スカーレット・ウィッチ(Scarlet Witch)(ワンダ・マキシモフ、Wanda Maximoff)は、マーベルコミックスが出版するコミック作品に登場する架空のスーパーヒーローである。初登場は『X-MEN』第4号(1964年3月)であり、スタン・リーとジャック・カービーにより創造された。『アベンジャーズ』誌では長らくチームのレギュラーメンバーとして登場し続け、1980年代には当時の夫のビジョンとの個人誌が刊行された。彼女はミュータント(英語版)であり、確率操作、さらに現実を改変する能力を持っている。クイックシルバーは双子の弟、マグニートーは父、ポラリスは異母姉妹である。
スカーレット・ウィッチ | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | 『THE X-MEN』第4号(1964年) |
クリエイター | スタン・リー ジャック・カービー |
作中の情報 | |
本名 | ワンダ・マキシモフ |
種族 | ヒューマン・ミュータント |
所属チーム |
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著名な別名 | ワンダ・フランク、アナ・マキシモフ、ワンダ・マグナス |
能力 | 確率操作 現実改変 因果律操作 ケイオスマジック |
スカーレット・ウィッチは『ウィザード』誌の「歴代の偉大なコミックキャラクター200」では97位、『コミックス・バイヤーズ・ガイド』の「コミックのセクシーな女性100」で14位となった。
スカーレット・ウィッチは弟のクイックシルバー(スカーレット・ウィッチはクイックシルバーより30秒早く生まれた)と共にブラザーフッド・オブ・イビル・ミュータンツの一員として『X-MEN』第4号(1964年3月)で初登場した。第5号(1964年5月)、第6号(1964年7月)、第7号(1964年9月)、第11号(1965年5月)でヴィランとして登場するが、『アベンジャーズ』第16号(1965年5月)で弟と共にスーパーヒーローチームのアベンジャーズに加わった。スカーレット・ウィッチは第49号(1968年2月)までセミレギュラーメンバーとして登場する。第75号(1970年4月)で復帰し、メインチームと別働隊チーム(ウェスト・コースト・アベンジャーズやフォース・ワークスなど)の一員を務め、『アベンジャーズ』第1期シリーズ最終号となる第503号まで登場した。アベンジャーズ復帰後の彼女は長年にわたってチームメイトのビジョンとの恋愛関係が描かれていた。ライターのロイ・トーマスは「いくらかの恋愛要素は『アベンジャーズ』でキャラクターを育てるのに役立つと思い、その雑誌にのみ登場するビジョン、そしてワンダは最有力だった。そのような実際的な動機のために彼らはペアとなった」と詳述した。2人のキャラクターは『Giant-Size Avengers』第4号(1975年6月)で結婚が描かれた。
キャラクターは『マーベル・チームアップ』第41-44号(1976年1月 - 4月)や『マーベル・ファンフェア』第6号(1983年1月)といった他のマーベル作品にも度々ゲスト出演した。スカーレット・ウィッチと夫で元アベンジャーズのメンバーであるビジョンの活躍を描いたリミテッド・シリーズ『Vision and the Scarlet Witch』は2期作られている。第1期は脚本をビル・モントロ、作画をリック・レオナルディが務め、全4号(1982年11月 - 1983年2月)が出版された。第2期シリーズは脚本をスティーブ・エングルハート、作画をリチャード・ハウエルが務め、全12号(1985年10月 - 1986年9月)が出版された。ハウエルは後に『マーベルコミックス・プレゼンツ』第60-63号(1990年10月 - 11号)のスカーレット・ウィッチが単独で活動するストーリーでライター・ペンシラー・インカー・カラリストを務めている。1994年にはソロ・リミテッド・シリーズ『Scarlet Witch』が4号出版された。2007年10月にはワンショット(読み切り)作品『Mystic Arcana Scarlet Witch』、2012年1月には『Avengers Origins: The Scarlet Witch & Quicksilver』が出版された。
1998年にアーティストのジョージ・ペレツはスカーレット・ウィッチの新しい衣裳デザインをロマの影響を受けたものにした。このデザインはペレツ以外の作家には滅多に採用されず、アラン・デイヴィスは自分の描画スタイルと合わないという理由から使用を拒否した。
キャラクターは2000年代後半にストーリーライン「アベンジャーズ・ディスアセンブルド」、リミテッドシリーズ『ハウス・オブ・M』、『アベンジャーズ: チルドレンズ・クルセイド』で重要な役割を果たした。
2012年からは『アンキャニィ・アベンジャーズ』に第1号よりレギュラー出演している。
マグニートーの妻マグダは妊娠中に彼の元から逃走し、ハイ・エボリューショナリーの故郷であるワンダゴア山の聖域で双子のワンダとピエトロを出産した。エルダー・ゴッドのクトーンは誕生の際に彼女を変異させ、彼女が成熟した際に器として利用するためにミュータント能力の他に魔法を使う力を与えた。マグダは子供たちが元夫に見つかるのを恐れて聖域から離れ、死亡する。双子はボヴァによって引き取られる。ボヴァは妊娠中のスーパーヒロイン・ミスアメリカを助けるが死産し、彼女も病没する。ボヴァは彼女の夫のロバート・フランク(ウィザー)に双子が彼の子であると言うが、彼は妻が死んだショックにより逃げ出してしまう。ハイ・エボリューショナリーはロマのジャンゴとマーリャ・マキシモフの夫妻に双子を預ける。ミュータント能力に覚醒したワンダは暴徒による迫害を受け、彼らが起こした火事によって養母が死亡すると2人は逃亡する。その後2人はマグニートーによって保護されるが、当時は互いにその血縁関係を知らなかった。2人はブラザーフッド・オブ・イヴィル・ミュータンツに加えられ、何度もX-メンと対決する。マグニートーとその部下のトードが宇宙的存在のストレンジャーに拉致されるとブラザーフッドは崩壊し、2人はマグニートーへの恩義を果たしたと考えた。
マグニートーが拉致された直後、スーパーヒーローのアイアンマンはスカーレット・ウィッチとクイックシルバーをアベンジャーズに引き入れた。リーダーのキャプテン・アメリカ、元ヴィランのホークアイを含むこの4人のアベンジャーズ第2世代は「キャップのクッキー・カルテット(Cap's Kooky Quartet)」と呼ばれた。
ワンダはホークアイと親密な関係となるが、対マグニートー・ミッションで誤射されてしまう。クイックシルバーは傷ついた姉を連れてアベンジャーズを脱退する。両者はマグニートーに同行し、彼の中部太平洋基地へ向かい、ワンダはそこで数週間にわったって傷を癒した。彼女はマグニートーがX-メンを捕らえ、ピエトロがX-メンのサイクロプスやスパイダーマンと小競り合いをするのを目撃する。これらとの出会いの後、2人はマグニートーが本当にヴィランであったことを認識する。ワンダとピエトロはその後他のミュータントと共にセンチネルによって捕らえられるが、X-メンによって救出される。
クイックシルバーはアベンジャーズに戻り、ワンダがアルコンによって拉致され、別次元に連行されたことを伝えた・ワンダが救出されると2人はアベンジャーズに復帰した。その後ワンダは元はアベンジャーズの敵のウルトロンによって創造され、現在はチームメイトであるアンドロイドのビジョンと恋に落ち、恋愛関係を築き上げた。2人の関係はクイックシルバーとホークアイが障害となって始まった(クイックシルバーは姉がロボットと恋愛することに反対し、ホークアイはワンダを愛していた)。これらの障害があったものの、2人は結婚し、チームから祝福を受けた。
スカーレット・ウィッチはヘックスパワーをより完璧にコントロールするために本物の魔女のアガサ・ハークネスに師事する。ピエトロと共に自分の父親だと思っていたロバート・フランクに会うが、後にジャンゴ・マキシモフによって否定される。ワンダは一時的に悪魔クトーンに乗り移られ、それを破った後、ボヴァによってフランクもマキシモフモも実父ではないと説明される。過去を探るためにワンダゴアを訪れたマグニートーはボヴァから自身と姉弟の血縁関係を知り、ピエトロの娘のルナが生まれた際に彼とワンダに真実を告げる。スカーレット・ウィッチとビジョンは休暇でアベンジャーズを離れ、彼女はトーマスとウィリアムという名の双子を妊娠する。ビジョンはアンドロイドであるために彼女は魔法を使って妊娠したのであった。ワンダは出産し、ビジョンと共に東海岸を離れてウエストコースト・アベンジャーズに加わった。
2人の関係はビジョンが破壊され、無人格のアンドロイドとして再作成されると疎遠となった。元のビジョンの人格のモデルであり、スカーレット・ウィッチに片思いをしていたワンダーマンは修理されたビジョンに新たに自分の脳波をコピーすることを拒んだ。ワンダの子供たちが悪魔メフィストの魂を含んでいることが判明し、最終的に彼らは吸収されて失ってしまう。アガサ・ハークネスはワンダから子供たちの記憶を一時的に消去した。最終的にこの事件の黒幕は彼女のパワーを奪おうと企んでいたイモータスの仕業であることが判明する。
イモータスの行動によりワンダのヘックスパワーは大きく消費されるが、アガサ・ハークネスとドクター・ストレンジにより安定させられる。その後ワンダはウエストコースト・アベンジャーズのリーダーに指名される。チームが解散すると、ワンダは新たにフォース・ワークスを指揮する。チームは最初の任務でワンダーマンを含む幾人かの死者を出してしまう。チームがカーン絡みのミッションを終えた後、スカーレット・ウィッチはホークアイと共にメインチームに復帰する。
スカーレット・ウィッチはミュータントヴィランのオンスロートを食い止めるため、他のアベンジャーズやファンタスティック・フォーと共に犠牲になるが、その直前にビジョンとの和解を果たした。犠牲になった者たちはフランクリン・リチャーズの介入によって平行宇宙へと移動し、元の世界へと帰還した。
ヒーローが帰還して間もなく、スカーレット・ウィッチはその現実改変能力を奪おうと企む魔女モーガン=ル・フェイによって誘拐される。彼女は一時的にワンダーマンを復活させ、ビジョンはル・フェイとの最終決戦で破損した。アガサ・ハークネスは現在ワンダがケイオスマジックを使えることを伝え、それにより彼女はより強力になった。ワンダはワンダーマンを永続的に復活させ、恋人同士となった。その後ビジョンが復活するとワンダーマンと別れ、彼らは再び付き合い始めた。ケイオスマジックの能力はヴィランのスコルピオが宇宙的存在のイン・ビトウィナーを秩序と混沌の存在に分割し、彼女がそれを元に戻した際に絶頂に達した。
ワンダは自ら創り出した子供たちを失っていたことに気づくと、彼らを復活させるためにドクター・ドゥームに助けを求め、2人はそのためのパワーを得るために宇宙的存在を呼び出す。宇宙的存在の影響を受けたワンダは子供を失った原因はアベンジャーズにあると非難し、阻止しようとしたアガサ・ハークネスを殺し、彼らへの攻撃を開始する。ビジョンは破壊され、ホークアイやスコット・ラングは死亡する。ワンダはドクター・ストレンジによって倒され、マグニートーによって連れて行かれる。
アベンジャーズとX-メンが姉の殺害を検討していることを知ったクイックシルバーは、皆の願望が実現し、マグニートーが支配し、そしてマキシモフ一家が一緒に暮らしている世界を創造するようにスカーレット・ウィッチを唆した。スカーレット・ウィッチにより現実改変が行われたものの、幾人のヒーローたち(ホークアイ、ウルヴァリン、レイラ・ミラー)は元の世界の記憶を取り戻し、「ハウス・オブ・M」を元に戻すために地球のヒーローたちを集めた。その後マグニートーがクイックシルバーを殺害したことに激怒したスカーレット・ウィッチは「私以外消えてなくなれ」(No More Mutants)と宣言し、世界を元に戻した上、全世界のミュータントのうち90%の能力を消滅させた。さらに彼女は父と弟の能力も消滅させ、自身はワンダゴア山で普通の生活を送り始めた。世界が元に戻った際に復活したホークアイは彼女の捜索を始め、最終的に発見するが記憶を失っていた。ホークアイは彼女とセックスした後、真実を明かさずに別れた。ミュータントのビーストは後に彼女を発見し、ディシメーションに対処するために助けを求めたが、彼女は彼のことを覚えていなかった。
ウィッカンとスピードは自分がスカーレット・ウィッチの失われた子供の生まれ変わりであることを知ると、彼女の所在を突き止めようとする。パワーが戻ったマグニートーとクイックシルバー、そしてアベンジャーズも捜索した結果、記憶をなくした彼女はラトベリアでドクター・ドゥームと婚約していることを知る。アイアンラッドがチームとワンダを救出して過去へとテレポートするとそこでワンダは記憶を取り戻した。一同が現代に戻るとスカーレット・ウィッチは自殺を試みる。するとウィッカンは彼女の父親と弟が生存し、自分が彼女の息子の生まれ変わりであることを説明する。ワンダはミュータント・パワーを失った者たちを元に戻す手助けをしてもらうためにドクター・ドゥームと共に行こうとするが、彼は彼女の現実改変能力を奪い取る。彼は全能となるが、ワンダとウィッカンよって新規の能力を奪われる。ワンダはアベンジャーズには復帰せず、1人で贖罪の旅へと出かけた。
スカーレット・ウィッチは「Avengers vs. X-Men」の際にアベンジャーズに復帰する。スカーレット・ウィッチはミズ・マーベルとスパイダーウーマンによってアベンジャーズに誘われ、消極的だったものの、アベンジャーズ・マンションへとついて行く。マンションに着くと2人に反してビジョンは彼女の復帰を拒否し、「アベンジャーズ・ディスアセンブルド」で自分を使って仲間を殺害した件を責めると、泣き出した彼女はミズ・マーベルに連れられてマンションを去る。ホープ・サマーズを求めてユートピアを訪れたアベンジャーズがフェニックス・フォースに力を得たサイクロプスに敗れると、スカーレット・ウィッチが到着し、彼らを援護する。ホープはワンダへの同行を決意し、それを阻止しようとしたサイクロプスがワンダの腕に触れると彼の身体に異常が起こる。
ワンダがアベンジャーズと合流し、彼女を危険視するX-MENは追跡を始める。戦いの末、マジックとエマ・フロストから逃れるためにテレポートする際にワンダを助けようとしたホークアイは重傷を負う。ワンダの力を見たマジックは彼女がミュータントの敵であると他のメンバーたちに説く。アベンジャーズはX-MENを混乱させるため、幻想魔法を使って複数の場所にワンダがいると見せかける作戦を実行した。その間のトニー・スタークの調査により、フェニックス・フォースとワンダのパワーには繋がりがあることが判明した。やがてサイクロプスがダークフェニックスとなると、ワンダとホープ・サマーズによって倒され、フェニックスは彼の元から去る。ホープにフェニックス・フォースが宿ると彼女とワンダは「フェニックスなんかいらない」(No more Phoenix)と言い、力を合わせてフェニックスを消滅させた。これにより分散したエネルギーが世界中で新たなミュータントを生み出し、M-デイでワンダが引き起こしたミュータント絶滅危機は免れた。
戦いの後、キャプテン・アメリカはクラシック・アベンジャーズとX-MENの両方で構成される新チームであるアベンジャーズ・ユニティ・スクワッドにスカーレット・ウィッチを勧誘した。その後、彼女は友人のジャネット・ヴァン・ダインとワンダーマンに新チームに入って後援するように頼んだ。アポカリプス・ツインズを巡る事件の際、スカーレット・ウィッチはウルヴァリンの力を得たローグによって刺された後に死亡した。この死は生き残ったユニティ・スクワッドのメンバーがローグの行動はアポカリプス・ツインズの策略であるものであることを知り、カーンたちの協力で時間跳躍してそれを阻止したことにより無効となった。
「エイジ・オブ・アポカリプス」のストーリーラインで登場した世界のスカーレット・ウィッチはマグニートーが率いるX-MENのメンバーであり、ワンダゴア山の基地と生徒たちをネメシスの襲撃から守るために犠牲となった。死の間際に彼女はマグニートーの妻のローグに父の世話を頼むと言い残した。
オンスロートとの戦いの末に転送された「ヒーローズ・リボーン」の世界では、彼女はミュータント遺伝子を保有しておらず、アガサ・ハークネスによって育てられた。
マーベル1602の世界では、シスター・ワンダと弟のピエトロはスペイン・カトリック教会の宗教裁判官のエンリケに従っている。
『X-MEN ノワール』の世界でのワンダ・マグナスは裕福なソーシャライトであり、エリック・マグナス警部の娘である。
アルティメット・マーベルでのスカーレット・ウィッチは、当初は父マグニートー率いるブラザーフッド・オブ・ミュータント・スプレマシーの一員であったが、後に双子の弟のクイックシルバーと共にアルティメツへと加わった。姉弟は近親相姦関係である。
『アルティメッツ3』でスカーレット・ウィッチはドクター・ドゥームが操るウルトロンによって殺害される。後にブロブの子供のテディ、クイックシルバー、ミスティークと共にワンダゴアで生存していたかと思われていたが、アポカリプスによる幻影であった。
2014年の映画『X-MEN:フューチャー&パスト』でスカーレット・ウィッチを登場させる計画があったが、監督のブライアン・シンガーは最終的にカットしたことを明かした。2016年の映画『X-MEN:アポカリプス』では、前作にも登場した「クイックシルバー」ことピーター・マキシモフのバックボーンとしてマグニートーに捨てられた家族であることが明言された一方で、本作にも彼女は登場することはなかったが、同じくマグニートーを父とする「クイックシルバー」の異母姉妹ニーナが登場している。この異母兄弟同士に面識はなく、彼女は動物と交歓、使役する能力を持っていたが、自らを人質として父マグニートーが拘束されようとした祭に能力を暴走させ、それに恐怖した当局の手によって殺害されている。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では、エリザベス・オルセンがマキシモフ兄妹の妹であるワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチを演じる。日本語吹替は行成とあが担当。オルセンとピエトロ・マキシモフ/クイックシルバー役のアーロン・テイラー=ジョンソンは複数の映画に同名キャラクター役で出演する契約を交わしている。
1990年生まれ。東欧の小国である“ソコヴィア”出身の女性で、10歳の頃に家に着弾した砲撃により両親のオレグとイリーナを失い、さらに続けて兄妹の近くに着弾した“スターク・インダストリーズ”製の砲弾は不発だったものの、それから2日間、いつ爆発するとも知れない恐怖に怯え続けたという過去を持つ。それ以来、マキシモフ兄妹はトニー・スターク/アイアンマンと彼が所属する“アベンジャーズ”を憎悪するようになり、反対運動に参加後、“ヒドラ”の人体実験に志願し、念動力とテレパシーをはじめとする超能力を行使できる強化人間となった。
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の中盤までは、ヒドラの実験台及びアベンジャーズの敵対者として、それ以降から『アベンジャーズ/エンドゲーム』まではアベンジャーズの一員として、そして『ワンダヴィジョン』では主役として登場する。
情感豊かかつ考え深い性格で、強大な力を持ちながらも、本心では自分を一人の普通の人間として見てもらうことを望んでいる。いつも気丈そうに振る舞う反面、自身の過ちで目の前の現状が悪化すると激しく動揺してしまう位にメンタルが不安定な部分もあるなど、ピエトロとは対照的な女性である。お気に入りの『ザ・ディック・ヴァン・ダイク・ショー』をはじめ、『奥さまは魔女』、『アイ・ラブ・ルーシー』、『アダムズのお化け一家』、『マルコム in the Middle』などのシットコムの視聴を幼い頃から嗜好している。
アベンジャーズへ同時期に加入したヴィジョンとは、徐々に惹かれあっていき、相思相愛の仲となった。クリント・バートン/ホークアイとは、彼が後述の経緯からピエトロに恩義を感じていることもあって、義理の父娘若しくは義兄妹を髣髴させる間柄である。
やがて彼女自身が潜在的な魔女として生まれ、マインド・ストーンが彼女の生まれつきの能力を強化させていたことが後に発覚。これを機に、禁断の書“ダークホールド”に記された魔女“スカーレット・ウィッチ”へと覚醒する。
ウルトロン軍団との決戦では、アベンジャーズ加入から暫くの間まで普段着としていたエスニック調の衣服の上に赤いレザージャケットを羽織る。アベンジャーズに加入すると、コルセット風ブラウスとレザーコート、さまざまな動きができる柔軟性のある素材のパンツ、ソコヴィア風のニーハイ丈レザーブーツを戦闘用コスチュームとして着用するようになる。やがて魔女に完全覚醒すると、レザーコートの代わりに新たに出現した着脱可能なフード付きマントと、ティアラを身に付ける。
戦闘では“セプター(マインド・ストーン)”の接触実験で発現した以下の超能力や魔法を、攻撃や防御・仲間のサポートにまで幅広く駆使・応用する。能力を駆使する際には、両手に緋色のオーラが現れ、瞳も緋色に光る。能力の強弱はワンダ自身の精神状態に大きく左右される。また、英語のほかにも母国語であるソコヴィア語とスペイン語を話す。
マインド・ストーンを使ったヒドラの実験により強化人間となったことで発現した特殊能力。この能力は、エネルギー操作の一種と言われている。念動力やエネルギー波など、身体中のエネルギーを媒体にした能力が多いため、海外メディアなどでは超能力に加えエネルギー操作能力と紹介されていることもある。
ヴィジョンを弔えずに喪ったことに関する絶望から覚醒した“魔女”としての特殊能力。この力を手にしてからは以前の超能力と同じように緋色のオーラで表現されるが、より暗い赤や黒が混ざったオーラで表現されるようになった。
またワンダは、前述のスターク社製砲弾が不発だった理由が、彼女が無自覚に放った“確率操作の魔法”で爆発を止めたからとアガサから主張されたが、真相は不明。
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