太字(ふとじ)は、書式のひとつであり、文字を構成する線(ストローク)の幅を通常の書式より太くした書体のことを示す。ボールドとも呼ばれる。一般には文字の強調に使用されるほか、数学においては特別な意味を持つ。英語ではBoldと呼び、さらに太い太字をBlackと区別することがある。
欧文においては、太字に装飾する場合は、縦のストロークのみを横方向に広げて太字を現すことが多い。また、タイプライターなど太字専用の活字がない場合は、1回印字した後で少し右にずらして同じ文字を印字することで太字の効果を出すことがある。一般に、太字にした場合文字の幅は広くなる。
解析学や幾何学において、ベクトルであることを表すために記号に太字を使用することがある。この用途では、記号の上に矢印を書いて示すこともある(日本ではこれも多く見られる)。
数学の授業や講演における板書などの手書きでは、太字であることを表現するために、記号に縦線を追加(黒板太字に類似)した書き方をすることがある。
朝鮮民主主義人民共和国においては、金日成、金正日と金正恩の名前は必ず太字(フォントによっては文字サイズも一回り大きくなる)で書かれることとなっており、同国の文字コードであるKPS_9566では、最初から太字となった状態で9文字が収録されている。
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