佐世保基地(させぼきち)は、長崎県佐世保市にあるアメリカ海軍太平洋艦隊第7艦隊の軍事基地。一般には海上自衛隊の施設も含めて同名称で呼ばれ、区別するときは「米海軍佐世保基地」・「海上自衛隊佐世保基地」のように組織名称を頭につける。
施設群としては中枢である佐世保海軍施設と付随する港湾施設・倉庫群からなる。九州防衛局ではこれらを「佐世保海軍施設等」などと総称している。他の名称としては、駐留部隊名の「佐世保艦隊基地隊」(Commander Fleet Activities Sasebo)の略称 CFAS も用いられる。英語表記としてSasebo Naval Baseも用いられる。
佐世保基地は、直接的には「岡崎・ラスク交換公文」を根拠としており、アメリカ海軍太平洋艦隊第7艦隊の一部が駐留する基地である。米軍組織上は、佐世保艦隊基地(FAS)と横須賀補給センター(FISCY)佐世保支所の2組織に大別される。土地総面積は 461.1ha (長崎県公式サイト内「米海軍佐世保基地」よりデータ引用)。
配備されている艦艇の一覧は「第7艦隊」を参照。一部の施設は海上自衛隊と共同で使用している。
1950年から1978年まで佐世保駅と赤崎貯油所を結ぶジョスコー線と呼ばれる米軍専用の引き込み線(4.6km)が使用されていたが、現在は佐世保重工業(SSK)敷地内に一部痕跡を残すのみである。
2021年1月25日にFAC5118 崎辺海軍補助施設が全面返還され、海上自衛隊が岸壁等を整備する。
佐世保艦隊基地(Fleet Activities Sasebo)、すなわち佐世保艦隊基地隊(Command, Fleet Activities Sasebo)が管理・使用する施設には以下のものがある。
※一部共同使用あり
佐世保湾の水域の約83%は米軍の使用を優先する制限水域となっており、自衛隊と共同使用されている。さらに制限水域は以下のように細分化され、民間が制限なく使用できる水域は約17%でしかない。
日米地位協定第二条第4項(b)の適用により、米軍は、以下の自衛隊および民間の施設の一部を利用(共同使用)している。
日米地位協定第二条第4項(a)の適用により、在日米軍に提供されている施設および区域は、日本国および自衛隊・自治体・民間が一時的に使用することができる。海上自衛隊は、以下の米軍施設・区域を利用しているが、使用優先権は米軍にある。
東経129度42分41.2秒 / 北緯33.162750度 東経129.711444度
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