西修作の『魔入りました!入間くん』のスピンオフ作品で、YouTubeやニコニコ動画などにゲーム実況動画などを投稿する動画製作グループ「○○の主役は我々だ!」(以下「我々だ!」)とのコラボ作品である。「我々だ!」の動画にイラストを寄稿していた津田沼篤が漫画執筆、「我々だ!」のメンバーであるコネシマが原作監修を担当。
『週刊少年チャンピオン』2021年35号、2022年51号、2023年35号、2023年45号、2024年13号では、本作の特別編となる読み切り「トントンの相談飯の夜明けぜよ」を掲載。トントンが原作を務め、西修と津田沼篤が原案、南郷晃太が漫画を担当。
あらすじ
登場人物
本作オリジナルキャラクターのみ記述する。魔入りました!入間くん#登場人物も参照のこと。なお、本作オリジナルキャラクターのうち、レギュラーキャラクターは全て「〇〇の主役は我々だ!」のメンバーがモデルとなっているほか、ゲスト悪魔は「我々だ!」とコラボ実況を投稿したゲーム実況者がモデルとなっている。
主要人物
- トイフェル・シャオロン
- 位階:ベト(2) / 使い魔:バンビタン(ヴェノムドラゴン)
- 本作の主人公。悪魔学校1年生。D組。特徴はオーバーオールと角まで覆うニット帽。誰よりも目立つことを目標としており、いつも目立っている入間を勝手にライバル視している(向こうはシャオロンの存在すら気づいていない)。入学当初、生徒会に入りたい、さらに向こうからスカウトが来てほしいという思いからトラブルを止めようとして危機に陥り、それを救われた我々師団の団長グルッペンを生徒会の人物だと思い込む。そしてグルッペンにスカウトされ、我々師団に入ることとなってしまった。目標に向かって進む情熱を持ち合わせている。小さいころから少年魔球チームに入っているため、ボールを投げるのが非常に上手い。
- 家系能力は「憎悪喰い(ヘイトイーター)」。相手から憎悪や怒りなどの気持ちを向けられると魔力が増加し、逆に好意を向けられると魔力が減るという能力。人気者になりたいという野望とは正反対の家系能力故に幼少期は苦労していたようだ。
- レイラー・ウツ
- 位階:アレフ(1) / 使い魔:なし
- 悪魔学校1年生。D組。通称「大先生」。クズの淫魔(インキュバス)で欲望に忠実すぎるプレイボーイ。入学直後の時点で彼女は48人(Utu48)もいるなど非常にモテる。シャオロンに巻き込まれる形で我々師団に入った。女の子にモテるようになるため位階を上げたいと思ったウツは、シャオロンたちに相談し、近いうちに実施される「処刑玉砲」で位階アップを目指す。しかしシャオロンにボコボコにされ、我々師団のグルッペンに捕まる。そしてショッピ、チーノとともにDDR(デビル・ダンス・レボリューション)で練習し、ダンスによってボールを避ける技術を手に入れた。ただし、投げ方が分からなかったため勝利はできず、位階アップにもならなかった。シャオロンとは腐れ縁。シャオロンの家系能力を知っており、うっかり口外しそうになった時はかなり焦っていた。
- 家系能力は「立場的アドバンテージ(通称:TA)」。「ウツよりも立場が下である」と自覚がある相手に恋慕や尊敬の念を抱かせて、自分に服従させる洗脳系能力。巧くいけば格上でも対応できるが、維持が難しい他、ウツの位階が最低なため下準備をしないと発動も厳しい能力。
- シュヴァイン・トントン
- 位階:ベト(2) / 使い魔:トン(デビルポーク)
- 悪魔学校1年生。D組。我々師団の一員で、魔獣のデビルポークにそっくりである。大食いで、お節介焼きな性格。童帝。入学式の前日に英気を養うため家の食べ物を食い尽くし、翌日食料がなくて倒れているところをグルッペンに
餌付けされて助けられて我々師団に入った。瓜二つの使い魔・トンを溺愛している(そのトンは、サバトンに行っていたことが101話で判明。人気を集めていた)。魔具の扱いが非常に上手で、ショッピに頼まれて我々師団の勧誘動画を作ったり、お悩み相談で魔具の修理をしたりしている。家系能力は「高脂質(ハイカロリー)」。食べた物のエネルギーをそっくりそのまま魔力に変換する。食べれば食べるだけ魔力が増強される能力増強スキルである。魔力消耗の激しい使い魔召喚をトントンが常に維持できているのはこの家系能力のおかげである。位階はベト(2)。 - ボンベ・ゾム
- 位階:アレフ(1) / 使い魔:ブタミンゴ
- 悪魔学校1年生。D組。顔に認識阻害系の魔術がかかっている家系なのでいつも目元の表情は不明瞭である。爆弾を扱うのが得意で、悪戯好き。潔癖症であるため、師団室が汚れているのが嫌いである。周囲から怖がられているためいつも一人ぼっちで、初めてD組の教室に入る時も教室を爆破し、担任のブルシェンコ先生に怒られていた。だが、飛行試験でペアになったシャオロンに仕返しをされ、シャオロンを遊び相手として気に入るようになる。ラッダァ先生に強制的にアスレチック師団の見学をさせられ、その魅力にも引かれたが、シャオロンと同じ師団がいいと言って我々師団に入ることとなった。「這い寄る脅威(カオス・クリーパー)」の異名を持つ。使い魔は豚とフラミンゴが合わさったような姿のブタミンゴ。
- 家系能力は「爆弾生成(ボムスポナー)」。あらゆる爆発物の生成が可能で、ゾムの知識や魔力によって作れるものの性能が変わる。秘蔵の技として「溶岩遊泳(マグマダイブ)」というマグマが入ったガラス製の爆弾が作れる。
- クライン・ロボロ
- 位階:ベト(2) / 使い魔:ロボロフスキー(デビルハムスター)
- 悪魔学校1年生。C組。「天」と書かれた雑面を付けている。声は大きく背は低い。筋肉を鍛えるのが好きな、ストイックで合理的な悪魔。体術の他にピアノにも長けている。元筋肉格闘師団部員。ペイントの弟分である。ペイントに教えてもらった我々師団を見学し、最初は「無法者集団」としてその場を去ろうとしたが、説得の上「師団には入らずに」協力することとなる。厳正な改革が進められていき、生徒会長アメリの右腕ウエスタンに認められるようになった。そして最後はグルッペンの言葉により我々師団に入団した。サブノックの背中を登る「サブロー登り」を登りきり、他人の背中に登る癖がついてしまった。ラッダァ先生に目をつけられている(ストイック過ぎるのが気がかりらしい)。バルバトス・バチコが大好き。童貞。
- 家系能力は「天の声(ナレーション)」。指定した相手の脳内に直接声を響かせることができる(送れる人数や距離は使用者の魔力に比例する。尚、相手からの返信は不可能)。
我々師団
- グルッペン・フューラー
- 悪魔学校3年生。争いが大好きな我々師団の団長。混沌と破壊を好む。身体が大きいため、ペイントに同じく体が大きいサブノック・サブロと勘違いされた。「新・我々師団」を立ち上げ、エーミール、チャバンちゃんと共に我々師団と離反した形で活動している。家系能力は「疑心暗鬼」。闘争本能を開放する(憎悪などの感情を喰らうシャオロンには効かない)。位階は不明。
- イロニー・ショッピ
- 位階:不明(1年生の処刑玉砲時点で位階がベト(2)だった。) / 使い魔:なし
- 悪魔学校2年生。D組。我々師団の一員。隙があれば寝て我々師団に来た依頼を後輩たちに押しつける極度のめんどくさがりだが、一度興味を示すとどっぷりハマる面もある。ある日、我々師団に迷い込んだ念子を成り行きで世話することになり、最初は面倒くさがっていたが、自分に懐いてくれる念子を気に入り、「ピコ」(ショッ「ピ」のネ「コ」)と名付けて世話をする。しかし、ピコが育ちすぎて巨大になり、師団室に入らなくなったため、やむを得ず洞窟を仮住まいにした。翌日、悪魔学校の庭園に現れた巨大念子のケットシーがピコの母親であることが判明し、別れを嘆くピコに使い魔として召喚すると約束をする。金遣いが荒い。
- 家系能力は魔具操作(ハッキング)。あらゆる魔具の遠隔操作ができる。ただし、所有者の強さや魔具の構造によっては操作が難しく、後処理をしないと痕跡が残るなど無条件で使える能力ではない。
- ガオナァ・チーノ
- 位階:ベト(2) / 使い魔:ペペロン
- 悪魔学校2年生。D組。我々師団の一員。相手の位階によって媚びる腹黒な悪魔。胡散臭いと評されるが、口がとても上手く下手に出て相手を油断させる。詐欺師の家系であり、自分に野望がないことで悩んでいたが「グルッペンのような強そうな悪魔をだましたい」という野望を持ち我々師団に入った経緯を持つ。使い魔はフクロウのような見た目のペペロン。家系能力は不明。
- オリオン・M・エーミール(オリオン・マンダーラー・エーミール)
- 悪魔学校3年生。新・我々師団の刺客として我々師団の前に姿を現した「叡智を司る悪魔」。現在は敵でありながらも、旧我々師団に放課後魔術講座を開いている。「サバトマスター(笑)」の異名を持つ。
- 家系能力は「情報の交差点」。歴代オリオン・M家の悪魔たちが習得した全ての魔術が記載された書物を自在に取り出せる。
コネシマ(パトロン)
新・我々師団の一員。金持ちで謎の多い悪魔。海賊編では旧我々師団のゾムに船を貸した。
ゲストキャラクター
- ラッダァ
- 悪魔学校非常勤講師。アスレチック師団顧問。常に血まみれで無表情の笑顔を浮かべる不気味な悪魔。ゾムを執拗にアスレチック師団へ勧誘する(ロボロや問題児クラスの悪魔にも目をつけているらしい)。
- 生徒たちからはよく妻との関係でイジられており、人気がある。位階は不明。
- ペイント
- 悪魔学校2年生。日常師団に所属する声の大きな悪魔。あまりに声が大きいので高周波阻害マスクを着用することが多々。位階は不明。弟分であるロボロの師団を探しに我々師団を訪れた。
- トート・シニガミュ
- 悪魔学校2年生。日常師団に所属する美悪魔。渾名はシニー。ペイントの大きな声で気絶したシャオロンを看てくれたことで我々師団と関わりを持つ。女子のような容姿と声をしているが、れっきとした男子である。ロボロとチーノで勝手に作ったシニー姉さん大好き師団(仮)も存在する。位階は不明。ピクトのファンらしい。
- トラゾー
- 悪魔学校2年生。日常師団に所属する悪魔であり、悪周期に入ったロボロの一件にて登場。位階、家系魔術ともに不明。
- ピクト
- 悪魔学校2年生。D組。新・我々師団の刺客としてウツの元へやってきたイケメン悪魔。ショッピ、チーノと同じクラス。位階は不明。
- ウツをオタクくんと呼称するが実際は本人もオタクくんであることを隠していた。
- ナカム
- 悪魔学校1年生。白尾師団に所属している。位階は不明。おもしろい企画を考えるのが得意で収穫祭の妨害案を新・我々師団に提供し実践した。やらかし上手故に収穫祭でもやらかし白尾師団をバラバラにしてしまった。
- シャークン
- 悪魔学校1年生。白尾師団に所属している戦闘中毒者。位階は不明。愛称はシャケ。
- キリヤン
- 悪魔学校1年生。白尾師団に所属している天才Dr(?)。位階は不明。魔具制作が得意。
師団(バトラ)
師団(バトラ)
悪魔学校バビルスの生徒による団体活動。人間界の学校における所謂クラブ活動に相当する。本来なら「ルーキーハント」と呼ばれる新入生勧誘よりも前の勧誘行為は厳禁だが、以下の師団は(一応)極秘で新入生勧誘を行っている。
- 我々師団
- グルッペンが団長を務める非公認の師団。マスコットは邪悪な饅頭で、師団室は第三倉庫(使用禁止の張り紙が貼られている)。「魔界の支配を企む革命集団」を自称するが、学内では草むしりなどの雑務や生徒の悩み相談を解決してくれる組織と認識されている。新学期に入った時、グルッペンが「新・我々師団」を立ち上げ、シャオロンたちの「旧・我々師団」に宣戦布告した。
- アスレチック師団
- ラッダァが顧問を務める師団。学内の庭園には超本格的な特設フィールドがある。
- 「魔界アスレチック」は超危険なトラップの数々を潜り抜けながらタイムを競う過酷な競技。翼を使わずに己の手足だけで突破するため、怪我人が絶えないらしい。部員でラッダァに追いつける悪魔はおらず、ゾムとも引き分けに終わった。
- 日常(にちじょう)師団
- 日常を面白おかしく!をモットーに悪魔学校にサプライズをお届けするエンターテインメント集団である!
- 我々師団とやっていることはあまり変わらない。団員はペイント、シニガミュ、トラゾーの他にもう1人描かれている。
- 白尾(はくび)師団
- ゲームやイベントの企画をして悪魔学校の皆に楽しんでもらう為に1年生6人で活動している非公認師団。収穫祭に新・我々師団の刺客としてシャオロン達の前に現れた。
書誌情報
脚注
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