色気(いろけ、英語:Eros エロス、Sexual Attraction セクシュアル・アトラクション)とは、人々(男女共)をひきつける性的な魅力があることを指す俗語である。英語では「エロス」(Eros)が該当するが、直接的な性的行為を想起させる場合には「セクシー」(Sexy)や「セックス・アピール」(Sex Appeal)なども用いられ、いずれも現代の日本ではカタカナ言葉として通用する。
色気の「色」とは、主に色彩(英語:Color)を指す言葉であるが、一方で性的な魅力を意味する俗語や慣用句として様々に使用されている。古くは容姿や髪の色艶が良いことなども意味し、転じて異性を指したり性的な意味合いを含む言葉として使用されるようになった。
現代における俗語としての「色」は一般的に恋愛や性欲に関連する言葉の接頭語として使用されることが多く、「色気」は性的な魅力を指して使用することが多い。
色気は、相手にとって性的な魅力がある人間のことを指す。ただし、性的な魅力が何であるかは人間によって様々であり、具体的な物事(容姿やファッションなど)から抽象的な物事(仕草や言葉遣いなど)まで多種多様である。一般的には、「女性的魅力」や「男性的魅力」などといった性的な要素が好意的に受け止められる場合や、それによって恋愛感情や性欲に関連した行為を喚起させるような雰囲気や様子を指して「色気」と表現することが多い。
なお、性的な魅力とは生物学的な要素だけではなく、文化や風習による要素まで広義に内包しており、厳密に定義するのは困難である。例えば、歌舞伎における女形は男性でありながら女性を表現する役者であり、容姿やファッションといった外見のみならず、仕草・立ち振る舞い・言葉遣い・考え方といった抽象的な表現まで、「女性の色気」を広く解釈して初めて演じることができるとされる。また、同性からも魅力を感じるような場合や、相手の性格そのものに惹き付けられる要素があるような場合は、性別や年齢に関係なく使用されることがある。
愛嬌(あいきょう)や趣(おもむき)、風情(ふぜい)などといった、好ましい印象や調和している様子を指すことがある。例えば「場に色気(色)を添える」などの用法は、男性しかいない席に女性が加わることで場が明るく華やぐことを意味している。このような場合は前後の文脈から推測するしかないが、かなり曖昧で感覚的な用法であると思ってよい。
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