『椿の庭』(つばきのにわ)は、2021年4月9日に公開の日本映画。監督は本作が長編映画初監督作となる写真家の上田義彦、主演は富司純子とシム・ウンギョンで、15年の構想を経て完成させた。
椿の庭 | |
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監督 | 上田義彦 |
脚本 | 上田義彦 |
製作 | 橋本竜太 小川真司 宋姈信 |
製作総指揮 | 小佐野保 畠中鈴子 |
出演者 | 富司純子 シム・ウンギョン 田辺誠一 清水綋治 チャン・チェン(特別出演) 鈴木京香 |
音楽 | 中川俊郎 |
撮影 | 上田義彦 |
編集 | 上田義彦 |
制作会社 | ギークサイト |
製作会社 | “A Garden of the Camellias” film partners |
配給 | ビターズ・エンド |
公開 | 2021年4月9日 |
上映時間 | 128分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
第10回トロント日本映画祭審査員賞、第15回KINOTAYO現代日本映画祭グランプリ。
葉山の海を見下ろす高台に、椿の咲く美しい庭に囲まれた旧宅が建っている。常に和服を凛と着こなす老婦人の絹子は、この家で茶道教室を開き、静かに暮らしていた。夫は亡くなり、長女の陶子も嫁いで、一人暮らしの絹子。駆け落ち結婚をした次女は、長く音信不通のままだった。
韓国人と結婚した次女は、すでに夫と死別していたが、ずっと韓国で一人娘を育てていた。しかし、次女は交通事故で亡くなり、娘の渚が取り残された。カタコトの日本語を話す渚を、葉山の家に引き取る絹子。
高齢の絹子を案じる長女の陶子。渚も一緒に陶子夫妻のマンションで暮らそうと勧めるが、絹子は転居を望まなかった。しかし、税金の支払いの為に、土地家屋を手放さざるを得なくなる絹子。家の売却先を探す中、絹子は不意に倒れて、薬を手放せなくなった。
家の買手である若い実業家は、家屋敷を残すと笑顔で語った。淡々と身の回りを整理し、庭の落ち葉掃除を続ける絹子。だが渚は、絹子が薬を飲んでいないことに気がついた。渚がこの家に来て一年、椿の咲く庭を眺めながら絹子は亡くなった。
陶子と共に最後の戸締まりをして、葉山を去る渚。約束に反して旧宅は取り壊された。
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