与えている」「施設周囲のオープンスペースなどの歩行者空間や旧愛友市場を思い出させる愛友ウォークがエリアの回遊性や滞在性を高め、賑わい空間を創出している」ことが「新たなランドマークとして、広島の陸の玄関口にふさわしい街並みの形成に大きく貢献している」として、広島市が選定する「ひろしま街づくりデザイン賞」にて第16回大賞を受賞している。
A館に隣接する地下には、A館の付随施設としてエールエール地下広場があり、イベント広場などが整備されている。広島駅南口開発株式会社が広島市から委託されて管理を行っている。地下通路で広島駅と接続している。
BIG FRONTひろしまの開店後、ビックカメラの店舗入口が地下広場を挟んでA館の向かい側に設けられた。
広島市は南口にあるロータリーを再整備することを予定している。
駅ビルと共に完成は2024年度を見込む。
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