劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒(げきじょうばんポケットモンスターベストウイッシュ しんそくのゲノセクト ミュウツーかくせい)は、2013年7月13日に公開のテレビアニメ『ポケットモンスター』の劇場版第16作目の作品。
劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒 | |
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監督 | 湯山邦彦 |
脚本 | 園田英樹 |
原案 | 田尻智、増田順一、杉森建 |
製作 | 盛武源、小田原明子 岡本順哉、宮原俊雄 |
製作総指揮 | 浅井認、福永晋 |
出演者 | 松本梨香 大谷育江 宮野真守 悠木碧 山寺宏一 吉村崇 高島礼子 |
音楽 | 宮崎慎二 |
主題歌 | いきものがかり 「笑顔」 |
撮影 | 柚木脇達己 |
制作会社 | OLM Team Koitabashi |
製作会社 | 小学館集英社プロダクション |
配給 | 東宝 |
公開 | 2013年7月13日 |
上映時間 | 74分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 31.7億円 |
前作 | 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ |
次作 | ポケモン・ザ・ムービーXY 破壊の繭とディアンシー |
キャッチコピーは「キミはまだ本当のミュウツーを知らない―」。
『ベストウイッシュ』最終作で、ポスター等一部メディアではタイトルが『ポケットモンスター ベストウイッシュ -最終章-』と表記されている。時系列は『エピソードN』完結後から『デコロラアドベンチャー』開始までの間である。当初発表されていたタイトルは『神速のゲノセクト』となっており、ミュウツーの登場は伏せられていたが、2013年2月15日に『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』が正式タイトルであることが公表された。また、短編映画『ピカチュウとイーブイ☆フレンズ』が同時上映されている。
『ベストウイッシュ』としては最終作となるため、『幻影の覇者 ゾロアーク』に続き、エンディングではレギュラーキャラのライバルやイッシュ地方のジムリーダーとチャンピオン、Nなどの関係者が登場している。反面、新作の『ポケットモンスターX・Y』のポケモンは登場していないが、本作で登場するミュウツーの新たな姿が公開後に「X・Y」で「メガシンカ」した姿であると判明し、「X・Y」と繋がっている。また、『エピソードN』2話および11話で、Nが廃墟となったプラズマ団の施設を訪れた際、ゲノセクトのデータやゲノセクトたちが施設から逃亡する回想シーンなどが入っており、近年のポケモン映画としては珍しくテレビ本編で劇場版との明確な繋がりを示す描写がある。
本編終了後に『劇場版ポケットモンスター XY』の公開が発表され、同年12月に『ポケモン・ザ・ムービー XY 破壊の繭』というタイトルが発表され、ディアンシーの存在が発表された2014年2月に『破壊の繭とディアンシー』が正式タイトルであることが公表された。
全国345スクリーンで公開され、2013年7月6、7日の初日2日間で興収4億8,629万3,500円、動員46万4,839人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった。2014年1月発表の最終興収は31.7億円。
4月20日より発売された本作の前売り券に付属する引換券で入手できるポケモンは『強さを極めたミュウツー』であり、6月15日より引き換えが開始された。このミュウツーはレベル100で、『きんちょうかん』の特性を持っている。
また、劇場でのワイヤレス通信ではレベル100の『赤いゲノセクト』が『ポケットモンスターブラック・ホワイト』及び『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』を対象に配信される。劇場で色違いのポケモンが配信されるのは史上初。
毎年恒例となっている予告CMにおける前売り券の宣伝は『幻影の覇者 ゾロアーク』以来3年ぶりにロケット団が担当。本編開始時と終了時に『赤いゲノセクト』入手時の注意アニメが上映され、ニャースとソーナンスがナビゲートしている。
イッシュ地方を手中に収めるべく暗躍していた組織「プラズマ団」。今ではサトシとNらの活躍で壊滅してしまった彼らは過去に絶滅したポケモンを現世に蘇らせていた。それが3億年前までに生息していたといわれる古代のポケモン「ゲノセクト」だった。化石から復元させられた5体のゲノセクトは背中に砲台を取り付けられた。だが5体は人間への憎しみを芽生えさせプラズマ団から逃げ出してしまう。そして現在。ゲノセクト達は元々いた住処へと帰ってきたが、そこは既に変わり果てていた。そこへ人間がミュウの遺伝子を使って生み出したポケモン「ミュウツー」が現れる。ゲノセクトの声を感じてやって来たミュウツーは彼らの心を読み、自分と同じ境遇を持つゲノセクトを救おうとする。しかし、赤い体色のゲノセクトがそれを拒否すると仲間を従わせ、ミュウツーを攻撃。そのまま去ってしまう。
その頃、サトシ、アイリス、デントの3人は大都会「ニュートークシティ」に来ていた。そこで一同は一般公開前のポケモン居住施設「ポケモンヒルズ」をスタッフであるエリックの計らいで特別に見学していた。見学後、花壇の庭でサトシはアクアカセットのゲノセクト(以下より水ゲノセクト)と偶然出会い、心を通わせる。そして水ゲノセクトの「家に帰りたい」という言葉を聞いたサトシは自分が家に帰してみせると約束する。とそこへ赤いゲノセクトが仲間を連れてサトシ達の前に現れ、攻撃を仕掛けてきた。水ゲノセクトは赤いゲノセクトを止めようと説得するが赤いゲノセクトの命令を聞いた途端、水ゲノセクトは自我を失い、命令通りにサトシ達を攻撃してしまう。その後、ゲノセクト達はそのまま去っていくが彼らの攻撃は直前に飛び込んできたミュウツーによって防がれていた。そしてミュウツーはゲノセクトと自身の事をサトシ達に伝えると何処かへと去っていく。
その夜。ゲノセクト達がポケモンヒルズに侵入。住んでいたポケモン達を追い出すと糸で何かを作り始める。事に気づいたサトシ達がポケモンヒルズにこっそり潜入してみると中央部に巨大な物体が。そこへ水ゲノセクトが現れ、巨大物体がゲノセクト達の巣である事を知る。しかし巣が原因でポケモンヒルズに併設された変電所に異常が起きていた。このままでは街全体の停電も時間の問題。その状況の中、騒ぎに気付いたミュウツーは赤いゲノセクトと街中で戦い始めた。さらにポケモンヒルズのポケモン達も他のゲノセクト達と対立してしまう。
詳細は個別記事かアニメ版ポケットモンスターの登場人物を参照。
2013年夏に映画前作『キュレムVS聖剣士 ケルディオ』とともに放送されたスペシャルアニメで、映画の前日譚(プロローグ)となるエピソード。テレビ東京系列などでは2013年7月11日に放送。ミュウツーがサトシたちと出会う前の話でポケモンレスキュー隊の青年・バージルが主役となっている。サトシたちは本作の終盤のみに登場している。
『月刊コロコロコミック』で漫画版が2013年5月号から2013年7月号にかけて掲載された。作画は井上桃太。その後、同年7月12日から7月15日までマクドナルドのハッピーセット購入者に無償配布された小冊子『ポケモンコミックサマースペシャル』に収録され、2013年7月13日にてんとう虫コロコロコミックスより発売された。
小学館ジュニアシネマ文庫で小説版が2013年8月7日に発売された。著者は園田英樹。
上映期間中にSCRAP主催のゲームイベントである『リアル脱出ゲーム』とのコラボで『神速のゲノセクトから遊園地を救え!』をよみうりランドで実施し、夏休み中の子供たちを中心に参加した。
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