水着キャンペーンガール(みずぎキャンペーンガール)は、キャンペーンガールのうち、次のもののいずれか、もしくは両方を指す。
前者の例としては旭化成(旭化成グループキャンペーンモデル)や東レ(東レキャンペーンガール)などの繊維メーカーや、Ai(サンアイリゾートアンバサダー)やパルコのような水着販売店によるもの、後者の例としてはビール会社(例: オリオンビール)やパチンコメーカー(例: 三洋物産)、リゾート施設(例: よみうりランド)によるものなどが知られる。
企業が消費者向けにキャンペーンなどを展開する際に、水着を着たモデルによって訴求をする宣伝活動において、そのモデルの一般的な呼び方。
繊維メーカー、水着ショップなどは、その年の主力デザインの水着を前面に押し出し、主な消費ターゲットの女性に向けてアピールしている。ビールメーカーは、主に夏場のビール消費・売り上げアップを狙ってキャンペーンを行うことが多い。また、新人の起用が多く、そのため、モデルや女優の登龍門的な存在になっている。現在では、会社の経営方針の見直しなどから水着キャンペーンガールから企業のイメージガールへ変更したり(水着キャンペーン自体は継続するものの肩書から水着を外すケースもあり)、その活動自体を取りやめる企業が多くなってきた。
初めての水着キャンペーンガールは、資生堂が1966年(昭和41年)、夏のキャンペーンのために起用した前田美波里であると考えられている。その後、1970年(昭和45年)のテイジン水着キャンペーンガールであった秋川リサは、当時の人気深夜番組 『11PM』のホステスも務めるなど、水着キャンペーンガールがタレント化する先駆けとなった。また、1975年(昭和50年)に「アクエア」の資生堂・「コダックインスタマチック」のコダックのTVCFでデビューしたアグネス・ラムは、広く社会的なブームを巻き起こしたことで知られる。
このような背景から、一時は化粧品会社や航空会社などを含む数多くの企業や団体が水着キャンペーンガールを宣伝目的に採用するようになった。しかしながら1980年代後半になると、化粧品会社や航空会社による水着キャンペーンガールが取り止めとなり、主な採用企業は繊維メーカーとビール会社のみとなった。日本航空による水着キャンペーンガールの廃止(1997年)は、その後の全ての航空会社や旅行会社による採用取り止めの発端となった。
ビール会社に関しても、女性のビール愛飲者が増えてきたことも背景として2003年(平成15年)にキリンビール、2004年(平成16年)にはサントリービールが撤退し、2005年(平成17年)にはアサヒビールとサッポロビールも水着の着用を前提としないモデルの採用に方針を転換した。
2015年(平成27年)現在、水着キャンペーンガールは水着の販売を主目的とする繊維メーカーと水着販売店によるものがもっぱらとなっており、それらのなかでは、『東レキャンペーンガール』と、『三愛水着イメージガール』のメディア掲載が目立っている。
旭化成広報室長によると「キャンペーンモデルの活動を繊維と水着のPRに絞っていた時代は終わった」とする一方、「キャンペーンモデルの活動を通じて、一般の人たちに親しみを持ってもらうことが必要」と現状について話している。
なお、東レでは2000年代後半の一時期男性用水着をPRする目的として「水着キャンペーンボーイ」を制定していたこともあった。2006年には鈴木亮平が初代のキャンペーンボーイに就任して、各種発表会やイベントに出演している。
繊維メーカーによる水着キャンペーンガールの採用は、最盛期には7社を数えた。
そのキャンペーンガール7名が勢ぞろいしたのが、東京スイムスーツ協会(現在の日本スイムスーツ協会)主催による、「1999年度 水着ファッションショー」であった。1998年(平成10年)11月に開催されたこのイベントには、井川遥(東洋紡)、植松真美(カネボウ)、片瀬那奈(旭化成)、菊川怜(東レ)、響美(テイジン)、滝沢沙織(ユニチカ)などが参加していた。これら水着キャンペーンガールの多くが、後に女優やタレントとして活躍するようになったことから、いわば伝説の水着ショーとなった。
また、1999年度(平成11年度)には、他にも伊東美咲(アサヒビール)、佐藤江梨子(大磯ロングビーチ)など、後に人気タレントとなる水着キャンペーンガールが多数いた。
※ トヨタ・スプリンターリフトバック 初代イメージガール(近藤正臣とペア、1976年)
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