葛西 りいち(かさい りいち、1983年 - )は、日本の漫画家。千葉県出身。女性。代表作は『あしめし』(小学館、2009年)。
葛西 りいち | |
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生誕 | 1983年??月??日 日本・千葉県 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2008年 - |
ジャンル | エッセイ漫画 |
代表作 | 『あしめし』 |
春日部共栄高校卒業後、漫画家を志望して東京アニメーター学院漫画科に進学し、在学中から各出版社への持ち込みを始めた。もともと青年誌でのストーリー漫画掲載を目指しており、卒業制作作品を各社に持ち込んだところ、小学館の編集者の勧めにより同社の新人賞に応募することになり、奨励賞を受賞した。受賞後、そのまま同じ編集者が担当編集者について執筆を続け、同社の新人賞への応募を繰り返すもののなかなかデビューには至らなかった。そのためいったんは編集者とも音信不通の状態になった。
ただ、この間、同じく編集者の勧めによって漫画制作のノウハウ等の学習のため、漫画家アシスタント(アシ)として勤務を始めており、漫画の現場には関わり続けていた。彼女のそうしたアシ中心の活動に変化をもたらしたのはブログの執筆であった。すなわち、2008年より、アシ経験をエッセイ漫画形式にまとめたブログ「アシでメシが食えんのか(あしめしweb)」の連載を開始し、徐々にアクセス数を増やした。このブログによって、彼女は再び漫画家としてのデビューの道に戻るきっかけをつかむことになった。
ブログでの経験と成功をもとに持ち込みを再開したところ、竹書房でのエッセイ漫画掲載が決定し、2008年10月、「夢見ぬお年頃」によって(ストーリー漫画ではないものの)プロデビューを果たした。その後、同じ雑誌で「漫画家アシスタントで成金になれるか!?(あしなり)」の連載を始めた。同社以外にも「あしめしweb」を見た編集者(前出)の勧めにより、2009年4月、もともと奨励賞を受賞した小学館から『あしめし』が単行本化されて刊行された。同書は好評につき、2009年9月、続刊『あしめし つう』も発売された。この頃同じく小学館より創刊された『月刊!スピリッツ』でも創刊号(2009年10月号)からの連載を獲得し、実在する「あしめし」メンバーを中心に創作キャラを加えたエッセイ風のギャグ漫画「そんなんだからおまえらは。」を執筆した。
このように、エッセイを中心に一部創作を織り込む形での漫画執筆の場を広げているが、エッセイ漫画に留まらず、ストーリー漫画を書きたいという気持ちを持ち続けており、そのためのアプローチを断続的に行っていた。その努力が実を結び、2009年11月には『ヤングキング』に「乙女心でつっぱしれ!」を発表した。こうしてついに、漫画家志望当初よりの願望であった青年誌ストーリー漫画でのデビューを果たすことに成功した。一時は出版大手である講談社の『イブニング』誌でエッセイ漫画「ヨメキン ヨメとド近眼」の連載をしていたこともある。
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