北米通貨連合(ほくべいつうかれんごう、The North American Currency Union) は、アメリカ合衆国からの提案による北米大陸および周辺国を単一経済圏ととらえた、経済通貨同盟または経済通貨統合の構想。アメリカ合衆国、カナダ、メキシコの3国が連合構想の中心に置かれている。統一通貨としてamero(アメロ)という名称がしばしばメディアに露出している。
この構想が実現した場合、3国の通貨(USドル、カナダドル、メキシコ・ペソ)は統合され、新しい単一通貨が導入されるだろうと考えられている。その通貨の名前は仮の名称ではあるものの、amero(アメロ)という名称がしばしば用いられてきている。
この構想は、ヨーロッパの単一通貨であるユーロをモデルとしており、北米におけるNAFTA(北米自由貿易協定)および北米の安全と繁栄のためのパートナーシップ(SPP : Security and Prosperity Partnership of North America)の後に続くものとして議論されている。北米連合の一部としての北米通貨連合への参加について、政府レベルにおいては、正式にはどの国もコメントを出したり意欲を見せてはいない。
北米通貨に関するアイデアは、1999年にカナダの経済学者ハーバート・グルベル(Herbert G. Grubel)が提唱している。他にもカナダのいくつかのシンクタンクが同じ時期にAmeroに関する書籍を出版したり、カナダとアメリカの統一通貨に関する提言を行っている。
amero紙幣およびコインは、インターネット上にそのデザインのアイデアがしばしば掲載されている(各国政府によるものではない)。
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