ボリス・ベレゾフスキー(ボリス・ヴァディモヴィチ・ベレゾフスキー、ロシア語: Бори́с Вади́мович Березо́вский, 英語: Boris Vadimovich Berezovsky, 1969年1月4日 - )はモスクワ出身のロシアのピアニスト。
ボリス・ベレゾフスキー Борис Березовский | |
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基本情報 | |
生誕 | 1969年1月4日(55歳) |
出身地 | ソビエト連邦 ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国、モスクワ |
学歴 | モスクワ音楽院 |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 | ピアニスト |
担当楽器 | ピアノ |
公式サイト | bvberezovsky.ru |
モスクワ音楽院で名教師エリソ・ヴィルサラーゼに師事した。
リストやシューマン、メトネル、ラフマニノフ、ハチャトゥリアンなどの録音がある。
フランツ・リストの超絶技巧練習曲全曲連続演奏の動画がインターネット上に出回り、一躍有名になった。また、この時の演奏は非常に評価が高い。
2022年2月にロシアがウクライナ侵攻を行い、民間人に対する無差別攻撃の犠牲者や多くの難民が発生した。
同年3月10日、ベレゾフスキーはロシア政府系テレビ局のトーク番組に出演し、「素朴な質問がある。彼ら(ウクライナ)に情けをかけ、慎重に物事を進めているのは分かる。だが、彼らを気にかけるのはやめて(キエフを)包囲し、電力を遮断したらどうだろうか」などと述べた。これを受けて、パリ室内管弦楽団の音楽監督であるラルス・フォークトは「私の元友人、ボリス・Bがこのような発言をしたとは信じられない。だが、私は彼の口からその言葉を聞いた。私たちの友情は正式に終わった」とツイートし、ピアニストのガブリエラ・モンテーロも「とてもがっかりした」とのツイートを投稿した。
3月16日の記事によると、自らの発言を後悔したベレゾフスキーは、所属事務所を通じてフランスの音楽ジャーナリストであるアラン・ロンペックに声明を送った。それによると、本人には戦争を容認する意図は無かったという。問題の番組に出演・発言をしたことについては、爆弾によるキエフでの大惨事を避ける意図だったが、最後まで発言することを許されなかったとしている。同記事では、2012年1月にベレゾフスキーの娘でピアニストであるエブリン・ベレゾフスキーが弟とともにアレクセイ・ナワリヌイを支持するデモの参加の容疑でロシア警察に逮捕されたが、他の抗議者に課せられた刑に服することなく釈放されたことが記されている。イギリスの音楽ジャーナリストであるノーマン・レブレヒトは、その条件がベレゾフスキーの現在の行動に関連している可能性があると推察している。
3月17日、所属事務所がべレゾフスキーを解雇した。声明によると、事務所は約20年もの間、べレゾフスキーの代理人としてキャリアの全てに関わってきた。ベレゾフスキーからは問題の発言について釈明する声明を伝えて欲しいという依頼も受けていたが、事務所としてはベレゾフスキーの発言を強く非難し、代理人業務を停止しなくてはならないとの判断をしたという。
この件により、同年6月にモンテカルロで予定されていたリサイタルは中止され、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団との共演はイヴォ・カハーネクに交代となった。
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