『起終点駅 ターミナル』は、桜木紫乃による2012年刊行の小説短編集であり、その表題作である。釧路市ほか北海道を舞台とする。表題作は2015年に映画化された。
起終点駅 ターミナル | |
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第28回東京国際映画祭にてキャスト・スタッフほか | |
監督 | 篠原哲雄 |
脚本 | 長谷川康夫 |
原作 | 桜木紫乃 |
出演者 | 佐藤浩市 本田翼 尾野真千子 |
音楽 | 小林武史 |
主題歌 | My Little Lover「ターミナル」 |
撮影 | 喜久村徳章 |
編集 | 阿部亙英 |
制作会社 | デスティニー |
製作会社 | 「起終点駅 ターミナル」製作委員会 |
配給 | 東映 |
公開 | 2015年11月7日 |
上映時間 | 111分 |
製作国 | |
言語 | 日本語 |
『起終点駅 ターミナル』は、2015年11月7日公開の日本映画である。監督は篠原哲雄。映画化に伴い大幅に脚色されている。北海道釧路市を舞台とする。
第28回東京国際映画祭のクロージング作品である。
かつて愛した女性を死なせた罪を背負い、国選弁護のみを引き受けながらひっそりと暮らす鷲田と、弁護を通じ出会う椎名を描く作品。原作で特徴的だった鷲田の料理の手練に椎名が感心する場面は、映画でも効果的に使われている。作中では詳細に言及されない椎名の生い立ち等を収録した「本田翼 in 『起終点駅 ターミナル』」が公開前の9月に発売されている。
鷲田完治は25年前、不倫相手を自殺で失い、それが元で離婚。裁判官の職も辞し、釧路でひっそりと国選弁護人として生きていた。4歳で別れたきりの息子が結婚すると聞いても、連絡を取ろうともせず、世捨て人のように孤独に生きる完治。
完治が執行猶予にした若いホステスの敦子が、完治の家に押しかけて来た。恋人の行方を捜して欲しいと訴える敦子。敦子はその男から譲られた覚せい剤で逮捕されたのだ。依頼は断ったものの、成り行きで敦子に手作りの朝食を振舞う完治。
数日後、完治の家を再訪した敦子は、高熱を出し、そのまま寝込んでしまった。病み上がりの敦子を実家まで送って行く完治。しかし、長く音信不通だった実家の両親は他界し、家は無人で荒れ果てていた。その家に隠れ、覚せい剤で意識不明になっている敦子の恋人。
危ういところで恋人の命を救う完治と敦子。どうしようもない男に見切りをつけた敦子は、再出発を誓い、旅立って行った。天涯孤独でもめげない敦子に影響されて、完治もまた、生きる気力を取り戻していた。
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