虹彩異色症(こうさいいしょくしょう)は、左右の眼で虹彩の色が異なる、もしくは、一方の瞳の虹彩の一部が変色する形質のこと。
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名称だけでなく発症割合としても、ヒトよりもイヌやネコが発症する場合が多い[要出典]。
ネコの場合、日本では、一方が黄色(銅の色)、他方が青色の虹彩を持つ場合、金目銀目とも呼ばれる。白猫に多く発症し、青色の側に聴覚障害を併発している場合もある。タイ王国では「白い宝石」を意味する「カオマニー(Kaomani)」の名で呼ばれ、瞳については特に「ダイヤモンドの瞳」と称される[要出典]。なお、イヌの場合、シベリアンハスキーに限っては虹彩異常ではない[要出典]。
ヒトの場合は、先天的な特徴として現れるほか、ワールデンブルグ症候群、まだら症・ぶち症等の遺伝子疾患、後天的にはホルネル症候群、虹彩毛様体炎、緑内障、または、虹彩萎縮や、放射線などによる虹彩の損傷等の要因によって現れる[要出典]。また、先天性虹彩異色は白人に多いという傾向が指摘されている[要出典]。また、虹彩異色毛様体炎等によっても、両方の虹彩の色が異なったりする[要出典]。
サブカルチャーの創作作品(小説、漫画、アニメ、ゲーム等々のフィクション作品)では、登場人物の身体的特徴として、虹彩異色症、あるいはそれに似た、左右の眼で虹彩の色が異なる容姿を与えられることがある。現実のヒトには稀な症例であるが、このようなキャラクター設定はしばしば好んで用いられる傾向にあり、多くの作品に登場している(こうした嗜好を持つのは世界でも日本人だけである[要出典]。)。
このようなキャラクター設定は頻用されるあまり、「オリジナリティの無い設定の一例」とみなされることもある。例えば2001年開催の第6回スニーカー大賞の文学賞では、応募作品のうち5篇に1篇は左右の瞳の色が異なる人物が登場する作品であったとされ、これに関して編集部からの批判的なコメントが寄せられている。一方で、漫画原作者でもある評論家・大塚英志は、自著でこうした批判に反論し、このような人気のある設定は、物語上不可欠な要素として活かせているか否かを批評の争点にすべきだと主張している。
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