『新ハムレット』(しんハムレット)は、太宰治の戯曲風の小説。シェイクスピアの『ハムレット』の近代的翻案、あるいはパロディ。
新ハムレット | ||
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著者 | 太宰治 | |
発行日 | 1941年(昭和16年)7月2日 | |
発行元 | 文藝春秋社 | |
ジャンル | 小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | B6判 | |
ページ数 | 259 | |
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1941年(昭和16年)7月2日、文藝春秋社より刊行された。定価は1円70銭。著者にとって最初の書き下ろし長編小説である。
はしがきに太宰は次のように書き記している。「此の作品を書くに当り、坪内博士訳の『ハムレツト』と、それから、浦口文治氏著の『新評註ハムレツト』だけを、一とほり読んでみた。浦口氏の『新評註ハムレット』には、原文も全部載つてゐるので、辞書を片手に、大骨折りで読んでみた。」
ここで言っているのは、『新修シェークスピヤ全集 第二十七巻 ハムレット』(中央公論社、1933年9月20日、坪内逍遥訳)と、浦口文治著『新評註ハムレツト Shakespeare's Hamlet as seen by the Elizabethan Audience』(三省堂、1932年10月22日)である。なお後者は妻美知子の蔵書であった。
本書は1941年(昭和16年)2月1日に起稿され、5月末に完成した。
井伏鱒二への手紙に「この作品は戯曲の形式をとっていますが、新しい小説のつもりで書きました」という趣旨のことを書いており、「はしがき」でも、「これは、謂(い)わば LESEDRAMA ふうの、小説だと思っていただきたい」とレーゼドラマを意識した作品であることを言明している。
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