東京高速道路(とうきょうこうそくどうろ、英語: Tokyo Expressway)は、東京都中央区にある一般自動車道である。また、東京高速道路株式会社は、この一般自動車道の運営と道路下の不動産賃貸を事業とする会社である。この一般自動車道については外部から東京高速道路株式会社線、会社線、KK線とも呼ばれる。
一般自動車道 (無料) | |
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東京高速道路 東京高速道路株式会社線 | |
総延長 | 2.0 km |
実延長 | 2.0 km |
現道 | 2.0 km |
開通年 | 1959年(昭和34年) |
起点 | 東京都中央区蓬莱橋 |
終点 | 東京都中央区新京橋 |
接続する 主な道路 (記法) | 八重洲線 都心環状線 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
種類 | 株式会社 |
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略称 | 東京高速、TKD |
本社所在地 | 日本 〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目3番先 東京高速道路北有楽ビル2階 |
設立 | 1951年12月13日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 1010001061304 |
事業内容 | 自動車道、不動産賃貸 |
代表者 | 塚本和隆(代表取締役社長) |
資本金 | 2億7000万円 |
売上高 | 37億1000万円 (2016年度) |
純利益 | 2億9236万4000円 (2023年3月期) |
総資産 | 188億7606万1000円 (2023年3月期) |
従業員数 | 66人(2017年7月1日現在) |
主要株主 | 三菱地所、大成建設、みずほ銀行 |
外部リンク | tokyo-kousoku.co.jp |
標識等の案内では、自動車道ナンバリングとして「D8」の番号が付されている(「D」は Driveway の頭文字)。
首都高速道路に直結し銀座の街の西側を囲むように走る約2キロメートル (km) の一般自動車道である。首都高速都心環状線の汐留ジャンクション (JCT) と京橋JCTとの間をバイパスするルートを形成しており、途中の西銀座JCTで首都高速八重洲線に接続している。 このうち、いずれも昭和通りに接する蓬莱橋 - 新京橋間が東京高速道路の管理区間であり、汐留JCTから汐留乗継所を経て昭和通りを跨ぐ橋梁までは首都高速八重洲線の一部(都道首都高速2号線)、京橋JCTから白魚橋乗継所を経て昭和通りを跨ぐ橋梁までは首都高速都心環状線の一部(都道首都高速8号線)である。
末端全てが首都高速道路と直結し、事実上首都高速道路と一体化してネットワークを形成しているが、この道路は、道路法に基づく自動車専用道路(旧:建設省所管)ではなく、道路運送法に基づく自動車道(旧:運輸省所管)であり、法律上は全く別の制度に基づく道路である。そのため、通常の一般自動車道と異なり本道路区間内のみであれば無料で通行できる。これは東京都が建設を許可する際に、公共の河川を利用することから無料化を条件としたためである。ただし、道路下をビルとして、 テナントからの賃貸料によって収入を得て道路を維持管理しているため、自動車道事業の業界団体である日本有料道路協会に加盟している。
後述の通り、正式な住所は未確定だが、日本有料道路協会のサイトでは以下の通り起終点住所が表記されていた。
「高速道路」という名を冠してはいるが、指定最高速度は全線40 km/hである。
2020年(令和2年)1月1日、東京新聞は、2030年以降に予定されている首都高速道路都心環状線の日本橋付近における地下トンネル開通と同時期に当路線を廃止し、代替として当路線の西銀座から京橋にかけての区間の地下にトンネルを新たに掘削する予定であると報じた。これは当路線が狭い道幅と急カーブ故に大型車(バス、1ナンバーのトラック)が通行できない現状を鑑みたもので、当路線を改修して活用する案もあったが、高架下のテナントへの影響が大きいため採用しない方針だという。
KK線の活用を考える東京都による有識者検討会では、廃止後の構築物につき、廃止された高架鉄道跡を公園にしたニューヨークのハイラインやパリのプロムナード・プランテの例を手本に「空中回廊」として広場・遊歩道とするのがよいのではないかという提言が出されており、意見募集が行われている。
2022年2月4日、東京都は「東京都市計画道路 都市高速道路第1号線等の変更(素案)」を発表し、この中でKK線は廃止されると明記された。(東銀座出口のみ、1号線に編入される形で残存する)
1951年(昭和26年)、財界人23人が、戦後の銀座の復興と飽和点に達した自動車交通量の緩和を目的として東京高速道路株式会社を設立。銀座を囲む外堀、汐留川、京橋川を埋め立て、高架の自動車道路を建設し、その建設費と運営費をビル賃貸収益で回収するという現代のPFIにも通じる画期的な運営の仕組みを導入した。部分開通は1959年であり、首都高速道路より長い歴史を持つ。全線開通は1966年である。
出入口 番号 | 施設名 | 接続路線名 | 備考 |
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汐留乗継所 | 八重洲線 汐留JCT・浜崎橋JCT方面 | ||
1 | 新橋出入口 | 北池袋方面出入口 | |
2 | 土橋入口 | 北池袋方面への入口 | |
西銀座JCT/西銀座乗継所 | 八重洲線 上り方面 | ||
3 | 西銀座入口 | 新橋方面への入口 | |
4 | 新京橋出口 | 新橋方面からの出口 | |
5 | 東銀座出口 | 上野方面からの出口 | |
白魚橋乗継所 | 都心環状線 京橋JCT・江戸橋JCT方面 |
首都高速道路を走行中にこの道路に入ると、有料区間である首都高速道路から無料区間であるKK線に一旦出ることになるが、汐留、西銀座、白魚橋に設けられた乗継所では、有料区間から無料区間に流出する乗継所で受け取った乗継券を、10分以内に有料区間に再流入する際に示すと、首都高の通行料金を再度支払う必要が無い。
2013年12月15日の首都高速八重洲線の長期通行止め解除以降、乗継時間が30分から10分に短縮された。ETC搭載車の場合は、有料区間から無料区間に流出する乗継所150 m手前でETCの通信が行われ、有料区間に再流入する際はETCレーンを通行することで乗継券が不要となる。従ってETC搭載車が乗継所で停止する必要はない。
なお、首都高速道路では距離別料金制を採用しているが、ETC搭載車では「首都高のみを利用する場合の最短経路の距離」で通行料金が計算されるため、本道路を経由した場合でも料金には影響しない。なお、八重洲線常盤橋出入口(2016年閉鎖)・八重洲出入口を発着地とする場合は、本道路を含む経路で計算される場合があるが、その場合でも本道路区間は料金距離に含まれない。
道路の高架下をテナントビルとして不動産賃貸事業を行っている。高架下のビルは14棟、10万m2の貸室スペースを有し商店街(銀座ナイン、銀座コリドー街、銀座ファイブ、西銀座デパート、銀座インズなど)やオフィス、駐車場として活用されている。なお、本社事務所も銀座インズ3号館2階に入居している。
前述のとおり、本道路は河川を埋め立てて建設されたが、その一部は千代田区と中央区、および港区と中央区の境界となっていた。しかし事前に境界確定の取決めを経ずに埋め立てられたため、現在でもこの道路の土地の行政上の所属は決まっていない。このため、各テナントは、郵便物や荷物等を送付させる場合、店舗出入口側の向側の地番に、“先”という地番外地名を通称で付けている。
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