コンスタンツァ県(コンスタンツァけん、Judeţul Constanţa)は、ルーマニア・ドブロジャ地方の県。同国の最南東部に位置し、黒海に面する。県都はコンスタンツァ。西はヤロミツァ県とカララシ県、北はトゥルチャ県とブライラ県、南はブルガリアのシリストラ州・ドブリチ州と接する。
紋章 コンスタンツァ県の位置 | |
地域 | 南東地域 |
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歴史的な地域 | ドブロジャ |
県都 | コンスタンツァ |
面積 | 7,071km² |
人口 | 715,151人(2002年) |
人口密度 | 101人/km² |
ISO 3166-2 | RO-CT |
2002年の調査で、県人口は715,151人、人口密度は101/平方キロメートル。都市人口がおよそ75%と、ルーマニア国内平均より高い。近年の人口動勢は以下のようになっている。
年 | 県人口 |
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1996 | 747,122 |
2000 | 746,988 |
2002 | 715,151 |
人口の多数を占めるのはルーマニア人である。また、オスマン帝国支配時代の名残である、トルコ人とタタール人のコミュニティーも存在する。現在、この地域はルーマニアにおけるムスリム社会の中心となっている。アルーマニア人が大勢ドブルジャ地方に移住してきており、彼らは自身を少数民族というよりむしろ文化的少数派とみなす。その他にはロマ人がいる。
民族 | 1880 | 2002 |
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合計 | 64,902 | 715,151 |
ルーマニア人 | 14,884 (23%) | 652,777 (91%) |
トルコ人 | 14,947 (23%) | 24,246 (3.4%) |
タタール人 | 22,854 (35%) | 23,230 (3.2%) |
ブルガリア人 | 7,919 (12%) | 74 (0.01%) |
ギリシャ人 | 2,607 (4%) | 590 (0.08%) |
ロマ人 | <100 (<0.1%) | 6,023 (0.84%) |
コンスタンツァ県面積は7,071平方キロメートルである。コンスタンツァ県のほとんどが、大陸性の半乾燥気候を伴う、低台地からなる。およそ144キロメートルの海岸線を持つ黒海沿岸は、内陸と比較すると海洋性気候である。コンスタンツァ県の1月の平均気温は0℃、7月の平均気温は23℃である。
県の主要産業は以下のとおりである。
農業は県経済の重要な部分を担っている。コンスタンツァ県は国内最大の潅漑設備を持っている(1989年以前は4,300平方キロメートル以上あったが、現在著しく減っている)。穀物生産が主となっている。ムルファトラル(en:Murfatlar)周辺で生産されるルーマニア・ワインが有名である。
チェルナヴォダ(en:Cernavodă)には、2つの原子炉をもつ、カナダ人設計のCANDU炉のチェルナヴォダ原子力発電所がある。この原発は国内電力の15%以上を発電している。
コンスタンツァ港はルーマニア最大の海港で、黒海の重要港の一つである。ドナウ・黒海運河によってドナウ川とつながっている。
黒海沿岸は、ルーマニアの夏季観光地が集まっている。
コンスタンツァ県は、3つの都市、9つの町、58の小自治体から構成される。
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