千里川(せんりがわ)は、大阪府を流れる淀川水系の一級河川。猪名川の支流。昭和40年代から50年代にかけて行われた改修工事以前までは「暴れ川」として治水対策に悩まされてきた。
千里川 | |
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千里川(豊中市北緑丘付近) | |
水系 | 一級水系 淀川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 10.7 km |
平均流量 | -- m³/s |
流域面積 | 14 km² |
水源 | 箕面市 |
水源の標高 | -- m |
河口・合流先 | 猪名川 |
流域 | 日本 大阪府 |
大阪府箕面市内の箕面山から流れ出し、箕面市萱野4丁目・船場西1丁目の藤原橋付近で芋川と合流、豊中市の北西部を流れて豊中市利倉西(園田競馬場付近)で猪名川に合流する。一級河川の指定は箕面市白島から始まる。
昔から地元住民の大切な資源であり、天明(1781年 - 1788年)の頃に起きた天明の大飢饉では地元住民が水を巡って騒動になることもしばしばあったが、洪水や氾濫が相次いで発生し、地元住民を非常に苦しめていた。
昭和42年(1967年7月9日)に発生して死者61名を出した北摂豪雨では過去最悪の被害を受け、これにより千里川の治水対策が見直されることとなり、改修工事が行われるようになった。この改修工事の記念碑が、野畑地区(豊中市立野畑小学校周辺)に残っている。
工事は川を直線化するというものであり、昭和40年代から50年代にかけて行われ、上流の北緑丘周辺から大きくS字形に蛇行していた部分を改修した結果、ほとんど洪水や氾濫などは無くなり、暴れ川と呼ばれなくなった。なお、北摂豪雨による被害は安威川の治水も見直されることにおよび、安威川ダムが2024年現在も建設中である。
改修後、川沿いには音や回転灯で水位の上昇を知らせる「千里川水位情報システム」が設置されているほか、豊中市公式サイトでは市内を走る他の川も含めた「豊中市浸水ハザードマップ」を公開している。
摂津名所図会には「一名六車(むくるま)川。又の名箕輪(みのわ)川又の名田代(たしろ)川。水源(みなもと)萱野(かやの)谷・牧野(まきの)の二渓(けい)より桜井谷及び新免(しんめん)・箕輪(みのわ)・走井(はしりい)・勝部(かつべ)を歴(へ)て猪名川に入る」とある。
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