ハイラックス サーフ(HILUX SURF)は、トヨタ自動車の大型SUVである。設計は日野自動車主導で、開発と生産は日野とトヨタの共同となる。北米などへは「4Runner」(フォーランナー)という名称で輸出されている。
トヨタ・ハイラックスサーフ | |
---|---|
5代目 4.0 SR5 | |
概要 | |
別名 | トヨタ・4ランナー(北米) |
販売期間 | 1984年- ※日本では2009年まで |
ボディ | |
ボディタイプ | 3/5ドアSUV |
駆動方式 | FR/4WD |
日本国内では晩年まで人気車種であったが、2006(平成18年)のリコール隠し発覚後は販売が凋落して2009(平成21)年8月に国内販売を終了しており、それ以降は逆輸入車として一部のショップなどで販売されている。海外専売車の中ではトヨタ・シエナ、トヨタ・タコマ、トヨタ・タンドラ 、トヨタ・FJクルーザーに並んで人気車種となっている。
かつてはその名の通りハイラックスをベースとしていたが、3代目からはハイラックスの後継であるタコマのグループとなり、フレームの基本部分をはじめ、サスペンション、エンジン、ドライブトレーンなど、シャシ回りの多くをタコマ、ランドクルーザープラド(90系以降)、FJクルーザーと共用している。その関係で、生産は日野自動車羽村工場で行われている。
トヨタ店の扱い車種には、トヨタ・クラウングランドサーフ(120系)、トヨタ・カリーナサーフなどのステーションワゴンや、トヨタ・マスターエースサーフなどのワンボックスワゴンのように、他にも「サーフ」を冠した車種があったが、単に「サーフ」といえばハイラックスサーフを指すことが多い。
ウィネベーゴ・トレッカー | |
---|---|
概要 | |
販売期間 | 1981年 - 1983年後半 |
ボディ | |
ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック |
駆動方式 | 二輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 2.4L 22R 直列4気筒 |
変速機 | 5速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,595 mm |
全長 | 4,320 mm |
全幅 | 1,690 mm |
全高 | 1,675 mm |
車両重量 | 1,120 kg |
コンパクトピックアップトラックのハイラックスをベースに、FRP製シェルを架装し、ミニRV(キャンピングカー)とした車両。設計、架装、および販売は米国のコーチビルダーであるウィネベーゴインダストリー(Winnebago Industries)。この時点ですでにハイラックスサーフのコンセプトが完成している。「ウィネベーゴ・トレッカー」 (Winnebago Trekker)の車名で1981年に販売が開始され、1983年の後半まで販売された。
トヨタはベース車としてハイラックスのシャシを提供し、ウィネベーゴで架装。トヨタから提供されるハイラックスはボンネットと運転席のみで、荷台を装備していないキャブシャーシの状態であった。4輪駆動だけではなく2輪駆動もあった。ウィネベーゴの工場では、ハイラックスのフレーム上にFRP製のボディ、および内装トリムを架装した。トップは、サイドウィンドウ部とリアハッチ部まで一体化された取り外し可能なハードトップ(リムーバブル・ハードトップ)で、テールゲートはフレームレスのグラスハッチ仕様であった。
現在、ピックアップトラックをベースとしたワゴンはSUVのカテゴリーに属するが、当時、SUVと言う用語は、北米以外ではまだ一般的に広まっていなかった時代の製品である。
トレッカーの本格生産と並行して、トヨタはその他の会社とも同様の架装モデルを生産していた。ある会社からはWolverine、Griffith社からはBlazer(あるいはTrailBraizer)と名づけられたハイラックスのコンバージョンモデルも架装、販売されていたといわれている。
ウィネベーゴは、このトレッカー以降の1990年代にも、ウィネベーゴ・ウォーリアーなどでハイラックスをベースにマイクロミニクラスCの本格的モーターホームをシリーズとして製作、販売し、トヨタとの関係が続いていた。
トヨタ・ハイラックスサーフ(初代) N60系 | |
---|---|
後期型 2.0 SSR リミテッド | |
概要 | |
販売期間 | 1983年10月 - 1989年5月 |
ボディ | |
ボディタイプ | 3ドアSUV |
パワートレイン | |
変速機 | 4速AT/5速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,616 mm |
全長 | 4,435 mm |
全幅 | 1,689 mm |
全高 | 1,679 mm |
車両重量 | 1,597 - 1,706 kg |
その他 | |
生産台数 | 不明(ハイラックスと合算のため) |
ボディ下半はスチール製となったが、FRP製リムーバブルトップは継続されていた。リアには転倒時のためのロールバーも追加された。フロントキャブ屋根上にはチルト式のサンルーフが付き、ハードトップとサンルーフを外すと、オープン・エアを楽しめるオープンカーにもなる、多用途レジャー仕様だった。
トヨタ・ハイラックスサーフ(2代目) N130系 | |
---|---|
前期型 | |
ワゴン 2.4DT SSR-X ワイド 4ドア (中期型) | |
概要 | |
製造国 | 日本(愛知県田原市、東京都羽村市) |
販売期間 | 1989年5月 - 1995年12月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 3/5ドアSUV |
駆動方式 | 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 3Y-E 3VZ-E 2L-T/TE 1KZ-TE 3L |
変速機 | 4速AT/5速MT |
前 | F ダブルウィッシュボーントーションバー R トレーリング・リンク車軸式コイル |
後 | F ダブルウィッシュボーントーションバー R トレーリング・リンク車軸式コイル |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,625 mm |
全長 | 4,470 - 4,795 mm |
全幅 | 1,690 - 1,790 mm |
全高 | 1,745 - 1,780 mm |
車両重量 | 1,750 - 1,870 kg |
その他 | |
販売終了前月までの新車登録台数の累計 | 30万8549台 |
トヨタ・ハイラックスサーフ(3代目) N180系 | |
---|---|
前期型 2.7 SSR-X | |
後期型 3.0DT SSR-X | |
概要 | |
製造国 | 日本(愛知県田原市、東京都羽村市) |
販売期間 | 1995年12月 - 2002年11月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動(マルチモード4WD/パートタイム4WD) |
パワートレイン | |
エンジン | 5VZ-FE 3RZ-FE 1KZ-TE 1KD-FTV |
変速機 | 4速AT/5速MT |
前 | F ダブルウイッシュボーン+コイル R 5リンク+コイル |
後 | F ダブルウイッシュボーン+コイル R 5リンク+コイル |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,670 - 2,675 mm |
全長 | 4,655 - 4,840 mm |
全幅 | 1,695 - 1,800 mm |
全高 | 1,700 - 1,805 mm |
車両重量 | 1,885 - 2,085 kg |
その他 | |
販売終了前月までの新車登録台数の累計 | 18万821台 |
トヨタ・ハイラックスサーフ(4代目) N210系 | |
---|---|
2002年11月発売型 | |
2005年7月改良型 | |
概要 | |
製造国 | 日本(愛知県田原市、東京都羽村市) |
販売期間 | 2002年11月 - 2009年7月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 前期型 V型6気筒ガソリン3400cc(5VZ-FE) 直列4気筒ガソリン 2700cc(3RZ-FE) V型8気筒ガソリン4700cc(2UZ-FE)(北米仕様) 直列4気筒直噴ディーゼルターボ3000cc(1KD-FTV) 直列4気筒ディーゼルターボ3000cc(1KZ-TE)(海外仕様) 後期型 V型6気筒ガソリン4000cc(1GR-FE) 直列4気筒ガソリン 2700cc(2TR-FE) V型8気筒ガソリン4700cc(2UZ-FE)(北米仕様) 直列4気筒ディーゼルターボ3000cc(1KZ-TE)(海外仕様) |
変速機 | 4速AT/5速AT |
前 | F ダブルウイッシュボーン R トレーリング・リンク車軸式コイル |
後 | F ダブルウイッシュボーン R トレーリング・リンク車軸式コイル |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,790 mm |
全長 | 4,770 - 4,805 mm |
全幅 | 1,875 - 1,910 mm |
全高 | 1,790 - 1,805 mm |
その他 | |
生産台数 | 不明 |
系譜 | |
後継 | 日本:トヨタ・ランドクルーザープラド(4代目) |
トヨタ・4ランナー(5代目) N280系 | |
---|---|
2010年モデル SR5 | |
2014年モデル 4.0 Limited | |
2019年モデル 4.0 SR5 | |
概要 | |
製造国 | 日本(愛知県田原市) |
販売期間 | 2009年 - |
デザイン | 菅浩一 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
エンジン位置 | フロント |
駆動方式 | 後輪駆動 / 四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン | 2.7L 2TR-FE(SR5 2WD、2010 MYのみ) 4.0L 1GR-FE |
最高出力 | 1GR-FE: 201 kW (273 PS) / 5,600 rpm |
最大トルク | 1GR-FE: 377N・m / 4,400 rpm |
変速機 | 4速AT(I4、2010 MYのみ)/5速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,789 mm |
全長 | 4,832 mm |
全幅 | 1,925 mm |
全高 | 1,796 mm |
車両重量 | 1,996 - 2,180 kg |
2009年にモデルチェンジとなったが、日本市場からは離脱し、海外専売車(4Runner)となった。これにより、日本市場からハイラックスの車名が一時消滅した(2017年に復活)。
4代目からの変更点は
米国のトヨタは新型「4Runner(4ランナー)」(日本名:ハイラックスサーフ)のフルモデルチェンジを行い2024年4月9日に世界初公開。米国での発売は2024年秋を予定。
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article トヨタ・ハイラックスサーフ, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.