パイワン語(パイワンご、パイワン語:Vinuculjan、中国語:排湾語)とは、主に台湾の先住民族の一つであるパイワン族によって話される言語である。オーストロネシア語族に属し、近代まで文字は持たなかったが、近代になってローマ字で表記されるようになり、正書法が定められている。
パイワン語 排湾語 | ||||
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話される国 | 台湾 | |||
話者数 | 66,100人(2002年) | |||
言語系統 | オーストロネシア語族
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表記体系 | ラテン文字 | |||
公的地位 | ||||
公用語 | 台湾 (台湾の国家語) | |||
統制機関 | 台湾原住民族委員会 | |||
言語コード | ||||
ISO 639-3 | pwn | |||
消滅危険度評価 | ||||
Vulnerable (Moseley 2010) | ||||
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現在も話者が多数存在するが、漢語(中国語)の浸透により継続が危惧され、維持・復興の努力が各地で行われている。
最近は、阿爆(Aljenljeng Tjaluvie)、桑梅絹(Vusanai)、戴曉君(Sauljaljui)など、パイワン語で歌を歌うメジャー歌手も次々と現れている。
パイワン語の子音は以下の21個である。ただし、借用語の語頭に限り/h/が現れる。
i、u、e [ɘ~ɨ]、aの4つ。また、半母音としてy、wも持つ。半母音は語頭には立たない。
パイワン語では接辞を用いて語を派生・屈折させる。接辞が付く部分でパイワン語の接辞を分類すると、接頭辞、接中辞、接尾辞、接周辞に加え、接頭辞と接中辞がペアで機能するもの、接中辞と接尾辞がペアで機能するものがある。以下、それぞれの例を挙げる。
パイワン語の名詞における重複は以下のように分類できる。
基本語順はVSO型。ただし、パイワン語は膠着語であり、格助詞によって主語と目的語が明確に区別されるため、主語、目的語の語順には寛容である。助動詞は動詞の前に置くが、助動詞と動詞の間に主語が入る場合もあり、その場合は動詞の前に助詞aを置く。
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