キャンプ場(英語: campsite, campground)とは、キャンプのために使われる場所。野営場。野外で一晩を過ごすための場所。一般的なキャンプ場は、テントを張ってキャンプができる場所が用意されている。オートキャンプ場では自家用車やキャンピングカーを駐車してそのまま宿泊できるようになっている。
英語で「campsite キャンプサイト」と言うと、キャンプをするための場所で、特に行楽キャンプ用の設備をともなったものを言い、「campground キャンプグラウンド」と言うとキャンプに使用される場所で、特に調理場、水、トイレを備えた場所、ということになっている。つまり「キャンプグラウンド」の方が装備がより充実しているという語感になっている。
「キャンプ場」と言うと、上で説明したように、特に最初からキャンプをしやすいよう用意された場所や、そのための設備などがある場所を指し、特に「campground キャンプグラウンド」の語はそうした場所を指すが、広義には、特に英語の「campsite キャンプサイト」の語は、自然の中でキャンプができるような空間がたまたまできているような場所のことも指しうる。たとえば登山、ハイキングやトレッキングの際に出会う、たまたま樹木や灌木が少なめで、テントが張りやすそうな開けた場所のことも指す。つまり、ある登山者・ハイカーなどが「今晩はここにテントを張ろう」と決めた瞬間に、その人にとっては一応、そこがその晩の「キャンプサイト」(キャンプ場所)になるわけである。
ここでは主に前者の、キャンプ用に何がしかの設備を伴うキャンプ場について説明する。
一般的なキャンプ場、つまりあえて「オートキャンプ場」と謳うようなことをしていないキャンプ場について解説すると、要はキャンパー(キャンプをする人)たちが一晩そこにいて良い場所である。基本的に、テントを張ることができるような、ペグを打てるような地面がむき出しの場所がある。テントを張ってもよいし、タープとポールで過ごしても良いし、天気が良ければテントもタープも無しで寝袋ひとつだけで寝転がって眠るのも自由である。
一般のキャンプ場では、テントを張る場所から離れた場外に駐車場が設置されている。
なお焚火(キャンプファイヤー)に関しては、以下のようなタイプがある。
料金の有無はさまざまで、世界的には、公営で無料で開放されているキャンプ場、有料のキャンプ場のどちらも多い。
世界的に言うと、簡素な無料のキャンプ場では、施設と言ってもせいぜい、駐車場・使用上のルールを説明したパネル・共同トイレ(と飲用ではない水道)くらいしかなく、あとは林などの中に(テントを張れるような)大きく開けた場所があるだけ、というところもある。テントサイトの区画も全然区切っておらず、つまり「キャンプ場の中ならば、それぞれの好みで、どこでも好きな場所にテントを張って、どうぞお好きなやりかたで過ごしてください」というやりかたのキャンプ場もある。ただし焚火のルール、ゴミ持ち帰りのルールはパネルに書かれていることが多い。
整備されたキャンプ場では、駐車場や共同トイレに加えて、下記の施設のいくつかが整備されていることもある。
一部には、下記が用意されているところもある。
ただしこういうキャンプ場は運営コストが増えるので、それなりの料金を請求するようになっていることが多い。
「オートキャンプ場」とはっきりと謳っているところでは、駐車場ではなく、テントサイト(テントを張るための区画群)まで乗り入れられる。自動車脇にテントを張ってそのテントの中で夜を過ごすこともできるし、自動車(ワンボックスカーやキャンピングカーなど)の中でそのまま夜をすごすこともできる。テントサイトに自動車を乗り入れられるので、駐車場からテントサイトまで荷物を運搬する大きな手間が省ける。
キャンピングカーなどのために、上水道、下水道、電源設備(電源を得るためのコンセント)を備えた各区画を一部に用意しているオートキャンプ場もある。
北アメリカではキャンピングカー用の施設(「RVパーク」とも呼ばれる)が併設されているキャンプ場も多い。イギリスでは同様の施設を「キャラバン・パーク(Caravan Park)」と呼ぶ。
キャンピングカーなどのために、各区画に上水道、下水道、電源設備(電源を得るためのコンセント)を備えるところもある。
世界を見渡すと、国や地域によってキャンプ場所に関する考え方や法規はさまざまである。そもそも自然・野外というのは根本的に誰の場所でもなくて、個人が登記して所有している森ですら、他人が入ることを拒否してはならず、もともとある自然の森や林などでは原則的には誰でも自由にキャンプして良い、と法律で定めている国もある。[要出典][どこ?]
スウェーデンなどはそういう法体系になっており、もともと自然がつくりだした自然の森は、個人が登記・所有しようが、他人でも立ち入ることは自由で、キャンプも自由で、たとえば野に咲くベリー類なども少量とって食べてもよい、ただし樹木などを切り倒してはダメ、という法体系になっている。つまり、もともと自然自体によって存在している大自然と、人間が人工的に造り出した建造物・施設を区別している。スウェーデンでも、人間が造った建造物・施設のほうは勝手に入ってはいけない。なお、旅人などが自然の森を散策したりそこでキャンプしている折に、たまたま所有者や付近の住民などに出会ったら、丁寧に挨拶するのがマナーで、たとえ法律で「自然の森は、入っていい」と明記・許可されていても、失礼な態度をとって所有者や付近の住民を不愉快にさせてはいけない、というマナーになっている。[要出典]
その一方で、世界には、指定されたキャンプ場以外での野営・野宿を禁止したがる国、もともと誰のものでもない大自然を勝手に誰かのものだと思いたがる為政者がいたり、やたらと人権を奪いたがる国、やたらと人間を排除したがる神経質な住民が多い国もある。[要出典][どこ?]
世界各地を旅してキャンプをするキャンプ愛好家はいて、国ごとに異なる法規や気質に遭遇するわけだが、国ごとの理念や民度の良し悪しやその評価はともかくとして、ある国に一旦足を踏み入れたら、その国の法規を尊重してその国の住民を不愉快にさせないのがキャンパーのマナーではある。[要出典]
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